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ニチハのアスファルトシングル「アルマ」とは?
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」は米国生まれのアスファルトシングルです。
「人々の暮らしを支えたい」、「多様なライフスタイルに対応した屋根材を作りたい」という想いから作られました。
ちなみに、「アルマ」はラテン語で「鎧」を意味します。
その名前が表すように、高い耐久性と洗練されたデザイン、軽量な素材で新たな日本のアスファルトシングル材として注目を浴びています。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の6つの特徴
ここからは、ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴について詳しく解説していきます。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴は以下6つです。
- 1:軽量性
- 2:耐候性
- 3:耐風圧性・耐水性
- 4:耐衝撃性
- 5:施工性
- 6:意匠性
1つずつ順番に解説していきますので、ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴1:軽量性
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の1つ目特徴は、”軽量性”です。
具体的には、一般的な平板陶器瓦のおよそ30%、化粧ストレート屋根材のおよそ60%という軽い屋根材となっています。
このように、ニチハのアスファルトシングル「アルマ」は軽量な屋根材であるため、耐震性が高いという特徴があります。
その理由は、屋根の軽量化によって、建物の重心が低くなることにより揺れ幅が軽減できるからです。
また、アルマを使用すれば、耐震設計において必要となる壁の数も少なく抑えることも可能です。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴2:耐候性
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の2つ目の特徴は、”耐候性”です。
アルマは原材料の天然石に顔料や粘土・水ガラスを使用したセラミックコーティングを施しています。
この天然石の上にセラミックコーティングを施したものを”グラニュール(粒状天然石)構造”と呼び、耐候性と自然な色合いを維持できるようになります。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴3:耐風圧性・耐水性
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の3つ目の特徴は、”耐風圧性・耐水性”です。
風速38m/s以上の強風地域でも使用可能で、高い耐風圧性と耐水性を誇っています。
また、アルマは「スーパーシーラント」技術によって、製品の裏面にセルフシーラント(自着材)が一本通しで入っています。
屋根材同士が強力に接着する仕組みなので、上記したような強風や豪雨などの状況にも柔軟に対応可能です。
台風や線状降水帯などが頻発する日本において、非常に有効な屋根材だと言えます。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴4:耐衝撃性
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の4つ目の特徴は、”耐衝撃性”です。
アルマは、アスファルトとグラスファイバーを使用した柔軟性の高い屋根材です。
耐衝撃試験においては、重さ1㎏のおもりによる衝撃にも耐え抜きました。
台風などで重量のある物が飛んできても安心できる屋根材だと言えるでしょう。
ちなみに、グラスファイバーは自動車や宇宙服の素材としても幅広く使用されている万能素材です。
このような素材を使用したアルマは、ヒビや割れに強い屋根材で、10年から20年の耐久性があります。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴5:施工性
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の5つ目の特徴は、”施工性”です。
アルマは、一般的な屋根材とは違い、施工に専門的な工具は必要としません。
はさみやナイフなどで任意の大きさに屋根材をカットして、四隅を釘打ちして固定する仕組みです。
また、柔らかい屋根材なので、釘が打込みやすいのも特徴です。
ちなみに、釘打ち機を使用すればスピーディーな施工が可能なので、工期の短縮も期待できるでしょう。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴6:意匠性
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の6つ目特徴は、”意匠性”です。
2層構造で天然石の色合いが美しいアルマは、和・洋・モダン住宅に対応する高いデザイン性を持っています。
アルマのカラーバリエーションは以下の5つです。
- ・SA301 ブラックAR
- ・SA302 グレーAR
- ・SA303 ブラウンAR
- ・SA304 グリーンAR
- ・SA305 キャメルAR
このように豊富なカラーバリエーションがあるので、様々なタイプの住宅に対応します。
また、機能性や施工性にも優れているため、リフォーム工事にも向いている屋根材です。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の他社製品との違い
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」は、環境に優しい屋根材です。
生産段階のCO2排出量はLCA(Life Cycle Assessment)という指標で評価されます。
LCAとは、製品やサービスに対する”環境影響評価”のこと。
製造から廃棄までの各段階における「環境への負荷の見える化」をするための指標です。
このLCAで見た時に、他の屋根材と比べて、原材料取得から廃棄までの一連の過程におけるCO2排出量が少ないのがアルマの特徴です。
まとめ:ニチハのアスファルトシングル「アルマ」
この記事では、ニチハのアスファルトシングル「アルマ」の特徴について解説し、他の屋根材との比較をしました。
アルマは機能性や耐風圧性・耐水性・デザイン性に優れた万能型の屋根材です。
また、耐久性や施工性にも優れており、長期間使えて迅速に施工を実現できるのも魅力と言えます。
耐久力があって、失敗しない屋根材を探している方にとっては、まさにピッタリの屋根材ではないでしょうか。
「石川商店」では、長年の施工実績と確かな技術に裏打ちされた丁寧な屋根修理や施工を行っております。
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」に関する質問や相談等がある方は、「石川商店」に問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
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また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。
日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。
築30年の積水ツーユーホームに住んでいます。
瓦が多数割れているのでアルマシングルによるカバー工法を検討しております。
アルマシングルは例えばスーパーガルテクトに比べ2倍以上の重さがあると思われるので、カバー工法で使用できるのか心配しております。アルマシングルはガルバリウム鋼鈑と同じようにカバー工法で用いる例は多いのでしょうか?教えていただければ助かります。
コンニャク さま、石川商店の石川です。
ご連絡、おそくなりました。
屋根を剥がさないカバー工法では、建築確認をする必要がないので、使えるか使えないかで言うと使えます。
ただ現実的には、重さが上がるのは間違いなく、シングル屋根材をカバー工法すれば、1㎡あたり12kgの増量になります。
よってその分、耐震性が下がります。
なので重さによる耐震性を気にするのであれば、葺き替えで既存の屋根材( スレート屋根材? ) を撤去してあげれば、スレートとシングルの重量比で1㎡あたり8kg軽くなります。
また築30年なので、屋根下地の補強が必要かもしれませんが、下地の増し貼りを全面行ったとしても1㎡あたり8kgで、、スレートとシングルの重量比でちょうど補えるので、既存の屋根と重さが変わらずに耐震性の不安も下がります。