本記事の目次
台風で屋根が飛んでしまう原因は?
台風被害に合う原因って何故なのかわからない方が多くいます。
まずは、台風で屋根が飛んでしまう原因について紹介していきます。
- 主に屋根が飛んでしまう原因
- 【1】釘浮き
- 【2】棟部分や屋根材の浮き
- 【3】ひび割れ
台風被害に合わないようにする主な対策は風が入り込む隙間をなくすことです。
浮きやひび割れがあることで屋根と屋根材の隙間に風が吹き込み、台風時の突風で屋根材が吹き飛ばされてしまいます。
この後、各屋根材毎に原因となりやすい症状を解説しています。
事前に知っておくことで対策をとることができますので自宅の屋根の状態をチェックする上で参考にしてみてください。
瓦の場合
瓦屋根は、一枚一枚が重い素材になってるので飛ばないと思っている方が多くいますが、瓦と瓦の間に隙間ができていたりズレが発生している場合は強風によって飛んでしまう事があります。
また、棟瓦の土台となっている漆喰も定期的に補修していないと、強風時に崩れてしまいます。
瓦は頑丈なだからと安心せず、10年以上メンテナンスしていない方は一度メンテナンスをしてもらいましょう。
スレート屋根の場合
スレートは経年劣化によってひび割れするため、ひび割れでもろくなった部分が風で煽られ飛散することがあります。
また、スレートは浮いたり、ズレることもありますので屋根を地上から見た時に通常とは異なる線や凹凸があったら注意しましょう。
アスファルトシングルの場合
アスファルトシングルの場合、釘の浮きや接着剤の劣化があると、剥がれてしまうことがあります。
また経年劣化でめくれ上がっている場合は、部分的新しい屋根材に交換するか接着するなどの補修が必要です。
金属屋根の場合
固定されているビスなどが錆によって脆くなると強風で煽られた際、金属屋根ごと飛んでいくことがあります。
金属屋根を見て固定箇所からサビが目立っている場合は、業者に依頼して固定部分の強度確認をしてもらいましょう。
台風被害に合いやすい屋根の特徴は?
台風被害に合いやすい屋根の特徴は、築年数が15年以上あり、これまで一度もメンテナンスを行っていない屋根です。
その他にも、目視でわかる危険サインがあるので台風被害を受けやすい屋根の特徴をまとめてみました。
- 台風被害に合いやすい屋根の特徴
- 【1】漆喰が剥がれている
- 【2】瓦やスレートなど屋根材の浮きやズレが目視でわかる
- 【3】釘や棟部分からのサビが目立つ屋根
上記の各特徴をこの後、個別に紹介していきます。
自宅の屋根が当てはまった場合は、台風被害にある可能性が通常の屋根より高いので注意が必要です。
漆喰が剥がれている、棟板金が剥がれている
棟と呼ばれる屋根の頂点部分が屋根全体で最も台風の影響を受けやすい箇所になります。
そのため、瓦屋根であれば棟瓦を固定している漆喰の剥がれ、スレートや金属屋根などの場合、棟板金が剥がれていると強風に煽られた際に崩れたりはがれとんでしまうことがあります。
棟部分は、屋根のつなぎ目になる箇所なので雨漏りに繋がり安い箇所です。
もし、目視で分かる状況であればすぐに屋根業者に依頼して修理してもらいましょう。
瓦やスレートなど屋根材の浮きやズレが目視でわかる
地上から屋根を目視で見てわかるような浮きやズレがある場合、その部分を起点に風が入り込み屋根材がめくれ上がることも少なくありません。
台風で被害に合う大半は、屋根のどこかに風の入り込む隙間ができていて、そこに風圧がかかることで被害が拡大します。
こちらも剥がれと同様に見つけた場合は屋根業者に連絡して、異常箇所の修理をしてもらうことで被害リスクを最小限にすることが可能です。
釘や棟部分からのサビが目立つ屋根
屋根を見てみて、サビが目立っていたら注意が必要です。
サビが出る場合、固定している釘やタッカーなどが腐ってきて、固定する力が弱まっていることがあります。
その他にも、釘と屋根材の間に隙間ができて、雨水が入り込みやすくなっていことも少なくありません。
サビが目立ってきたらメンテナンスの合図と考えてください。
上記以外でも、築15年以上経過している屋根は目視でわからない釘の浮きや小さなひび割れが発生していることがあります。
これまでに紹介した剥がれや浮きなど、地面からは確認できない状態でも、経年劣化や寒暖差によって下記の画像に固定が甘くなっています。
台風が毎年来るエリアであれば、被災して隣人宅や車に屋根材が飛んで傷付けてしまうこともありますので、長年メンテナンスをしていない場合は早めにメンテナンスを依頼して見てもらいましょう。
台風に強い屋根の形状や特徴は?
台風に強い屋根ってどんな屋根なの?と疑問に思ってる方は少なくありません。
ここでは、台風に強いとされている形状や特徴をまとめてご紹介致します。
- 台風に強い屋根の形状と特徴まとめ
- 【台風に強い屋根の形状】
- 台風に強い屋根は上記の画像のような4面でできている寄棟屋根と方形屋根が強風に強い
- 【台風に強い屋根の特徴】
- 屋根材が釘やタッカーなどでしっかりと固定されている屋根が強い
その他にメンテナンスを定期的に行っている屋根は、釘の浮き確認やひび割れ箇所への接着剤の補充、漆喰の補強など、しっかり行っていると強風に見舞われても被災する可能性が低くなります。
台風被害に合わないためにやっておくべき対策
台風被害に合わないために必要な対策をご紹介します。
- 台風対策にむけた予防
- 【1】屋根材のひび割れの修復や破損確認
- 【2】釘の浮きチェック
- 【3】棟板金や棟瓦がしっかり固定されているかの確認
上記の3つを事前にメンテナンスでチェックし、異常がない状態にしておくことで台風被害に合うリスクを軽減することができます。
築10年以上経っていて、今までメンテナンスを1度もしたことない方は、この記事を読んだ機会にメンテナンスをしていただくことをオススメします。
台風被害に合った際の対処法
台風で被災した場合、どのような手順で修復すればよいかわかならい方も多くいます。
台風被害に合った場合は、下記の順番に行うことで速やかに修復をすることが可能です。
- 台風被害に合った際の対処法
- ①加入している火災保険会社に連絡
②屋根業者に応急処置と見積もり作成と被災箇所の写真を撮ってもらう
③保険会社から届いた書類で火災保険の申請をする
④屋根の修復工事を開始
上記を知っておくことで、いち早く屋根の修理を勧めることができます。
火災保険の申請方法は「本当は簡単。台風被害の火災保険請求を自分で申請する3手順」にてご紹介していますので、気になる方は参考にご確認してみてください。
万が一、屋根が飛んだとき家財を守るために自分で応急処置をしようと思う方が多いですが、濡れている屋根の下地は足元がとても滑るので危険です。
緊急の場合は、室内の天井にビニールシートを貼るなどの安全にできる雨漏り対策をして高所作業は屋根屋に依頼しましょう。
台風被害に合った際の修理費用は?
台風の被害に合った場合どのくらいの修理費用がかかるかも知っておきましょう。
今回は、火災保険を適用しなかった場合にかかる費用でまとめています。
修理箇所 | 瓦屋根 | その他屋根材 |
---|---|---|
棟部分 | 30万円~ | 10万円~ |
棟以外の部分修理 | 1~5万円 | 1~3万円 |
上記のように修復する箇所や屋根材によって金額が異なります。
もし、火災保険に入っていれば修理費用を保険で補うことができますが、一番はメンテナンスをしっかりして被害に合わない状態にしておくことです。
まとめ:台風被害に合わないためにはメンテナンスが超大切
屋根は歯の虫歯と一緒で、見えなくても固定部分が徐々に悪化していきます。
早めにメンテナンスすることで高額な修理費用がかからずに済ませることができます。
- 今回のまとめ!
- 【1】屋根材の浮きや剥がれ、ズレがあったら台風で飛ばされるリスクがある
- 【2】定期的なメンテナンスをしていれば、台風が来ても被害を防げる
- 【3】寄棟屋根と方形屋根が台風などの強風に強い
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。
日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。