屋根の塗装を勧められたら気をつけて!塗装と雨漏りに因果関係はない!?

大久保 崇
大久保 崇
  • こんにちは!ライターの大久保です!

    今回は屋根の相談・トラブルが多い、屋根の「塗装」について石川さんに話を伺いました。

    「雨漏りしないように塗装をやり直しましょう」もしもこんな提案がされたら、ちょっと待ってください。

    雨漏りと塗装に直接的な因果関係はありません。その理由を石川さんに解説していただきます!

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この記事はこんな人におすすめ

・屋根の塗装をやり替えようか悩んでいる人
・業者から塗装の塗り替えを勧められた人
・屋根に塗装する本当の意味を知りたい人

この記事で伝えたいこと

・雨漏りと塗装に直接の因果関係はない
・防水性と撥水性は違う
・塗装をすることは屋根の機能を追加すること

本記事はYouTubeに投稿しているインタビュー動画を記事化したものです。

みんなの屋根の相談所|石川商店 – YouTube 

塗装をする本来の目的は美観のため

    • 冒頭からなんども結論をお伝えしていますが、塗装と雨漏りは直接的にはなんの関係もありません。本来の塗装の目的は美観のためであり、屋根の機能を追加するためにあります。ではなぜ、塗装を勧める業者がいるのでしょうか。

石川:一般的に塗装の目的は、雨漏りをさせないために必ずやらなくてはいけないメンテナンスというイメージがあると思います。ですが、雨漏りとは全く関係ありません。屋根の場合は99%は見た目、美観のためです。

これが外壁の場合、例えばモルタルの外壁とかで塗装をしていないから雨漏りするというのはありえなくはない。屋根も同じように考えてる人が、業者さんにもいるかもしれないと思っています。

本来はお客様がやりたいと思うタイミングで塗装すればいいはずなんです。塗装そのものはまったく無駄ではなく、「機能の追加」だと思っています。

例えば遮熱効果を追加するという意味で白、淡い色に変えれば遮熱効果が上がります。それは機能の追加としては無駄でありません。しかも見た目、美観もよくなります。あとはデザインそのものを変更したいというの思いもあるでしょう。屋根の色を変えるのはかなりイメージが変わります。

色を明るくすると遮熱の影響で、2階も温度が多少なりとあがりにくくなることも見込めます。ただ、なんとなく業者さんによっては撥水性なのか、防水性なのかあやふやな感じで説明が入ることがあります。撥水性と防水性は全く別物です。塗装をすることで得られる機能は撥水性です。

塗装で得られる効果としては、屋根材の撥水性がよくなるので屋根材自体に染みる水分量が減り、結果的には屋根材が長持ちするということです。

塗装せず撥水性がない状態で30~40年放置しても、雨漏りしない家はしません。屋根材の下には防水シートが敷かれていて、屋根材だけで防水しているわではないからです。すべての屋根には防水シートがあり、屋根材と防水シートの二重で防水をしています。

屋根材自体の撥水性と、屋根の雨漏り防止という部分の防水性に因果関係はありません。

塗装に関するトラブルの事例

    • 最近の塗装に関する相談で多いのが「塗装できないからカバー工法しましょう」という提案を業者がしてくることでした。基本、石川商店ではそのような提案をしていません。塗装には塗装の目的があり、カバー工法にはカバー工法の目的があります。カバー工法も高額な工事なので、想定していない提案をされた時は一度立ち止まって考えてみるか、別の業者に相談してみることをお勧めします。

石川:今多いのは、業者さんが「この屋根は塗装できないのでカバー工法しましょう」という案件ですね。たとえば10年経って外壁の塗装をする際に、「一緒に屋根も」と提案されます。でも実際、足場をかけて作業を始めたら、「お客さん塗装できる状態じゃないのでカバー工法に切り替えます」みたいな話があるんです。「こんなことって普通なんですか?」と相談を受けることが多いですね。

「塗装できないからカバー工法しましょう」というのは言ってる意味としては間違ってないと思います。「塗装してもひび割れが増える」や「塗装すると余計症状が悪くなる」と思うこともあるからです。

ただ、「そもそもなぜ屋根の塗装をするの?」「しなくてはいけないの?」と立ち止まって欲しい。雨漏りとかには直接関係ないので。

カバー工法は、アスベストが含まれるスレート屋根材の「アスベストの処分費」が高いからしている工法でもあります。今は大きな出費はしたくないから「30年後まで処分費を延長する」という意図です。

あと、古い屋根材を剥がす作業にかかる出費を抑えるためにも使われます。人件費、処分費など「剥がす」作業を無くすことで人件費や工事期間も抑えられます。そういう費用、時間、労力を抑える合理的な方法。雨漏りを防ぎ、住める期間を合理的に伸ばすのがカバー工法の本来の役割です。

石川商店でもお客様が強度的に不安な場合、安心が得られるのでカバー工法をすることはあります。でも塗装ができないからカバー工法しましょうとは言いません。

屋根は塗装しなくても雨漏りしません!

    • 繰り返しになりますが、屋根は塗装しなくても雨漏りしません。外壁とセットで屋根の塗装もした方が足場代分お得になりますよ?という提案があった時は気をつけてください。ただ、中には塗装と屋根の雨漏りが関係ないことを知らずに提案される場合もあります。提案をされる全ての業者さんが、お客様を騙そうとしているわけではないので、その点はご注意ください。

石川:屋根は塗装しなくても雨漏りしません。外壁の場合は塗装しないと雨漏りする場合もあるので、外壁はした方がいいかもしれませんが、途中で「次は屋根を塗りましょうか」という提案には気をつけてください。

具体的な例だと、外壁塗装のために足場を組んでいるので、「足場があるので、このまま屋根も塗装しますか?金額的にも足場代がかからずプラス20~30万でできますよ」という提案ですね。一緒に作業すれば大変お得ですと。足場代の金額を知ると、そう言われたら「うん」と答える可能性は高くなると思います。

でも、そもそも屋根の塗装をするなら、最初から調査してくださいという話なんです。作業が始まってから言われて、それで「今決断してくれ」と言われても困る。そんな簡単に決断できる部分ではありません。でも、割とそういう提案は多いと聞いています。

全ての提案がお客様を騙そうとしているのではありません。屋根は塗装をしなくても雨漏りはしないですが、そこを勘違いして提案をされることもあります。とにかく、二つ返事で「わかりました」と言わないことですね。

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みんなの屋根の相談所石川商店では、よりお客様に近いところでお客様の悩みにお答えできるよう活動し、屋根の専門家+様々な知見をもったライターが、あれやこれやと知恵を絞りながら、役に立つ情報を届けていきます。

石川商店ではこれからも日々情報を発信し、お客様の声に耳を傾けていくので、屋根の悩み事はお気軽にご相談ください。

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