本記事の目次
外壁コーキングの役割と効果
外壁コーキングは建物を外的要因から守るために欠かせない要素です。
具体的には以下のような役割と効果があります。
防水性の向上
コーキングは雨水や湿気が建物内部に浸入するのを防ぐために設計されています。
外壁に隙間があるとそこから水分が浸入し、構造材や断熱材が劣化する原因となります。
特に木材は水分によって腐食しやすく、一度腐食が始まると修繕費用が高額になることがあるため、防水性の確保は重要です。
気密性の確保
適切なコーキング処理によって外気の侵入を防ぎます。
これにより室内温度が安定するため冷暖房効率が向上します。
特に冬季には暖房効率が高まり夏季には冷房効率も改善されるため、光熱費の削減にもつながります。
害虫の侵入防止
隙間を埋めることで小さな虫や害虫が建物内に侵入するリスクも低下します。
特にゴキブリやシロアリなどは隙間から侵入することが多いため、コーキングによってその侵入経路を遮断することが重要です。
コーキングの劣化症状と放置した場合のリスク
コーキングは時間とともに劣化していきます。
その劣化症状には以下のようなものがあります。
劣化症状
ひび割れ
コーキング材に細かいひび割れが生じます。
この状態になると水分が浸入するリスクが高まります。
剥離
コーキング材が外壁から剥がれ始めることがあります。
この場合も水分が浸入する危険性があります。
硬化
時間経過とともにコーキング材が硬くなりその弾力性を失います。
弾力性を失うことで隙間を埋めにくくなります。
変色
紫外線や大気汚染によって色あせや変色が発生します。
この状態でも機能的には問題ない場合もありますが美観に影響します。
放置した場合のリスク
これらの劣化症状を放置すると以下のような多くのリスクがあります。
雨漏り
劣化したコーキングから雨水が内部に浸入し、最終的には雨漏りにつながります。
雨漏りは構造材へのダメージだけでなく、カビやシロアリ被害も引き起こす可能性があります。
結露
コーキングの劣化によって気密性が失われると、室内の湿気が壁内部に入り込み結露を引き起こすことがあります。
結露はカビの発生や木材の腐食につながります。
構造材の劣化
水分が浸入すると木材や金属部分が腐食したりカビが発生したりします。
このような劣化は修繕費用を大幅に増加させる要因となります。
エネルギー効率の低下
気密性の低下によって冷暖房効率も悪化し、その結果光熱費が増加します。
長期的には大きな経済的負担となります。
害虫侵入
隙間から小さな虫や害虫が侵入し衛生面で問題になります。
特にシロアリなどは木材への被害も甚大です。
コーキング補修の種類とそれぞれの方法
コーキング補修方法には主に「打ち替え」と「増し打ち」の2種類があります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
打ち替え
打ち替えとは古いコーキング材を完全に除去し、新しいものと交換する方法です。
この方法では新しい材料で完全に隙間を埋め直すため、高い防水性能と耐久性を確保できます。
以下の手順で行われます。
①古いコーキング材を専用カッターで完全に除去します。
②隙間部分を清掃し、水分や汚れを取り除きます。
③プライマー(接着剤)を塗布して乾燥させます。
④新しいコーキング材を充填し、表面を整えます。
増し打ち
増し打ちは既存のコーキング材上から新しいものを追加する方法です。
この方法は軽度な劣化の場合や既存材料との接着力保持されている場合に適しています。
比較的簡単な工法ですが、新しい材料との相性や接着力には注意が必要です。
以下の手順で行われます。
①既存のコーキング材の表面を清掃します。
②必要なら軽く研磨して表面の状態を整えます。
③プライマー(必要時)塗布後、新しい材料を充填します。
④表面を整えて完了です。
まとめ
外壁のコーキングは屋内を保護するために非常に重要です。
外壁の劣化が進むと雨漏りなどの深刻なトラブルに直結してしまうため、定期的な点検を行ってコーキングの状態を確認し、必要に応じて補修を行いましょう。
外壁の高い部分では危険な作業になる上、コーキングの補修には専門的な技術・知識が必要になるため、このような補修は専門業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼する際は口コミや施工実績を確認した上で信頼できる業者を選ぶことで、工事後も安心して過ごすことができます。
ぜひこの記事を参考にして、大切なお家をお守りください。
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