失敗しない品川区の外壁材選び|サイディング・タイル・モルタルの特徴と費用比較

admin
admin
  • 品川区は海に近く、湿気・塩害・大気汚染などの影響を受けやすい都市環境にあり、それに対応した外壁を選びたい方もいらっしゃると思います。今回は、品川区で失敗しない外壁選びをまとめてみました。それぞれの環境や地域に合わせた外壁を選べるかと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。

今すぐのご相談はこちらから

お問い合わせはこちら
この記事はこんな人におすすめ

・外壁材の基本知識を知りたい

・主な外壁材7種類の特徴比較を知りたい

・品川区特有の環境対応ポイントを知りたい

この記事で伝えたいこと

・外壁材の基本知識が分かる

・主な外壁材7種類の特徴比較が分かる

・品川区特有の環境対応ポイントが分かる

1. はじめに/導入

1-1. 品川区の建物環境と外壁材選びの重要性

品川区は海に近く、湿気・塩害・大気汚染などの影響を受けやすい都市環境にあります。そのため、外壁材の選定には耐久性や防汚性、防水性が求められます。適切な外壁材を選ぶことで、建物の寿命を延ばし、長期的なメンテナンス費用の削減にもつながります。サイディング、タイル、モルタルといった外壁材にはそれぞれ特徴があり、立地や建物構造に合わせた選定が不可欠です。失敗しないためには、地域特性を理解し、信頼できる業者と相談しながら進めることが大切です。

1-2. 本記事の目的と読者ターゲット

本記事は、品川区にお住まいの方や物件を所有している方、また外壁リフォームを検討している方に向けて、リフォームに関する基礎知識から施工工程、費用相場、補助金制度の活用方法、また種類別の特徴・費用・メンテナンスを比較し、わかりやすく解説することを目的としています。「どの工事が自分の建物に合っているのか」「費用を抑えるにはどうすればいいか」「補助金は使えるのか」など、具体的な疑問に対して実践的な情報を提供し、納得のいく外壁リフォームを実現するためのガイドとなることを目指しています。

2. 外壁材の基本知識

2-1. 外壁材の役割と選定基準

外壁材を選ぶ際は、以下の5つの観点から総合的に判断することが重要です。

防水性:外壁の基本的な役割の一つは、雨や風などの外部的な要因から建物を守ることです。特に品川区のように海が近く湿気や雨が多い地域では、防水性能の高い外壁材を選ぶことが建物の耐久性を大きく左右します。

断熱性:断熱性とは、外気の温度を室内に伝える痛い性能のことです。夏は外の熱を遮断し、冬は室内の暖かさを逃がさないため、省エネ効果を高め、冷暖房の効率を上げる効果があります。光特に熱費の確保が問題となっている当面、断熱性能の高い外壁材を導入することは長期的なコスト削減にもつながります。

耐候性:外壁は常に太陽光、雨風、気温の変化といった自然環境にさらされています。そのため、紫外線や風雨に強く、やや一時的な性能を維持できる耐候性の高い素材が求められます。耐候性が低い素材は、数年で色褪せやひび割れ、チョーキング(粉状態の劣化)などが起こりやすく、定期的なメンテナンスが必要になります。

デザイン性:外壁は建物の第一印象を決める重要な要素です。色、質感、形状などのデザイン性によって、建物全体の雰囲気が大きく変わります。また、街並みや近隣との調和を意識することで、地域に溶け込んで美しい外観をつくることができます。

コストパフォーマンス:外壁リフォームには初期費用だけでなく、将来的なメンテナンスや有料費用も含めた「トータルコスト」での判断が大切ではありません。安い素材でも、耐用年数が短く頻繁な補修が必要な場合、結果としてコストが高くなる場合もあります。

このように5つの視点からバランスよく選ぶことで、長く安心できる外壁リフォームが実現します。

品川区の外壁

2-2. 外壁材の市場シェア概況(戸建住宅向け)

日本国内における外壁材のマーケットシェアは、以下のように構成されています。
窯業系サイディング日本の住宅外壁において最も広く使用されている外壁材であり、国内市場の約70~78%のシェアを占める主流の素材です。主な原料は、セメントと無機質の繊維質(パルプやガラス繊維など)で、これらを混合、圧縮して板状に形成高温で焼成して硬化させることで製造されます。工場で規格化された工程で大量生産されるため、品質にばらつきが少なく、安定した性能と仕上がりが期待できます。施工が容易で工期が短く、コストパフォーマンスに優れています。
モルタル:職人の技術が大きく仕上がりを左右し、独特の風合いや質感を持った温かみのある外観を演出できるが大きな魅力です。施工には高い左官技術と長い時間が必要とされ、職人がやる品質によって品質が適度にやりやすいという面もあります。それに加えて、モルタルは乾燥限界や地震などの動きによってひび割れ(クラック)が発生しやすいです。マーケットシェアは約6~13%とされており、かつての主流からは減少したもの、デザイン性や職人のこだわりを重視する建築では根強い人気があります。
金属系サイディング:アルミニウムやガルバリウム鋼板などの金属素材を用いた外壁材で、軽量でありながら耐久性と防水性が高く、を避けているのが特徴です。特にガルバリウム鋼板などが使用され、金属特有のシャープでスタイリッシュな印象を考えるため、最新ではモダンな住宅や店舗、ビルなどの外観に多く採用されています。市場においては、全体の約9~11%のシェアを占めており、都市部やデザイン性を重視する実施主層を中心に選ばれている外壁材です。
ALC(軽量気泡コンクリート):軽量でありながら高い断熱性・耐火性・遮音性を備えた外壁材です。ただし、ALCは吸水性が高いという性質があるため、外壁材として使用する際には防水層や表面塗装による正しい防水対策が必要です。表面の塗膜が劣化すると水分が内部に浸透しやすくなるため、定期的なメンテナンスや再塗装が重要です。マーケットシェア率は約0.8〜3%程度と他の外壁材に比べて少ないですが、中高層マンションや公共施設、病院などの大規模建築物を中心に採用されています。特に断熱性や防火性を重視する現場においては、非常に有効な選択肢です。
タイル:美しい外観と高い耐久性・耐候性を抑えた外壁仕上げ硬質でほとんど吸収しない性質を持つため、風雨や紫外線に非常に強く、劣化しにくいが大きな特徴です。タイル自体は30年以上ある長寿命素材であり、塗り直しなどの定期塗装メンテナンスが不要な点も、長期的に見て際立ったメリットです。なお、下地に対する継続や張り付けの精度が求められ、施工には高度な技術が必要です。タイル外壁の国内市場シェア率は約3%程度で、当面主流ではありませんが、美観と耐久性を両立させたい建物には適した選択肢と言えるでしょう。
木質サイディング:天然木や木材を基材とした外壁材で、自然の温かみや優しい風合いを感じられるデザイン性の高さが魅力です。ただし、木質サイディングは耐気候性・耐久性の面で注意が必要です。湿気や湿気に弱い木材なのでカビ・虫害のリスクがあります。そのため、定期的な塗装や防腐処理、点検などのメンテナンスが必要です。また、木材の価格や加工費が高いため、初期費用も比較的高いです。 なお特性から、一般住宅全体で見てと採用率は非常に低く、市場シェアは1%未満に留まっています

3. 主な外壁材7種類の特徴比較

主な外壁材7種類、窯業系サイディング、金属系サイディング、モルタル、タイル、ALC(軽量気泡コンクリート)、樹脂系サイディング、木質系サイディングについて特徴比較していきます。

3-1. 窯業系サイディング

メリット:窯業系サイディングは、素材自体が加工しやすいため、デザインの自由度が高く、カラーのバリエーションも豊富です。シンプルな単色のデザインもあれば、タイル調や石柄、木目調、和風、モダンテイストなどから選べ、家の外観を自由に演出できることから高い人気を集めています。窯業系サイディングは、セメントや陶土などの素材を使用しているため、これらの素材は様々な気候条件に対して強い耐性を持っています。また、他のサイディング材と比較すると初期費用が安く抑えられることが大きなメリットです。
デメリット:窯業系サイディングは、素材はセメントを使用しているため、そのままでは防水性能が低く注意が必要です。基本的に防水機能を持たないため、防水加工が必要です。外壁塗装の塗料の種類にもよりますが、他の外壁材に比べてこまめにメンテナンスが必要です。また、窯業系サイディングは蓄熱性があるため、日光を吸収しやすく外壁に熱がこもりやすいという性質があります。これにより夏場は室内温度が上昇しやすくなってしまい、冷房効率が低下するのがデメリットです。

品川区の外壁工事

3-2. 金属系サイディング

メリット:金属系サイディングは、耐久性が高く、劣化しにくい特性があります。軽量でありながら強度があり、金属素材は腐食や膨張に強く、外部の環境要因に対して頑丈な素材として知られています。定期的な洗浄や塗装の必要が少なく、耐久性が高いため、長期間にわたって外観を維持することができます。施工性も高く、工場で規格生産されたパネルを現場で張り合わせるため、工期が短く、品質が安定している点も評価されています。
デメリット:金属は錆びやすい素材であり、丈夫で断熱性が高い反面、どうしても錆びが発生しやすくなります。金属サイディングは傷が付きやすい素材です。強風などで、石やボールなどのモノが当たると簡単に傷や凹みが付いてしまいます。傷によって表面の塗膜が剥がれ、金属部分が露出することで錆びが発生する原因となります。

品川区の外壁工事

3-3. モルタル外壁

メリット:継ぎ目のないモルタル壁は、人の手で塗っていくため、手仕上げならではの温かみがあり、味わい深い仕上がりになります。強度を保ちながら、アンティーク調にもナチュラルな雰囲気にもできる自由度の高さは、モルタルならではの大きなメリットです。モルタルには耐火性があり、表面に塗装をすることで耐水性もアップするためキッチンなどにも使えます。また、万が一燃えても有毒ガスは出ません。
デメリット:モルタル外壁は、経年変化や乾燥、地震などの自然災害の影響で、表目にひび割れが入りやすいという特徴を持っています。大きなひびが入った場合は、早急な補修が必要です。モルタルは湿気に弱い傾向があり、水分の影響を受けやすいです。湿気や水の浸透により、モルタルが劣化する可能性があります。施工には高い左官技術と長い時間が必要とされ、職人がやる技術によって品質が適度に変わりやすいという面もあります。

品川区の外壁工事

3-4. タイル外壁

メリット:美しい外観と高い耐久性・耐候性を抑えた外壁仕上げ硬質でほとんど吸収しない性質を持つため、風雨や紫外線に非常に強く、劣化しにくいが大きな特徴です。タイルは高温で焼かれており、非常に硬い性質のため、砂などが風で吹き付けてもほとんど傷がつかず、耐久性に優れています。また、吸水をほとんどしないため、凍害にも強い外壁材です。頑丈で劣化が起きにくいことから、メンテナンスに手間が簡単なことも大きなポイントです。自然素材でつくられているため屋外でも劣化しにくく、サイディングの半額程度のメンテナンス費用で済むことが一般的です。
デメリット:タイルは、おしゃれな素材である分、他の外壁材と比べて初期費用が高いです。また、タイルを1つずつ貼り付けていく施工方法で、手間がかかります。手作業で貼り付けるタイルは、職人の腕が悪いと地震の揺れなどにより壁から剥がれ落下する可能性があります。下地に対する継続や張り付けの精度が求められ、施工には高度な技術が必要です。

タイル外壁の特徴

3-5. ALC(軽量気泡コンクリート)

メリット:ALC(軽量気泡コンクリート)は、コンクリートの長所である耐久性や耐火性はそのままに、重量はコンクリートの約4分の1と軽量であるという点があげられます。また、気泡に含まれる空気の層に、熱の伝わり方を抑制する働きがあります。ALC外壁は戸建て住宅では希少性が高く、あまり情報は多くありません。しかし、ALCは外壁としての機能性が高く、質がいいことで知られています。ALC外壁の防水塗装など定期的なメンテナンスをしっかりすれば、ALCパネルでは外壁張り替えなどの大規模な工事は50年以上必要ありません。
デメリット:ALC(軽量気泡コンクリート)は、サイディングやモルタルなど、戸建て住宅の主流となっている外壁と比べると、ALCパネルは高価です。また、大きなデメリットは浸水に弱いことです。ALCは気泡が多くあるため吸水性が高く、雨水が侵入しやすい特徴をもっています。万が一、建物の構造内部まで水分が浸み込んでしまうと、鉄骨を腐食させてしまう恐れがあり、鉄骨など骨組みの劣化を早めることになります。割れやすい、専用工法が必要というのもデメリットとして挙げられます。

 

3-6. 樹脂系サイディング

メリット:樹脂系サイディングは、軽量でありながら強度があります。耐候性が高く、腐食や劣化に強いため、長期間の使用に耐えることができます。潮風に含まれる塩分や、塩分を含んだ雨などによって錆びついてしまうことも少ないため、海岸沿いに立つ住宅の外壁にも安心して施工できるおすすめの外壁です。また、一般的にメンテナンスが比較的容易です。色褪せることがなく、素材同士を重ね合わせて施工するためコーキングも使用する必要もほとんどありません。
デメリット:日本国内ではあまり普及しておらず、その理由のひとつが、日本の気候条件と施工文化に釣り合いにくい点です。気温変化による伸縮が大きいため、正確な施工が問題で、特に高温多湿の日本では変形や反りのリスクが懸念されます。塩化ビニル素材のため、温度によって素材が非常に伸び縮みし、一般的には施工が難しいと言われています。海沿いなどの塩害地域でサビを避けたい場合には、有効な選択肢となることもあります。

樹脂系サイディングの特徴

3-7. 木質系サイディング

メリット:木質系サイディングは、一般的に断熱性が高いです。木材自体が熱を吸収しにくく、住宅内部の温度を一定に保つ効果があります。木は身体に良い影響を与える効果があり、外壁だけでなく内装に使うことも効果的です。自然の木や森林の中にいることが、心身のリラックスやストレスの軽減につながるとされています。直射日光が当たりやすい立地条件の家や気温の高低差のある地域にお住まいの場合には、木質系サイディングがおすすめです。
デメリット:木質系サイディングは、自然の木材を使うため、防火性の面で他のサイディング材よりも低いと言えます。なお特殊加工された製品の中には防火性に対応している素材もありますが、価格が高くなる可能性があります。また、雨水などが染み込むと腐食しやすいことも、木材のデメリットです。腐食防止のためには、3~10年に一度は塗装を行い対策をしましょう。

木質系サイディングの特徴

4. 品川区特有の環境対応ポイント

品川区特有の環境、塩害、大気汚染について、対策ポイントを下記にのようにまとめてみました。

4-1. 塩害対策

塩害に強い外壁材や塗料の選定がポイントです。フッ素系や無機系の塗料は耐候性・耐塩害性に優れており、美観と保護性能を維持できます。また、外壁材としては、金属系サイディングよりも窯業系サイディングやタイルなど、塩分に対する耐久性が高い素材が推奨されます。さらに、金属部分の使用には注意が必要です。鉄部やアルミなどは塩分サビや腐食を覚悟しやすいため、防錆処理を実施した製品や樹脂コーティングされた部材の使用が認められます。また、シーリング材も塩害の影響を受けやすい箇所です。高耐久の変成シリコンや実質系のシーリング材を使うことで、劣化やひび割れを防ぎ、建物の防水性能を維持できます。

4-2. 大気汚染・汚れ防止

品川区のような都市部では、交通量が多い工場やオフィスビルも密集しているため、大気汚染や排気ガス、粉じんなどによる外壁の汚れが目立ちやすくなります。特に白や淡色系の外壁材では、ススや黄ばみが目立つし、建物の美観を損なう原因となります。この環境に対応するためには、防汚性能の高い外壁材や塗料の採用が効果的です。親水性塗料は、雨と一緒に汚れを流す効果があるため、外壁の清潔感を長く認めることができます。これらの塗料は初期費用はやや高めですが、清掃頻度や補修回数を考慮して、長期的にはコストパフォーマンスが良いです。また、外壁材の選定時には凹凸の少ないことを選ぶこともデザインです。複雑な形状のサイディングやタイルは汚れがたまりやすいため、メンテナンス性を重視する場合はフラットな素材を選ぶと良いでしょう。

4-3. 湿気・雨風対策

外壁材の選定では「防水性」と「耐風性」の高いものを選ぶことが基本です。同様に、窯業系サイディングは水に弱いため、表面処理によって防水性を高めることが可能です。また、モルタル壁でも弾性塗料を使用することで、ひび割れによる雨水の浸入を防ぐことができます。さらに、外壁の目地(継ぎ目)やサッシまわりには、必ず気候性と防水性に優れたシーリング材を使用し、雨水の侵入を防ぐ耐用性があります。塗料に関しては、防カビ・防藻性を備えたものを選ぶことで、湿気による美観の低下を気にすることができます。特に北面や日陰になりやすい部分では、湿気による黒ずみや藻が出やすいため、注意が必要です。

5. 費用・メンテナンス・耐用年数の管理

5-1. 初期費用の目安

外壁リフォームにかかる初期費用は、使用する外壁材の種類によって大きく異なります。以下は代表的な外壁材の坪単価(材料費+施工費の目安)と、それぞれの特徴をたものです。

・窯業系サイディング(約6~10万円/坪)最も一般的な外壁材で、デザインが豊富でコストパフォーマンスに優れています。

・金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)(約8~12万円/坪)軽量で耐久性の高い一台。断熱材とタイプタイプもあり、耐震性にも配慮しています。

・モルタル外壁(リシン・スタッコ仕上げなど)(約7~11万円/坪)左官仕上げによる自由なデザインが可能。経年でひび割れや塗膜の劣化が発生しやすい。

・タイル外壁(約12~20万円/坪)高級感と耐久性を備えており、初期費用は高い。目地の劣化には定期的な補修が必要。

・ALCパネル(約10~15万円/坪)軽量かつ高断熱・高耐火性能を持つ外壁材。シーリング補修や塗装の定期メンテナンスが前提。

・木質系サイディング(無垢材・板張りなど)(約9~14万円/坪)自然素材で風合いがよく、デザイン性も高いが、湿気や紫外線への耐久性が弱く、定期的な防腐処理が必要です。

・樹脂系サイディング(約7~9万円/坪)軽量・低コスト・性能に優れ、湿気や塩害メンテナンスにも強いが、国内ではまだ施工事例が少ない。

5-2. メンテナンス費用とスケジュール

外壁材は設置後も一時的に建物を守るため、定期的なメンテナンスが必要です。材質ごとにメンテナンスの頻度や内容、かかる費用は異なります。

・窯業系サイディング
メンテナンス期間:7~10年ごとに再塗装、15~20年で目地
費用目安:塗装約80万~120万円(30坪)/シーリング交換約20万~30万円
ポイント:塗膜が劣化すると防水性が低下し、内部腐食の原因になります。

・金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)
メンテナンス期間:10~15年ごとの塗り替えまたは洗浄約
費用目安:洗浄+塗装で70万~110万円
ポイント:塩害地域では錆びの早期発生リスクがあり、注意が必要です。

・モルタル外壁
メンテナンス期間:7~10年ごとに再塗装+クラック補修
費用目安:塗装+補修で約100万~130万円
ポイント:ひび割れが雨水がかかる原因になるため、早期補修が重要です。

・タイル外壁
メンテナンス期間:10~20年ごとに目地補修と浮き・剥離の点検
費用目安:打診検査+目地補修で30万~50万円(範囲による)
ポイント:表面の耐久性は高いが、下地劣化や目地劣化に注意しましょう。

・ALCパネル
メンテナンス期間:10~15年ごとに再塗装、シーリング補修は7~10年
費用目安:塗装+シーリングで約100万~140万円
ポイント:外壁の性能を維持するために、シーリング材のメンテナンスが非常に重要のため、定期的な打ち替えが必要となります。

・木質系サイディング
メンテナンス期間:5~8年ごとの再塗装・防腐処理
費用目安:塗装・処理で約80万~100万円
ポイント:自然素材ならではの風合いと見た目、定期ケアの手間が多い。

・樹脂系サイディング
メンテナンス期間:15~20年程度(塗装不要)
費用の目安:基本は洗浄のみ(10万~20万円)
ポイント:メンテナンスコストが最も低く、日本では施工実績が少ない。

5-3. 長期保全計画の立て方

長期保全計画を立てる際には、施工履歴と点検記録のデータ管理が非常にです。これにより、過去にどのような補修やメンテナンスを行ったかを大切に、将来の修繕時期や予算計画が立てやすくなります。

このような記録は紙媒体だけでなく、Excelや専用アプリ、クラウドサービスなどを利用することで、家族や管理会社と共有しやすく、万が一のリスクも減ります。データの継続的な一時と更新することが、建物の資産価値を守る大きな助けとなります。

6. 選び方のポイントと具体例

外壁を選ぶ際は、「立地」と「建物の用途」に応じた検討が重要です。以下に選び方のポイントと代表的な品川区の具体例を紹介します。

6-1. 立地・用途別おすすめ材

立地条件の確認
・海沿いの地域では、塩害による外壁の劣化を防ぐために、塩に強い素材を選ぶことが重要です。おすすめは窯業系サイディングやモルタルで、金属を含まないため錆びにくい安心です。金属系を使う場合は、防錆処理や定期的なメンテナンスが必要です。また、耐塩害塗料や高耐久シーリングの使用も効果的です。

・都市部では、交通量が多く排気ガスや粉じんによる汚れが付きやすいため、防汚性能の高い外壁材を選ぶことが重要です。具体的には、親水性コーティングが施された窯業系サイディングやタイル材が有効で、雨水で汚れを洗い流す「セルフクリーニング機能」があるものがおすすめです。
・湿気が多い地域では、内部結露やカビの発生を防ぐために、通気性と防水性に優れた外壁材を選ぶことが重要です。例えば、通気層工法に対応した窯業系サイディングや、防水塗装仕上げが有効です。壁の中の湿気を外に逃がしながら、外部からの雨水をしっかり防ぐことができます。

建物の用途
・戸建住宅の場合、住まいの印象を考慮するためデザイン性が重要であり、また快適な室内環境のために断熱性の高い素材も重視されます多様なデザインに対応可能な窯業系サイディングや、高級感と耐久性を抑えたタイル外壁が適しています。これにより、美観と省エネの両立が図れます。

・アパート・マンションの場合は、長期的に安定した外観と機能を整えるために、耐久性とメンテナンス性の高さが重要です。具体的には、耐火性・断熱性に優れたALC(軽量気泡コンクリート)や、軽量でサビに強い金属系サイディングが適しています。
・店舗併用住宅の場合は、来客の印象を考えるため外観の美しさが特に重要です。そのため、高級感があり耐久性も高いタイルを使い、さらに防汚コートを少しでも汚れにくく、きれいな状態を長く気にできます。これにより、清潔感のある外観を維持しやすく、集客にも効果的です。

品川区の外壁選び

6-2. 品川区の具体例

品川区の海に近い住宅地では、海風による塩害のリスクが高まるため、金属系外壁材はサビの原因となり適していません。高耐候性の塗料を備えることで、長期的な耐久性を確保できます。また、駅近の大通り沿いにあるマンションの場合は、車の排気ガスやホコリによる大気汚染の影響を受けやすいため、防汚性能の高い外壁材が求められます。具体的には、汚れが目立ちにくい濃色のタイル外壁に、防汚コーティングを施すことで、美観の維持とメンテナンスの軽減が期待できます。静かな住宅街に建つ戸建て住宅では、周囲の環境が穏やかであるため、耐候性よりも断熱性やデザイン性を重視する傾向があります。その場合、通気構法を取り入れたサイディング材を使えば、室内の快適性を優先しながら、外観の自由なデザインも実現できます。

7. まとめ

7-1. 各外壁材の要点まとめ

外壁を選ぶ際には、建物の立地条件、予算、メンテナンス性デザインなど多くの要素を総合的に判断する必要があります。以下に代表的な外壁材の特徴、初期費用、耐久性を再整理します。

窯業系サイディングは、日本国内で最も普及している外壁材で、約70〜78%のシェアを確保しています。セメントと繊維質を主として、工場で安定した品質で製造されています。施工性も良く、コストも比較的安いので、一般住宅に広く採用されています。とりあえず、定期的なシーリングの打ち替えが必要なため、メンテナンス性は中程度です。

金属系サイディングは、軽量で耐久性と断熱性に優れており、特にガルバリウム鋼板は錆びにくい高い性能を持っています。モダンな外観を忠実にユーザーに人気で、シェアは約9〜11%。初期費用は中程度ですが、長期的にはメンテナンスの手間が少なく、コストパフォーマンスは良好です。耐使用年数は30年以上とされています。

モルタル仕上げは、左官職人による手作業で仕上げる伝統的な工法です。自由なデザイン表現が可能で、重厚感のある外観に仕上げられます。施工には高い技術と時間が必要で、初期費用はやや高めです。ひび割れなどの劣化が生じやすく、適切な補修と塗装が定期的に求められます。シェアは約6〜13%程度です。

ALC(軽量気泡コンクリート)は、耐火性・断熱性に優れ、軽量で施工性も高い素材です。ただし、防水性が高いため防水処理が重要となり、適切な設計と施工が必要です。主に中高層建築に採用されることが多く、シェアは約0.8〜3%と限定的です。耐用年数は長く、定期的な再塗装で高い耐久性を保ってます。

タイル外壁は、高級感のある外観と優れた耐候性が魅力です。風雨や紫外線に強く、耐久性は非常に高いですが、初期費用と施工費が高いです。また、下地の状況によっては施工が難しい場合もあり、建物の構造と予算に合わせた検討が重要です。シェアは約3%です。

木質系サイディングは、自然な風合いが魅力で、温かみのあるデザインにしています。逆に、耐久性や防火目標があり、定期的な塗装などのメンテナンスが要です。防腐・防虫対策徹底することでじっくりと行いますが、採用には慎重な検討が必要です。

樹脂系サイディングは、塩化ビニル製で軽量・耐腐食性に優れていますが、温度変化による伸縮が大きく、施工には注意が必要です。デザインの選択肢が少なく、日本ではあまり普及していません。施工実績のある信頼できる業者を選ぶことが前提です。

7-2. 次のステップ

外壁リフォームを検討している方は、まず、最初の一歩は「現状を正確に把握すること」です。まずは点検や現地調査を行っている専門業者に相談してみましょう。複数の業者から見積もりを取得し比較することが重要です。業者によって価格や提案内容、施工実績に差があるため、インターネット上の外壁リフォーム専門の比較サイトや口コミサイトを活用することで、信頼性や対応力を意識することになります。さらに、品川区では外壁改修や耐震補強、バリアフリー対応などに関する補助金制度が用意されている場合があります。最新の助成内容や条件は、品川区役所の公式サイトや窓口で確認できます。 申請のタイミングや必要書類の準備など、早めに情報収集しておりますので、工事費の一部をカバーできる可能性も広がります。一歩を踏むことで、無料費用対効果の高く、安心・安全な外壁リフォームが実現します。まずは、点検の申し込みから始めてみましょう。

品川区の補助金・助成金につきましては、下記に記事を参考にしてみて下さい。

【品川区で外壁塗装の補助金・助成金は使える?】これだけ読めばOK!徹底解説

品川区での外壁改修や耐震補強、バリアフリー対応などに関する補助金制度につきましては、下記のホームページでご確認ください。

品川区ホームページ

お電話でのご相談はこちらから

すぐのお電話での相談は、スマホ画面の一番上か一番下に表示されている『 03-3785-1616 』の電話番号をタッチ。

iPhoneの場合、

03-3785-1616をタッチ→ (通話許可→) 発信

Androidの場合、
03-3785-1616をタッチ→ (電話アプリの選択) → 番号表示→ 発信

で電話を掛けることができます。

電話がつながらない場合は、※ 090ーXXXXー2256 の番号で掛け直します

LINEでのご相談はこちらから

いつものLINE感覚で、かんたんに相談できます。

やりとりは1対1のチャットなので、プライベートにご相談できます。

スマートフォンの方は、下の【友だち追加】ボタンを押しましょう

友だち追加

石川商店のLINE公式アカウント『みんなの屋根の相談所』を【友だちリストに追加】ボタンを押せば準備完了。

パソコンの方は、QRコードをスマホで読み込みましょう

読み込むとLINEアプリがスマホで立ち上がります。
【友だち追加】をすれば、いつものLINE感覚で相談できます。

石川商店LINE相談の使い方はこちら。

LINE@はこちら
 

メールでのご相談はこちらから

メールでのご相談はこちらのバナーをタッチ。

ご相談フォームに入力すれば、かんたんに相談できます。

問い合わせ/申込


お電話でのお問合わせは03-3785-1616まで!

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 0 人中 0 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

石川商店からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。

日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。

お客様からのコメント

よりお客様のお困りごとに応えられるようコメント欄を開放しました。
質問や感想やご意見をお待ちしております!

コメントはこちらへおねがいします。

オススメ記事

この記事を読んだ人にオススメの記事