【埼玉県川口市】築21年、アスベスト未使用のスレート屋根のひび割れで、屋根点検の事例

石川 弘樹
石川 弘樹
  • 屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。

    埼玉県川口市で、アスベスト未使用のスレート屋根のひび割れで、屋根点検をした事例を紹介します。

     

    このお家は2018年10月にも、点検とひび割れの応急処置をさせていただきました。

     

    それから5年経ち、現在、築21年目。
    前回同様に接着や破損部の差し替えで、あと4〜5年はもって欲しいとのことなので、現状確認で点検に伺いました。

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アスベスト未使用のスレート屋根の、
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アスベスト未使用のスレート屋根の、

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● 修理やメンテナンスの、具体的な方法や金額がわかる

 

【埼玉県川口市】築21年、アスベスト未使用のスレート屋根のひび割れで、屋根点検の事例

屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。

埼玉県川口市で、アスベスト未使用のスレート屋根のひび割れで、屋根点検をした事例を紹介します。

 

このお家は2018年10月にも、点検とひび割れの応急処置をさせていただきました。

それから5年経ち、現在、築21年目。

 

前回同様に接着や破損部の差し替えで、あと4〜5年はもって欲しいとのことなので、現状確認で点検に伺いました。

 

 

点検の結果、ひび割れ5%、風化10~30枚。部分金属カバーは必須

先に点検の結果をお伝えすると、新しいひび割れは10~15枚で、前回補修したひび割れも含めると全体の5%、風化は10枚は確認でき、20枚くらいが初期症状の状態でした。

よってアスベストを使用していないスレート屋根材の、平均的な劣化具合より風化が多いと判断しました。

 

当初の4~5年保たせるだけであれば、屋根材の接着補修と補強、風化部の金属カバーで大丈夫とは思います。

ただ長く住むのであれば、より災害予防を優先したカバー工法以上の措置がおすすめの状態ではあります。

 

【補足】ひび割れについて

新築が2004年前後、築15~20年以降の家では、アスベストが入っていなスレート屋根材が使われていることがほとんどです。

これらの無石綿のスレート屋根材は、新築時の踏み割れで、それなりにひび割れが入ってきている状態です。

とはいえ、このせいで雨漏りするということではありません。

ただ、ひび割れが進行して完全に分離すると、割れた屋根材が落下したり、強風で飛散するという意味では、心配な要素ではあります。

もっとも、ひび割れが全体の5%前後くらいであれば、ひび割れしている屋根材に、接着剤を注入する応急処置でも十分だと判断しています。

 

【補足】風化 (ふうか) について

スレート屋根材が、はじっこからボソボソと「 クッキー 」みたいに、くずれてしまう症状を風化と呼んでいます。

これは2、3枚あるかないかくらいが、平均的な状態です。

 

では実際に、屋根の状態を確認していきましょう。

 

 

実際のアスベスト未使用のスレート屋根の状況は?

今回の、アスベスト未使用のスレート屋根の、屋根点検の流れはこんな感じです。

アスベスト未使用のスレート屋根の屋根点検の流れ
  1. 手順① ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
  2. 手順② 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
  3. 手順③ 屋根裏の確認 【10〜20分】
  4. 手順④ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜60分】
  5. 手順⑤ 点検完了 【合計1〜2時間】
  6. 手順⑥ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】

順番に屋根の点検の様子を、写真つきで解説します。

 

手順① ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】

石川商店では、屋根にあがる前に、ドローンで屋根を撮影します。

ぼくらが屋根に上がる前の状態を、写真で保存するためです。

 

これは、屋根にあがって自分たちで壊すような悪徳業者ではないという証明のためと、ぼくらも注意してても屋根材を踏んで割ってしまうことがあるのと、正直、それを隠してやり過ごしたくなる気持ちを抑えるため、でもあります。

 

また、屋根全体が1枚の写真におさまるため、お客さまに屋根の状況説明をするときに、どの部分がどうなっているという解説がお互いにわかりやすくなるのも、もうひとつの理由です。

 

ということで、まずはドローンで撮影していきます。

 

■ 全景
00_全景01_スレート屋根ひび割れ

■ 東面
01_東01_スレート屋根ひび割れ

■ 南面
02_南01_スレート屋根ひび割れ02_南02_スレート屋根ひび割れ02_南03_スレート屋根ひび割れ

■ 西面
03_西01_スレート屋根ひび割れ

■ 北面
04_北01_スレート屋根ひび割れ04_北02_スレート屋根ひび割れ04_北03_スレート屋根ひび割れ

 

風化している屋根材が、ドローンの写真の時点でも確認できます。

 

■ 棟
06_棟01_スレート屋根ひび割れ 06_棟03_スレート屋根ひび割れ06_棟04_スレート屋根ひび割れ

棟板金自体の浮きは、ありません。

 

■天窓
05_天窓01_スレート屋根ひび割れ

ガラスの割れや、周辺部に落ち葉などの異物は無い状態です。

 

つづいて屋根にあがった後の写真で、詳しく見ていきましょう。

 

手順② 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】

つづいて実際にハシゴをかけて、屋根に上がります。

 

屋根材

屋根材は、アスベストを使用していない無石綿スレートの「 グリシェイド 」です。

■ 屋根材「 無石綿スレート コロニアルネオ」
07_屋根材_無石綿スレ_スレート屋根ひび割れ

コロニアルNEOは、アスベストを使用していないスレート屋根材です。
アスベストを使用していないと、スレート屋根材自体の強度が弱いです。

そのため、新築工事の作業時点でのわずかな踏み割れが、15年後くらいで顕在化し、ひび割れや欠片の落下などが多発しています。

 

ひび割れ

実際にひび割れが新しく10~15枚ほど確認できました。
前回補修したひび割れを含めると、30枚前後のひび割れで、全体の5%くらいなります。
なのでひび割れだけであれば、接着補修でも大丈夫だと思います。

■ ひび割れ
08_ひび割れ01_スレート屋根ひび割れ08_ひび割れ02_スレート屋根ひび割れ08_ひび割れ03_スレート屋根ひび割れ08_ひび割れ04_スレート屋根ひび割れ08_ひび割れ05_スレート屋根ひび割れ08_ひび割れ06_スレート屋根ひび割れ08_ひび割れ07_スレート屋根ひび割れ

 

小さなひびや割れでは、雨漏りはしません。

なので、ひび割れの左右に接着剤を注入し、落下を防げば大きな問題はありません。

 

風化

ただ「 風化 」と呼んでいる、クッキーのようにポロポロになってしまう症状が、10枚ほどありました。
これは2~3枚くらいあるのが一般的で、初期症状も含めると20~30枚ほどが風化症状でした。
■ 風化 (ふうか) 
07_風化01_スレート屋根ひび割れ07_風化02_スレート屋根ひび割れ07_風化03_スレート屋根ひび割れ 07_風化04_スレート屋根ひび割れ07_風化05_スレート屋根ひび割れ07_風化06_スレート屋根ひび割れ07_風化07_スレート屋根ひび割れ07_風化08_スレート屋根ひび割れ07_風化09_スレート屋根ひび割れ07_風化10_スレート屋根ひび割れ

風化は接着補強はできないので、部分的に金属カバーをして補修するのが最も合理的な方法です。

 

棟の釘浮きは多少ありますが、板金自体の浮きはほとんどなく、今すぐ飛んでしまうような状態ではありません。

■ 棟
06_棟05_スレート屋根ひび割れ06_棟06_スレート屋根ひび割れ06_棟07_スレート屋根ひび割れ06_棟08_スレート屋根ひび割れ

釘の増し打ちか、より災害予防を優先するのであれば、棟の交換をします。

 

天窓

天窓は、室内側と屋根側ともに、しっかりと確認します。

 

室内側を見る限りでは、雨漏りなどの不具合は無さそうです。

■ 天窓 室内側
05_天窓07_スレート屋根ひび割れ05_天窓08_スレート屋根ひび割れ

 

ただ屋根側を見ると、ガラスパッキンの劣化は起こってきているので、ガラスシールの打ち替えをおすすめする状態ではあります。

■ 天窓 屋根側
05_天窓02_スレート屋根ひび割れ05_天窓03_スレート屋根ひび割れ05_天窓04_スレート屋根ひび割れ05_天窓05_スレート屋根ひび割れ05_天窓06_スレート屋根ひび割れ

 

手順③ 屋根裏の確認 【10〜20分】

屋根裏の状態も、必要に応じて確認します。

 

手順④ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜60分】

ドローンで撮影した写真や、屋根にあがってから撮影した写真などを、ご覧いただきながら、屋根の状況説明をいたします。

 

■ 口頭での説明のイメージ点検報告イメージ

 

わからないことや疑問があれば、ご納得いくまで、ご質問くださいませ。

 

手順⑤ 点検完了 【合計1〜2時間】

以上で、屋根点検の当日はおしまいです。

 

点検料は、後日の点検報告と、写真のお渡し時に、請求書をお付けすることになるので後払いです。
点検当日に、現金をご準備する必要はございません。

 

手順⑥ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】

早ければ当日、遅くても1週間前後で、撮影した写真データと点検報告を、インターネット上での共有や、郵送、メールなどで、お送りします。

 

また点検の結果、修理が必要であれば、その修理の見積書もあわせてお送りいたします。

 

 

【参考】 無石綿スレートのメンテナンスに最適「 災害予防パック 」の内容と価格

無石綿スレート屋根材のメンテナンスの内容と価格の詳細は、こちらの記事で確認できます。

■ 屋根の「 災害予防パック 」スレート屋根は79,800円で安心メンテナンス。 | 石川商店

屋根の「 災害予防パック 」69,800円~で安心メンテナンス、はじめました

 

 

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創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
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【継続は力なり】
禁煙2009年〜、ダイエット2010年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜
【資格】
1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
【趣味】
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【目標】
瓦割り世界大会初代チャンピオン
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