本記事の目次
【品川区西大井】築17年、アスベスト未使用のスレート屋根の剥がれ脱落で、屋根点検の事例
屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。
品川区西大井で、アスベスト未使用のスレート屋根の剥がれ脱落で、屋根点検をした事例を紹介します。
なんでもご近所さんに、屋根の脱落を教えてもらったとのことでした。
今回は、脱落ヶ所の確認および応急処置と、ひび割れが全体のどれくらいの割合であるか、ボソボソに風化しているモノが何枚くらいあるのかを確認し、応急処置で済ませるのか、カバー工法が安全なのかの判断材料を、しっかりと見極めることが肝心で、そこを重点的に確認していきます。
点検の結果、ひび割れ25~30枚前後。いったん接着補修のみをご希望
先に点検の結果をお伝えすると、急傾斜以外の屋根面で確認できた、ひび割れは25~30枚で、風化は0枚でした。
よって、アスベストを使用していないスレート屋根材の、少し多いくらいの劣化具合であると判断しました。
あとどれくらい住むのか分からないのと、時期的に今は大きな出費は控えたいということで、今回は、
- ● ひび割れの接着補修
- ● 屋根材1枚1枚の接着補強
- ※ 歩ける傾斜面のみ
の修理を提案し、見積りを作成しました。
【補足】ひび割れについて
新築が2004年前後、築15~20年以降の家では、アスベストが入っていなスレート屋根材が使われていることがほとんどです。
これらの無石綿のスレート屋根材は、新築時の踏み割れで、それなりにひび割れが入ってきている状態です。
とはいえ、このせいで雨漏りするということではありません。
ただ、ひび割れが進行して完全に分離すると、割れた屋根材が落下したり、強風で飛散するという意味では、心配な要素ではあります。
もっとも、ひび割れが全体の5%前後くらいであれば、ひび割れしている屋根材に、接着剤を注入する応急処置でも十分だと判断しています。
【補足】風化 (ふうか) について
スレート屋根材が、はじっこからボソボソと「 クッキー 」みたいに、くずれてしまう症状を風化と呼んでいます。
これは2、3枚あるかないかくらいが、平均的な状態です。
では実際に、屋根の状態を確認していきましょう。
実際のアスベスト未使用のスレート屋根の状況は?
今回の、アスベスト未使用のスレート屋根の、屋根点検の流れはこんな感じです。
- アスベスト未使用のスレート屋根の屋根点検の流れ
- 手順① ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
- 手順② 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
- 手順③ 屋根裏の確認 【10〜20分】
- 手順④ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜60分】
- 手順⑤ 点検完了 【合計1〜2時間】
- 手順⑥ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】
順番に屋根の点検の様子を、写真つきで解説します。
手順① ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
石川商店では、屋根にあがる前に、ドローンで屋根を撮影します。
ぼくらが屋根に上がる前の状態を、写真で保存するためです。
これは、屋根にあがって自分たちで壊すような悪徳業者ではないという証明のためと、ぼくらも注意してても屋根材を踏んで割ってしまうことがあるのと、正直、それを隠してやり過ごしたくなる気持ちを抑えるため、でもあります。
また、屋根全体が1枚の写真におさまるため、お客さまに屋根の状況説明をするときに、どの部分がどうなっているという解説がお互いにわかりやすくなるのも、もうひとつの理由です。
ということで、まずはドローンで撮影していきます。
■ 全景
全景写真の時点で、脱落した屋根材が確認できます。
■ 東面
脱落した屋根材は、かろうじて引っかかって、ギリギリ落下していない感じです。
その他にも、ひび割れが確認できます。
■東面1階
■ 西面
■ 北面
■ 棟
つづいて屋根にあがった後の写真で、詳しく見ていきましょう。
手順② 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
つづいて実際にハシゴをかけて、屋根に上がります。
屋根材
屋根材は、アスベストを使用していない無石綿スレートの「 コロニアルネオ 」です。
■ 屋根材「 コロニアルネオ 」
ひび割れ
ひび割れは、全部で25~30枚くらいありました。
■ ひび割れ
小さなひびや割れでは、雨漏りはしません。
なので、ひび割れの左右に接着剤を注入し、落下を防げば大きな問題はありません。
■ 脱落部
脱落した屋根材は、かろうじて引っかかっていました。
落ちないように、接着補修しておきます。
■脱落部修理
風化
風化している屋根材は、ありませんでした。
風化している屋根材は、接着剤でくっつけるのが難しいので、ガルバリウムの金属でカバーしていきます。
棟
棟の釘浮きが多少ありますが、大きな問題は無さそうです。
とはいえ災害予防としては、棟の釘の増し打ちや、棟交換も検討してもいい状態ではあります。
手順③ 屋根裏の確認 【10〜20分】
屋根裏の状態も、必要に応じて確認します。
手順④ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜60分】
ドローンで撮影した写真や、屋根にあがってから撮影した写真などを、ご覧いただきながら、屋根の状況説明をいたします。
■ 口頭での説明のイメージ
基本的に屋根調査は1日1件のみとして、お客さまとの時間をしっかり確保しております。
わからないことや疑問があれば、ご納得いくまで、ご質問くださいませ。
手順⑤ 点検完了 【合計1〜2時間】
以上で、屋根点検の当日はおしまいです。
点検料は、後日の点検報告と、写真のお渡し時に、請求書をお付けすることになるので後払いです。
点検当日に、現金をご準備する必要はございません。
手順⑥ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】
早ければ当日、遅くても1週間前後で、撮影した写真データと点検報告を、インターネット上での共有や、郵送、メールなどで、お送りします。
また点検の結果、修理が必要であれば、その修理の見積書もあわせてお送りいたします。
【参考】 無石綿スレートのメンテナンスに最適「 災害予防パック 」の内容と価格
無石綿スレート屋根材のメンテナンスの内容と価格の詳細は、こちらの記事で確認できます。
■ 屋根の「 災害予防パック 」スレート屋根は49,800円で安心メンテナンス。 | 石川商店
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【継続は力なり】
- 禁煙2009年〜、ダイエット2010年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜
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- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
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- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
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屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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