- ボックスタイトル
- 性 別: 男性
築 年 数: 20年
住 所: 東京都品川区
部 位: 屋根
材 料: コロニアル
本記事の目次
A. 屋根リフォームの訪問販売の営業のよくある手口です。屋根には絶対に上げず、無視して追い返しましょう。
【受付:石川弘樹】
お客様
「実家の父から電話かかってきたんだけど、業者に「屋根の棟の釘が浮いてますよ」って言われて心配です。」
近くで工事している業者、たまたま通りかかった、などの口実でおウチをピンポンしてくる屋根リフォームの訪問販売。最近、急増しているようです。
今回のお問い合わせは、屋根リフォームの訪問販売の営業のよくある手口のひとつのご紹介です。
たとえ事実でも、すぐに雨漏りしません。
「釘が浮いていて、すぐに雨漏りしますよ!」などと、ビックリするようなことを言う営業マンが多いようですがこれはウソです。棟の釘が本当に浮いていたとしても、屋根全体の下地に防水シートが貼ってあります。
絶対に屋根に上げない。追い返しましょう。
「屋根に登って今すぐ直してあげます!」「もちろん無料でいいですよ!」などの調子のいいことを言ってきますがグッと我慢。見えない屋根の上で彼らが何をするか、下からは見えません。降りてきて、「そこは直ったんだけど、他の部分が……」と言うのが目的ですから絶対に屋根に上げてはいけません。
葺き替え、カバー工法、屋根塗装は不要。棟交換という工事だけで直せます。
じゃあ本当に棟の釘が浮いていたらどうすればいいのか? 棟交換という、文字通り棟だけを部分的に交換する工事だけで直すことができます。
棟交換では、必ず木材を交換しましょう。
【新しい木材】
【新しい棟板金】
棟交換の費用は、10〜30万円です。
項目 | 内容 |
---|---|
おすすめ時期 | 築15〜20年 |
工事名 | 棟交換 |
内容 | 台風、強風での飛散防止 屋根のてっぺんのフタの交換 |
費用 (※ 30坪100㎡) | 10〜30万円 |
何年保つか | 20〜30年 |
実はこの棟交換。一般的には葺き替えやカバー工法、屋根塗装などの大規模な工事の中で、仕上げとして行う工事です。つまり、最後にやる工事なので、棟の部分だけ交換することも可能なのです。
棟の釘の浮きだけのために、不必要な葺き替えやカバー工法、屋根塗装などの大規模工事は不要です。
勧められても自信を持ってお断りしてくださいね。
インターホンの横に詐欺業者チェックシートを貼ろう
弊社への詐欺業者のご相談も、今回の場合とほとんど同じ手口です。
寄せられた相談を元に、こちらの詐欺業者チェックシートを作っています。
石川商店は、LINEでも相談できます
もし必要があれば、石川商店にご相談を。屋根の専門家として訪問でやってきた業者についての客観的な意見をお伝え致します。
電話、メールはもちろんですが、LINEで質問、相談もできます。
LINEであれば、名刺を写真で撮って送るだけで業者さんの判別もできます。
スマートフォンの方は、下の【友だち追加】ボタンを押しましょう
石川商店のLINE公式『家の屋根のお悩み・トラブル相談所』を【友だちリストに追加】ボタンを押せば準備完了。
パソコンの方は、QRコードをスマホで読み込みましょう
石川商店LINE相談の使い方はこちら。
すべての訪問販売が悪いとは言いませんが、詐欺の可能性もありますので、十分に注意してくださいね。
- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【肩書】
- 日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- ウェイトトレーニングはじめた
- 【困り事】
- 20年前の半分の重さでショック
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。
日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。
昨夜8時過ぎに明日から近隣で工事をするというので建設業者が挨拶に来ました。その時に夜なのに暗いのにも関わらず屋根にあるアンテナが少し倒れていて、屋根の板金が外れかかっていますよと言われました。
今日朝から工事車両が通るという話でしたが、工事車両など来ず近隣で工事もしていません。
こちらのHPを見て屋根工事のからくりがわかりました。有難うございます。
Kさま、石川商店の石川弘樹です。
お役に立てたのであれば、なによりです。
すべての業者が悪だとは思いませんが、ほとんどのトラブルはそこからはじまっています。
飛び込みできた業者さんの言うことは、まに受けないのがいいと思います。
一昨日の18時過ぎ(薄暗くなってきたころ)に職人風の若いあんちゃんが来て、ご指摘と同じコメントを言っていきました。
「棟のくぎが2~3㎝程浮いている!雨漏りの原因になるので早めに直しておいた方が良い!近くに工事できているので明日お茶一杯くらいでやりますよ!」
幸い近所に瓦屋さんがいるので、そっちに頼むから結構と言って追い返しました。
あとで気になって双眼鏡でよくよく見たら、くぎはほとんど浮いてませんでした。
このHPを見て、やっぱりかー! と思い胸を撫でおろしているところです。
危なかったです!
arh さま、石川商店の石川弘樹です。
薄暗くなってからの時点で、より怪しいかもしれませんね。
体験談のご紹介、ありがとうございます。
やはり業者の方がドローンにて撮影され釘が3本ほど浮いています。リホームして7年にてどうしようかと悩み、こちらを拝見させて頂き参考になりました。
みるくさま、ご連絡おそくなりました。
石川商店の石川です。
飛び込みでやってくるすべての業者が悪だとは思いませんが、トラブルの多くはそこから始まっていることが多いです。
それにしてもドローンも、そのように使われるのは心外ですね。