Q. 「パミールだから今すぐカバー工法しないといけない」と、通りすがりの業者に指摘されたんだけど……
本記事の目次
A. 今すぐカバー工法する必要はありません。無視して追い返しましょう。
【受付:石川弘樹】
「突然ピンポンとやってきた業者が、
お宅の屋根ボロボロですよ。パミールっていう屋根材です。今のうちにカバー工法しないと、後ではカバー工法できなくなって損しますよ!
と言われました。5年くらい前に屋根と外壁の塗装リフォームをしたばかりなのに? そんなはずはないって言って屋根を見てみると、確かにボロボロ。それから色々調べたらパミールは塗装しちゃダメだと分かってきたんだけど、結局どうすればいいのかわからなくて心配です。」
近くで工事している業者、たまたま通りかかった、などの口実でおウチをピンポンしてくる屋根リフォームの訪問販売。最近、急増しているようです。
中でも今回のお問い合わせは、パミールの不具合事例が散見されてきているのを狙った屋根リフォームの訪問販売の新しい手口のご紹介です。
パミールの屋根を狙っている業者が増えている!
石川商店のサイトでもパミールの問題や不具合事例は数多くご紹介してきました。さすがに最近ではリフォーム会社などのサイトにも掲載されるようになってきました。
パミールでお困りのお客様にとっては、情報が出回ってきたことはいいことなのです。しかし、インターネットは誰でも見ることができる公共の場。運悪く、悪質な訪問販売をする会社にも情報が入ってしまい、今回の事例と同じような手口や営業トークが、新しい訪問販売の手口として出回ってきてしまったようです。
今すぐカバー工法する必要はない!
業者が言うには、
「パミールがボロボロで雨漏りしやすくなってる。しばらくすると雨漏りが始まって、屋根の下地の木材がボロボロになってカバー工法できなくなっちゃう。そうすると全交換しなくちゃいけなくなって、リフォーム費用が増えて損しちゃいますよ」
だそうです。
この業者の言っている理論は、確かに大枠では間違っていないのかもしれません。しかし、すごい長い時間の経過を、あたかも今すぐそうなるように説明しているのは良くありませんね。
また最近流行りのカバー工法のメリットは、
- アスベスト含有屋根材の高い産廃処理費用を抑えること
- 葺き替えという工事自体にかかる人件費を抑えること
主にこの2つ。アスベストが含まれていないパミールでは、そもそもカバー工法のコスト削減の恩恵はあまりないのです。
カバー工法がすべて安いわけではない。今安いからいいというわけでもない。
費用に関しては、カバー工法でメンテナンス性の悪い金属屋根材を施工してしまっては、かえってリフォーム費用が高くなることも多々あります。
あとどれくらいその家に住むのか? 適正なメンテナンス周期やタイミングはいつなのか? を検討しながらもっと長い目で見ることが大切です。
もしお住いの地元で瓦屋さんなどの屋根の専門家を知らない、どこに頼めばいいか分からない、ということであれば、資格を持った専門家をご紹介することもできます。もちろん、弊社のお近くであれば、ぼくたち石川商店も直接伺うことができます。お気軽にご相談くださいませ。
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 2級建築士、瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- ブラッククローバー
- 【困り事】
- 受験資格がないことが発覚
- DIYで作った個人ブログはじめました。
- 37歳おっさんが残りの半生での日々のチャレンジを綴っています。
http://hiroki-ishikawa.info
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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