外壁のストレート板とは？特徴やメリット・デメリットについてのまとめ

本記事の目次

外壁のストレート板とは
外壁のストレート板の種類
- 小波スレート
- 大波ストレート
外壁のストレート板のメリット
まとめ

外壁のストレート板とは

外壁のストレート板とは、波打つ形状で一定間隔の溝が繰り返されている外壁材のことです。粘板岩を板状に薄くした屋根材を壁に使用したのをきっかけに、外壁材として住宅や工場の建物に使用され始めました。しかし、現在扱われているのはセメントと繊維が主成分のストレート板の商品が主流です。

外壁のストレート板の種類

外壁のストレート板の種類は、波打っているような特徴的な形状を持つのですが、その波の大きさによって種類が分類されています。

小波スレート

小波スレートは、波形振幅が小さく、大波スレートの2分の1が規格となっており、波の幅は約63.5mm、波の高さは18mm、厚さは5～6mmが標準です。昔は一般住宅の屋根にも使用されていましたが、現在は外壁にしか使用されていない傾向にあります。

大波ストレート

大波スレートは、スレート壁の代表的な波形スレートのひとつで、屋根や外壁に使用されています。波形振幅が大きく、規格は、波の幅は約130mm、波の高さは約38～45mm、厚さは6.3mmのものと8mmのものがあります。大波スレートは火特に耐火性に優れており、火事が起きた場合には被害を最小限に抑えられます。また、強度に関しても高く、遮音性や断熱性にも優れています。

外壁のストレート板のメリット

耐久性

外壁のストレート板は、耐用年数25年以上といわれる優れた耐久性があります。定期的なメンテナンスは必要ですが、長く使用できるというのは、コスト面から見て大きなメリットと言えるでしょう。

耐火性

外壁のストレート板の素材は、セメントと繊維を混ぜ合わせたものが中心です。セメントは不燃性であり、火に強いことが特徴です。これは、国が定める法定不燃材料であり、他の材料との組合せによりますが、各種防火、耐火構造として高い耐火性があると認定されています。また、燃えにくいだけでなく、火災が発生した際にも有害なガスを発生しにくいという特性があります。

遮音性

外壁のストレート板は、雨風の音が屋内に大きく響くことがなく、屋外からの音も入りにくい構造をしています。そのため、屋内の音も外に漏れにくく、高い遮音性が期待できます。特に遮音性が高い大波スレートであれば、周囲に迷惑がかかるリスクの低減も可能です。

低価格

外壁のストレート板は、他の外壁に比べ低価格に設置できるのでスレート板の大きなメリットといえます。施工コストも安く耐久性も高いため、初期費用を抑えやすい外壁材としておすすめです。

外壁のストレート板のデメリット

汚れが目立ちやすい

外壁のストレート板は、セメントや繊維、骨材などの材料使用で表面に汚れが付きやすくカビやコケが生えてきたり、波型という形状から、波のへこみ部分に汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。定期的なメンテナンスで汚れが軽いうちに取り除きましょう。

防水性

外壁のストレート板は、他の外壁材と比べて防水性が低いのがデメリットです。外壁として高い撥水性能がないため、塗装で外壁に水が直接吸収されないよう加工する必要があります。雨水と乾燥の繰り返しで外壁がひび割れを起こしやすくなり、耐用年数が実際よりも短くなるため、表面を保護するための定期的な塗り替えが必要になります。

外壁トタンの塗り替えにつきましては、下記の記事を参考にしてみてください。

https://riverstone-roofing.com/reconew/repainting-the-o…-corrugated-iron/

まとめ

外壁のストレート板は、高い耐久性を持つことや、遮音性、耐火性にも優れているなど、外壁材としての性能が非常に高いく、低価格でもあり、現在でも人気の外壁材となっています。しかし、波板スレートは、波のへこみ部分に汚れが溜まりやすく、こまめなメンテナンスが必要になってきます。また、防水性が低いため塗装で水を吸収しないように工夫することも大切です。