ペンキについて徹底解説！外壁塗装にペンキは使えるの？塗料との違いについてのまとめ

本記事の目次

ペンキの特徴
ペンキと塗料は全く違う
- ペンキ
- 塗料
ペンキの種類
- オイルペイント
- 合成樹脂調合ペイント
ペンキのメリット
- 低価格
ペンキのデメリット
- 耐久性が低い
- 乾燥が遅い
外壁塗装にペンキはおすすめしない
まとめ

ペンキの特徴

ペンキは、住宅や物体の表面を覆って保護し、装飾するための着色剤です。固体の顔料と液体のバインダー（結合材）、溶媒、添加剤から成る複合物質で、これらの成分が混合されることで、塗装後に乾燥して固まる塗膜を形成します。

ペンキと塗料は全く違う

ペンキは安価に手に入れられる一方で、塗料は耐候性に優れているなど、それぞれ特徴が異なります。外壁の劣化を防いで、美観を長く維持したい場合は、塗料の使用をおすすめします。

ペンキ

ペンキは、オイルペイントや合成樹脂調合ペイントなど、植物油などで稀釈したものです。ホームセンターなどで容易に、また安価に誰にでも買うことができます。日用品やウッドデッキなど、DIYには向いていると言われています。

塗料

塗料は、顔料・樹脂・溶剤などを混ぜて作られたものです。外観を美しくするだけでなく、対象物の保護や機能を付与する役割を持ちます。外壁塗装には、基本的にフッ素塗料やウレタン塗料、シリコン塗料などを使います。

外壁塗料につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

外壁塗料の選び方を徹底解説！自分に合った外壁塗料を探すためのまとめ

ペンキの種類

ペンキにはさまざまな種類があり、使用目的や環境に応じて選択されます。外壁に塗装する場合の主要な種類を紹介します。

オイルペイント

オイルペイントは、主に植物油をバインダーとして使用するペンキの一種です。元々、絵画や芸術作品の制作に広く用いられ、その歴史は古代から続いています。柔らかく塗りやすいので、DIYでも比較的塗りやすい素材です。しかし乾燥に時間がかかり、耐久性も低いので注意が必要です。

合成樹脂調合ペイント

合成樹脂調合ペイントは、合成樹脂をバインダーとして使用するペンキの一種です。このペンキは、車両、機械、家具、建物の木部や鉄部塗装に使われるなど、さまざまな用途に広く使用されています。SOPと略される塗料で、オイルペイントに比べると乾燥時間はやや早く、耐久性や色ツヤも改良されていますが、やはり塗料に比べると乾燥は早くありません。

ペンキのメリット

低価格

ペンキのメリットと言えば、低価格で塗装しやすいことです。ホームセンターなどに行くと、塗料より低価格で買うことができます。塗装についても、下準備は必要になるもののペンキの方が比較的簡単に塗ることができます。

ペンキのデメリット

耐久性が低い

ペンキは、紫外線や雨などのダメージを受けやすく、耐久性が低いです。外壁塗装にペンキを使ってしまうと、塗料を使用した場合よりも早くに変色や劣化が起こりやすく、短い期間に何度も塗り替えをする必要があります。

乾燥が遅い

ペンキは、完全に乾燥するまで2～3日以上かかってしまいます。乾燥するまで作業がストップするだけでなく、もし乾燥途中で雨が降れば塗膜に雨の跡ができてしまい塗り直さなければなりません。

外壁塗装にペンキはおすすめしない

ペンキは古くから使用されており、低価格で塗装もしやすいですが、外壁塗装にはおすすめしません。ペンキは耐久性が低く乾燥が遅いというデメリットがあります。多少改良されているものもありますが、耐久性に関してはオイルペイントも合成樹脂調合ペイントも塗料には劣ってしまいます。短い期間に何度も塗り替えをする必要があるため、その都度かかる手間や時間を考慮すると、やはり塗料の方が外壁塗装にはおすすめです。

まとめ

外壁塗装の一番の目的は住宅の耐久性を高めること、美観を保つことですが、ペンキにはあまり期待することはできません。日用品やウッドデッキなどなら、使いがってがよくおすすめです。しかし、乾燥するのに時間がかかるので注意が必要です。外壁塗装は、住宅の症状や素材に合わせて選び抜かれた専用の塗料を使って塗装することをおすすめします。