外壁塗装のプライマーとは？プライマーの役割や種類についてのまとめ

本記事の目次

プライマーとは
プライマーの役割
プライマーの種類
まとめ

プライマーとは

プライマーとは、外壁塗装において塗料を塗る前に使用する下地処理材のことです。プライマーは、下地と塗料の密着性を高め、仕上がりの品質を向上させる重要な役割を果たします。特に外壁塗装では、耐久性を高めるために、プライマーを適切に使用することが必要です。

プライマーの役割

密着性を高める

プライマーは、下地材と上塗りの塗料の接着を強化する役割を持っています。特に、外壁材がコンクリートやモルタル、金属などの場合、塗料が直接塗られると密着力が弱く、剥がれやすくなります。プライマーを塗ることで、塗料がしっかりと付着するようにします。下地材を使わずに、仕上げ塗料をいきなり塗ると、外壁表面に塗装が付着せず、接着性が損なわれてすぐに剥がれたり、耐久性が低い塗膜になってしまいます。

吸収性を調整する

外壁材の表面が多孔質で塗料を吸い込みやすい場合、プライマーを使うことで、塗料の吸収を抑え、塗りムラを防ぎます。これにより、仕上がりが均一で美しいものとなります。

防水性が向上する

外壁の素材によっては、水分を吸収しやすく、塗料が劣化しやすくなることがあります。プライマーは、外壁表面を保護し、水分の侵入を防ぐことで、防水性を高めます。

下地の補強

プライマーは、下地の表面を強化する効果もあります。古い外壁や劣化した部分に塗ることで、表面のもろさを補い、塗装の持ちを良くします。

表面を滑らかにする

塗装前の外壁の表面は、傷やへこみ、サビやカビなどの異物によって、わずかな凹凸が生じている状態です。どんなに外壁材と仕上げ用塗料の相性がよくても、凹凸や異物が表面に残っていると、その部分だけ塗料が密着できなくなってしまいます。下塗り塗料で凹凸を埋めて平らに表面を滑らかに整えることで、その上から塗る中塗りや上塗りを綺麗に仕上げることができます。

プライマーの種類

水性プライマー

水性プライマーは、水を主成分とする下塗り材で、塗装面と上塗り塗料の密着性を高めるために使用されます。水で希釈できるため扱いやすく、環境に優しいという特徴があります。外壁にひび割れなどの劣化症状がない場合は水性プライマーを使用することが多く、さまざまな外壁素材に対応していて、臭いが少ないことがメリットです。

浸透性プライマー

浸透性プライマーは、主に、コンクリートやモルタルなどの無機質系素材の表面強化のために使われる下地材です。プライマーが外壁の内部まで浸透することによって、上塗り材が外壁に吸い込まれなくなり、さらにプライマーが内部から外壁を強化する効果があります。経年劣化で強度が落ちたコンクリートやモルタルなどでは、耐久性を修復する目的で、浸透性プライマーが使われます。

防錆プライマー

防錆プライマーは、サビが発生しやすい鉄部の塗装での下塗りに適しています。一般的なプライマーを使う場合、塗装前に下地処理としてケレン作業でサビを落としておかなければ、サビの進行を食い止めることはできません。防錆プライマーは、サビ止め塗料としてだけでなく、既に発生しているサビを保護層に変える効果があるため、ケレン作業で外壁を傷める必要がなく、ケレン作業の費用を抑える効果ももたらします。

導電性プライマー

導電性プライマーは、電気を通す性質を持つプライマーで、工場などで使用されることがあります。電気を通しやすい性質を持ち、火災の原因にもなる静電気の蓄積を防ぐことができます。このプライマーは、後に塗る塗料やコーティングが静電気や電気的なノイズを防ぐ効果を持つように、下地として塗布することで役割を果たします。

外壁塗装の手順につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

https://riverstone-roofing.com/reconew/exterior-wall-pa…ional-procedures/

まとめ

プライマーは、塗料を塗る前に使用する下地処理材のことで、外壁塗装の品質や耐久性を左右する重要な要素です。適切なプライマーを選び、しっかりと下地処理を行うことで、塗装の仕上がりが美しく、長持ちすることが期待できます。また、プライマーにはさまざまな種類があり、ご自宅に合ったプライマーを選択し正しく使用しましょう。