樹脂系サイディングについて徹底解説！特徴とメリット・デメリットについてのまとめ

本記事の目次

樹脂系サイディングの特徴
樹脂系サイディングのメリット
樹脂系サイディングのデメリット
- 施工できる業者が少ない
- デザインが少ない
樹脂系サイディングの相場費用
樹脂系サイディングの耐用年数
まとめ

樹脂系サイディングの特徴

樹脂系サイディングは、プラスチックや合成樹脂などの樹脂素材を使用し、”塩化ビニル樹脂”を主原料としてつくられたサイディングです。北欧では、古くから使用されており50％のシェアを占めるなど人気の外壁材です。また、シーリングを使わない施工が可能なため、メンテナンスフリーと呼ばれるほど耐久性が高く、軽くて取り扱いが容易、塩害や凍害にも優れているという特徴があります。

樹脂系サイディングのメリット

耐久性が高い

樹脂系サイディングは、軽量でありながら強度があります。耐候性が高く、腐食や劣化に強いため、長期間の使用に耐えることができます。樹脂系サイディングの耐久性は、他のサイディング材と比べると群を抜いて高いと言えます。

塩害に強い

樹脂系サイディングは、潮風に含まれる塩分や、塩分を含んだ雨などによって錆びついてしまうことも少ないため、海岸沿いに立つ住宅の外壁にも安心して施工できるおすすめの外壁です。

凍害に強い

樹脂系サイディングは、防水性があり、水や湿気を吸い込むことがありません。外壁材が凍結するとひび割れなどに繋がる恐れがありますが、凍結することはほぼありません。そのため、北欧で多く普及しているのは、凍害に強いからという理由があるからです。

メンテナンスの手間が少ない

樹脂系サイディングは、一般的にメンテナンスが比較的容易です。色褪せることがなく、素材同士を重ね合わせて施工するためコーキングも使用する必要もほとんどありません。また、定期的な洗浄や塗装の必要が少なく、耐久性が高いため、長期間にわたって外観を維持することができるでしょう。

傷がつきにくい

樹脂サイディングは、外壁材自体に顔料が練り込まれているため、表面の塗装が劣化しても住宅自体が傷むことはなく、一般的な外壁とくらべると剥がれや色ムラが発生しづらいです。また、外壁を傷つけてしまっても外壁材の中まで顔料が入っているので傷が目立ちにくいという特徴があります。

樹脂系サイディングのデメリット

施工できる業者が少ない

樹脂系サイディングは、塩化ビニル素材のため、温度によって素材が非常に伸び縮みし、一般的には施工が難しいと言われています。施工する季節によって取り付ける方法が変わり、施工難易度が高く、また日本では珍しい外壁素材のため、施工技術を持っている業者は多くありません。

デザインが少ない

日本で最も多く普及している窯業系サイディング、金属系サイディングなどに比べて、樹脂系サイディングはバリエーションが少なく、仕上がりが非常にシンプルになります。色やデザインにこだわりがあったり、見た目を重視したい方には、窯業系・金属系サイディングがおすすめです。

樹脂系サイディングの相場費用

樹脂サイディングの相場費用は、1平方メートル約4,000円～9,000円です。一般的な30坪程度の住宅では約160〜260万円程度です。

樹脂系サイディングの耐用年数

樹脂サイディングの耐用年数は約25〜30年です。他のサイディング素材と違って、樹脂サイディング自体は定期的なメンテナンスがほとんど必要ありません。しかし、ボードの隙間や目地を使っている場合は、5〜10年程度でひび割れなどの劣化が見られるため、コーキングのメンテナンスも必要になります。

外壁材の特徴につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

外壁材の特徴を徹底解説！素材ごとの全7種の長所と短所まとめ

まとめ

樹脂系サイディングはまだまだ普及率が低い外壁材です。しかし、耐久性の高さや、メンテナンスの手間がかからないメリットなど、他の外壁材にはないメリットも多くあります。施工できる業者が少ないため、実績のある業者選びも重要です。寒冷地に住んでいる場合や、他の外壁材ではどれも納得がいかないという場合は、一度検討してみることをおすすめします。