本記事の目次
アスファルトシングルの剥がれや浮きの原因とは
アスファルトシングルに剥がれや浮きが見られる場合、主に3種類の原因が考えられます。
では、「経年劣化」「台風」「不十分な接着」の3つについて、それぞれ詳しく紹介します。
経年劣化による剥がれ
アスファルトシングルは20～30年の耐久性を誇る屋根材ですが、少しずつ経験劣化します。
特に石粒は、経験劣化による剥がれを判断しやすい部分です。
地面に落ちている石粒の量があまりに多いようなら、早めに業者に相談しましょう。
放置しているとさらに石粒が落ち、ついには下地が剥き出しになりかねません。
台風による落下物や飛来物がぶつかる
台風が直撃すると、瓦、枝などさまざまな飛来物が飛び交うことがあります。
これがアスファルトシングルにぶつかることで、剥がれや浮きの原因になるのです。
屋根の上のことは確認しにくいからこそ、台風など悪天候の後は業者に屋根の状態を見てもらうと良いでしょう。
施工時の接着が不十分で強風により剥がれる
通常、アスファルトシングルは釘と専用の接着剤(アスファルトセメント)で固定されています。しかし業者の施工が不十分だと剥がれたり浮いたりすることがあります。
アスファルトシングルは、日本では普及をはじめたばかりの屋根材です。
そのため施工に慣れた業者が少なく、施工不良となるケースは少なくないのです。
少し剥がれただけでも、強風にあおられるとさらに症状が進行しかねないのでご注意ください。
アスファルトシングルのメンテナンス時期
アスファルトシングルのメンテナンス時期は、施工から20～30年。
耐用年数も施工から20～30年とされているので、アスファルトシングルは、施工後は基本的に“メンテナンス要らず”といえるでしょう。
しかし屋根材の剥がれを発見したり、地面に落ちている石粒の量が気になったりしたら、メンテナンス時期を待たずに業者にご相談ください。
“手遅れ”になってからメンテナンスをすると、思わぬ出費になるかもしれません。
業者と連携して、剥がれや浮きの進行を早期に食い止めていきましょう。
アスファルトシングルの剥がれや浮きの補修方法
アスファルトシングルは、物置などのDIYにも使われる屋根材です。
そのため自前の接着剤でコーキングを試みる方もいますが、アスファルトシングルの補修には「アスファルトセメント」という専用の接着剤が必要なのでご注意ください。
剥がれや浮きがある部分は、まずその周辺のゴミやホコリを除去するため、きれいに清掃します。
その後、アスファルトセメントを使ってきれい貼れば補修完了です。
早期の段階なら、元通りきれいに復元できるでしょう。
アスファルトシングルの剥がれや浮きの補修の注意点
アスファルトシングルの剥がれや浮きは、アスファルトセメントでコーキングすれば元通りになります。
しかし、アスファルトセメントではなく別の接着剤を使用すると、きれいにくっつかなかったり再び浮いてきたりすることがあるのでご注意ください。
ただ上記の注意点は、物置のDIYなど低い場所での話。
屋根の上など高所での作業は、一般の方がおこなうのは非常に危険です。作業するなら、必ず2人以上で、命綱を着用しながらおこないましょう。
もっとも安心なのは、業者への依頼です。
どれほど注意をしても、高所での作業となると、万が一の事故の可能性はゼロとは言いきれません。
思わぬ怪我を負わないためにも、メンテナンスは業者にまかせることをおすすめします。
業者なら、補修はもちろん、定期的なメンテナンスや点検も可能です。
アスファルトシングルを耐用年数まで性能を保って使うためには、不具合の“早期発見”が不可欠です。悪天候の後などは業者に屋根の状態をチェックしてもらうなど、信頼できる業者を見つけて末永く付き合っていきましょう。
まとめ
アスファルトシングルは薄いシート状のため、剥がれや浮きが発生することがあります。
放置しているとさらに症状が進行しかねないので、気になることがあったら早めに業者に相談してください。
剥がれや浮きはコーキングで補修できますが、接着剤なら何を使っても良いわけではありません。
アスファルトシングルには、「アスファルトセメント」という専用の接着剤が不可欠です。
物置など低い場所でのDIYならアスファルトセメントでコーキングすれば元通りになりますが、高所作業は危険なので業者への依頼をおすすめします。
アスファルトシングルの施工に慣れた、信頼のおける業者と長く付き合っていきましょう。
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