本記事の目次
コロニアル屋根とは?
コロニアル屋根とは、ケイミュー株式会社が販売している商品名です。
日本でも人気が高いスレート素材でつくられていますが、コロニアル屋根には他の屋根材にはない特徴が多数。
コロニアル屋根が選ばれる理由について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
寿命が長い
コロニアル屋根の耐用年数は、およそ20年~25年とされています。
他の屋根材と比べても長く使えるので、「メンテナンスの手間いらず」「費用が削減できる」など多くの支持を集めています。
リーズナブルな価格
コロニアル屋根の価格は、1㎡あたり約4,300円が相場です。
たとえば金属屋根や瓦屋根だと、1㎡あたり約7,000円~9,000円が目安とされているので、他の屋根材と比べてかなりリーズナブルといえるでしょう。
軽量
コロニアル屋根の厚みは、およそ5mm程度。
軽量な屋根材は、住宅に負担をかけません。
万が一地震が起きても、建物の揺れを軽減するので、倒壊や損傷などのリスクを緩和できるでしょう。
工期が短い
コロニアル屋根の施工は、他の屋根材と比べて、それほど難しくありません。
工事も短期間で済むので、それだけ費用が抑えられたり近隣住民にも配慮できたり……というメリットもあります。
豊富なデザイン
ニーズの増加にともない、コロニアル屋根のカラーバリエーションは豊富です。
どのコロニアルもおしゃれでデザイン性があるので、和風・洋風などイメージ通りの雰囲気に完成するでしょう。
コロニアル屋根の寿命はどのくらい?
コロニアル屋根の寿命は、およそ20年~25年といわれています。
しかし、中には35年も使用できる商品もあります。
できるだけ寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスがポイント。
10年に1度程度、業者に塗り直しを依頼してください。寿命の時期までメンテナンスをしない屋根材よりも、長く良好な状態を保てるでしょう。
コロニアル屋根の劣化症状別メンテナンス方法
コロニアルは長寿命の屋根材ですが、天候の影響を直に受けている分、どうしても徐々に劣化します。
主な劣化症状を4つ挙げるので、思い当たることがあったら業者に相談してください。
屋根材の色あせ
コロニアル屋根は、セメントの上に塗装を施して製造されます。
しかし、天候の影響で塗装が劣化することは少なくありません。
再塗装すれば修復できるので、まずは業者に見てもらいましょう。
カビやコケ
コロニアル屋根の表面に、白や緑色の変色がみられるなら、カビやコケが発生している恐れがあります。
放置すると屋根材を腐食しかねないので、再塗装や掃除をおすすめします。
剥がれや反り
コロニアル屋根は、大量の雨水を含んだり飛来物が直撃したりすると、部分的な反りや剥がれが発生することがあります。
雨水侵入を防止するためにも、早めに業者に相談しましょう。
軽度な補修や塗装で済むこともありますが、症状が深刻な場合は、葺き替えや重ね葺きの工事が必要です。
釘の浮きや抜け
コロニアル屋根の頂上部分は、棟板金で固定されています。
棟板金には、気温の上下によって膨張したり収縮したりする性質があります。しかし膨張と収縮を繰り返すと、棟板金を固定している釘に変化が……。少しずつ浮いてきて、しまいには抜け落ちしてしまうのです。
釘が抜けた部分には雨水が侵入し、下地まで浸食するケースが少なくありません。
また、釘がないと強風の影響で棟板金が飛ばされることもあるので注意が必要です。
釘が浮いたり抜けたりしている部分は、再度釘を打ち付ければ元通りになります。
しかし頂上部分のことは自力では見えにくいため、「気づいたときには手遅れ」というケースが目立ちます。
メンテナンスや別の点検などの際に、業者に確認してもらうのが良いでしょう。
まとめ
コロニアルは、近年ニーズが高まっている屋根材です。
他の屋根材と比べて長い耐久性を誇り、さらにコストパフォーマンスや性能面でも優秀といえるでしょう。
寿命を最大限まで引き延ばすには、定期的なメンテナンスがポイントです。
10年に1度程度、業者に屋根の状態を確認してもらってください。
しかし、近年の異常気象で“何があるかわからない”のが現状でしょう。「いつメンテナンスを依頼しようかな」なんて考えている最中に自然災害で屋根に被害が……という事例は決して珍しくありません。
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