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本記事の目次
アスベスト入りのスレート屋根を解体した時の処分費用はいくら?
早速、アスベスト入りのスレート材を処分する費用について、みていきましょう。
- アスベスト入りスレート屋根の処分にかかる費用
- 【1】処分費用は屋根1㎥あたり約50,000円
- 【2】スレート屋根の解体作業と処分を合わせた総額は約30〜50万円程度になります。
- 上記の金額は、処分する量や現場の環境によって処分費用は変わる場合があります。
一般的なスレート屋根の解体単価は1㎡あたり約2,000円です。処分費用と合わせた総額は約30〜50万円となっているので、アスベスト入りの方が金額が高くなっています。
何故、こんなに処分費用が高くなるのかについては、この後の項目でご説明していきます。
アスベスト入りスレート屋根の解体と処分費用が高い理由
- アスベスト入りスレート屋根の解体と処分費用が高い理由
- 【1】アスベストを扱う際、石綿作業主任者が必要になっている。
- 【2】アスベストを撤去する際、調査費が必要になる。
- 【3】アスベストを撤去する際は、飛散しないように水を撒きながら作業する必要があるので通常の撤去作業より時間がかかる為。
- 上記3つの詳しい内容について、項目別で説明していきます。
処分費用が高い理由①石綿作業主任者が必要
処理費用が高い理由1つ目の理由はアスベストを撤去する際、石綿作業主任者が必要になります。
簡単に言うと、資格を持っている人が必要になるので通常より人件費がかかるということです。
- 石綿作業主任者とは?
- アスベストを取り扱う作業ができる有資格者のこと
石綿作業主任者は、アスベスト入りスレート屋根を処分する際、事前の書類作成や入念な撤去計画を作成しないといけません。
処分費用が高い理由②アスベスト調査費が必要
処理費用が高くなる理由の2つ目は、アスベスト調査費が加算される為です。
- アスベスト調査費とは?
- サンプルとして採取・成分分析して、アスベストが含まれているかどうかを確認作業にかかる費用のこと
アスベスト調査費の費用相場は3万円から5万円前後かかります。
建物の改修や解体をしたりする際は、大気汚染防止法という法律があるので解体前に必要な調査となります。
処分費用が高い理由③アスベストの飛散を防止しながらの作業になるので時間がかかる
3つ目の理由は、通常のスレート屋根の撤去とは異なり、アスベストが飛散しないように水を撒きながら職人が手作業で剥がしていくので手間と時間がかかってしまうのが要因となってます。
- 各スレート屋根の撤去費用
- 【1】アスベストが含まれたスレート屋根の処分費用は、1㎥あたり約50,000円となっています。
- 【2】アスベストが含まれない一般的なスレート屋根の処分費用は、1㎥あたり約35,000円です。
- ●アスベストが入ったスレート屋根の処分費用が高くなってしまう理由のまとめ
アスベストを扱う際は、専門知識のある有資格者の調査と人件費が必要になり、撤去する際も通常とは異なった方法になり作業時間がかかる為、通常のスレート屋根より処分の費用が高くなってしまいます。
- ●アスベストが入ったスレート屋根の処分費用が高くなってしまう理由のまとめ
アスベスト入りスレート屋根の処分費用を安くする方法
少しでも安くなる方法はないの?と思う方が多いと思いますので、アスベスト入りスレート屋根の処分費用を安くする方法について紹介します。
- アスベスト入りスレート屋根の処分費用を少しでも安くする費用
- 【1】複数の業者に見積りしてもらう
- 【2】その中で一番安い業者に依頼する
1つ注意点があります。実績のない業者は信頼性が薄いので、できるだけ実績のある業者に依頼するように注意してください。
HPがない、訪問営業をしてくる、火災保険使えると謳っている業者は要注意です。
アスベスト入りスレート屋根を解体する必要はある?
そもそも、アスベストが含まれたスレート屋根と分かった段階で処分費用を支払ってまで解体する必要があるのか気になりますよね。
現状のスレート屋根にヒビ割れや浮きなど雨漏りなど原因になるものがなければ、防水シートが劣化するタイミングですべて解体して撤去するのがおすすめです。
アスベストが入っている屋根は設置しているだけなら、飛び散る事がないので体に害はありません。
解体時や穴をあけたりする際は、アスベストが飛散する可能性があるので、その際は注意が必要です。
ただ焦らせるわけではないのですが、アスベストの取り扱いについての法律が年々厳しくなっていっています。既に令和5年まで1年おきに改正が決まっているので、早めに撤去しておくことで解体時に必要な調査費用を抑えることができます。
アスベストの取り扱いに関わる大気汚染法の改正が決まった
アスベストを含んだものを扱う際、大気汚染法といった法律が関わってきます。
大気汚染法改正の内容がどのように変わるかを簡単にご紹介します。
- アスベストを扱う際の大気汚染法改正について
- 【1】2021年に施工される法律では、アスベストを含んだスレート屋根を撤去する際はアスベストの調査内容を会社が保管し、作業する際は飛散しないように隔離する必要があります。
- 【2】2022年4月1日からは保管だけではなく、各都道府県へ報告が必要になります。
- 【3】2023年10月1日からは、有資格者が事前に調査し、内容を都道府県に報告が必要になります。
このように段階的にアスベストを取り扱う作業は、着手するまでの工程が増えていきます。その為、時が経つにつれアスベストを含む建材の解体と撤去する際の費用も高くなってきます。
アスベスト入りスレート屋根かどうかをまずは業者に点検してもらおう
自分で屋根に上ってアスベスト入りのスレート屋根なのかを調べるのは転落する可能性があるのでお勧めしません。
アスベスト入りスレート屋根かどうかをまずは業者に点検してもらいましょう。
点検してもらう業者は、必ず実績のある業者に依頼してください。
- 実績のある屋根屋に依頼するメリット
- 【1】点検ミスがない
- 【2】屋根材に関する知識がより多い
- 【3】点検後の処理をスムーズに行ってくれる
- 【4】アスベストを含む屋根材だった場合、今の屋根の状況も含めて相談にのってくれる
- どこに相談したらいいかわからない方は、実績のある業者「石川商店」の無料相談を利用がおすすめです。
まとめ:アスベスト入りスレート屋根の処分費用は高い
アスベストを含んだスレート屋根の処分費用は通常のスレート屋根の撤去、処分費用よりどうしても高くなってしまいます。
間違ってほしくないのは、アスベストが入った屋根を設置していても、人体に影響はないので急ぐことはありません。
ただ、記事後半でもお伝えしましたが年々アスベストを扱う作業が大変になってくるので処分料金なども上がってくる可能性があります。
自宅の屋根にアスベストが含んでいるかどうかわからない方は、一度屋根屋さんにみてもらうのが良いと思います。
石川商店では、自宅の屋根がアスベスト入りなのかどうかわらかない方だけでなく、既にアスベストが含まれていて今後の屋根の対応に悩んでいる方の相談も受け付けています。関東にお住まいの方で相談していい場所がわからない方は是非一度下記からお問い合わせください。
石川商店からのお願い
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日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。
お世話になります。
現在屋根の葺き替えを検討中ですが、アスベスト入りのスレート屋根90㎡の解体撤去処分費(足場は別途)で150万円の見積もりが出ました。色々なHPを確認しても高い気がするのですが、どうでしょうか?
葺き替え太郎さま、石川商店の石川です。
ご連絡、おそくなりました。
解体撤去だけで150万円であれば、相当高いです。
ウチの場合は、90㎡で40万円くらいです。
解体撤去を含む屋根工事費であれば、相場内だと思います。
今解体検討中です❗️