無機塗料とフッ素塗料どっちがいいの？違いや使用目的についてのまとめ

本記事の目次

無機塗料とは
無機塗料のメリット
- 不燃性
- カビ・コケが発生しにくい
フッ素塗料とは
フッ素塗料のメリット
- 耐候性
- 耐汚染性
無機塗料とフッ素塗料の違い
無機塗料とフッ素塗料の使用目的
- 無機塗料
- フッ素塗料
まとめ

無機塗料とは

無機塗料とは、主にケイ素やセラミックの炭素を含まない、無機物を主成分にしています。例えば、無機物にはガラスや鉱石など紫外線で劣化せず、非常に硬くて燃えにくい性質を持っていることが分かります。また、今まで一番耐久性に優れているとされていたフッ素塗料の耐用年数は15年前後に対し、無機塗料は、それを上回る20年以上と言われています。無機塗料を使用した塗膜は、紫外線や雨風に非常に強く、耐用年数が長いです。

無機塗料のメリット

不燃性

無機塗料は、主成分が炭素を含まないため、有機塗料と比べて火事の際などにも燃えにくいというメリットがあります。万が一、隣家の火事の際になどにも、二次災害の確率を低くすることが期待できます。

カビ・コケが発生しにくい

カビ・コケは有機物を栄養として繁殖しますが、無機塗料は有機物の含有量が少ないので、カビ・コケが発生しにくい性質を持っています。カビ・コケの成長に必要となる栄養源である有機物の含有量が少ないためです。

無機塗料につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

無機塗料について徹底解説！特徴と長所・短所についてのまとめ

フッ素塗料とは

フッ素塗料とは、フッ素を含んだ合成樹脂が主成分となっている塗料のことです。フッ素塗料は、ウレタン系塗料やシリコン系塗料など、他の塗料より高価ではありますが、外壁塗装用の塗料に求められる各種性能が優れています。

フッ素塗料のメリット

耐候性

フッ素塗料は、太陽光や雨、風、大気中の汚染物質などの外部要因に対して非常に耐性があります。住宅の外壁塗装に用いられる塗料は、紫外線や雨などによって徐々に劣化していきますが、フッ素塗料はこれらに対する耐性が強いので、劣化を最小限に止め、長持ちしてくれます。また、フッ素塗料は温度変化にも強く、北海道や東北などの寒い地域や沖縄などの極端に暑い地域でもしっかりと性能を発揮してくれます。

耐汚染性

フッ素塗料は、汚れやカビ、菌などの付着を防ぎ、外観を長期間清潔に保ちます。特に都市部や工業地域など、汚染の多い環境において優れた性能を発揮します。鳥のフンや空気中の汚染物質が塗膜表面に付着しても、フッ素塗料で塗装された外壁の表面は親水性の高い親水性塗膜がありますので、汚れと塗膜の間に雨水が入り込み、汚れを洗い流して美観を保ってくれます。

フッ素塗料につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

フッ素塗料について徹底解説！特徴と長所・短所についてのまとめ

無機塗料とフッ素塗料の違い

無機塗料はフッ素塗料より優れていると言われますが、これは、フッ素が有機塗料であるのが理由に挙げられます。一般的によく知られている塗料はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの塗料ですが、これらの塗料は有機物である合成樹脂を使用した塗料で、有機塗料となります。有機塗料は、無機塗料よりも有機物を多く含んでいる為、無機塗料の方が耐久性が高いと言われています。また、親水性の高さから、外壁が汚れても雨や水で洗い流してくれ、カビや藻類の栄養源となる有機物が少ない為、それらを防げる点もメリットとしてあげられるでしょう。

無機塗料とフッ素塗料の使用目的

無機塗料かフッ素塗料で悩んでいる方には、それぞれの使用目的でどちらが合うのか見てみましょう。

無機塗料

無機塗料の使用目的は、価格より高い耐久性を希望の方や、生涯の外壁塗装回数を少なくしたい方に向いています。無機塗料を選ぶ際は、有機物の含有量によって耐用年数が変動するため、塗料チェックが重要です。

フッ素塗料

フッ素塗料の使用目的は、生涯の塗装費用をお得にしたい方に向いています。10年しか住まないのに高耐久塗料での塗装は、必要ないかもしれません。しかし、最後の塗装にしたいの他の有機塗料で塗装すると、耐久性が確保できず住宅に長く住むのが不可能になるかもしれません。長く塗装した住宅に住みたい方にもフッ素塗料はおすすめです。

まとめ

どちらも高耐久で知られる、無機塗料とフッ素塗料についてまとめてみました。どちらにもそれぞれメリットがあり、無機塗料の方が耐用年数は上回りますが、高価格になるデメリットもあります。塗装する住宅に何年住む予定か決まっている場合は、それに合わせて塗料を選ぶ必要があります。ご自宅にはどの塗料が合うのかよく検討して選んでみて下さい。