外壁塗装での艶なし塗料とは？特徴やメリット・デメリットのまとめ

本記事の目次

艶なし塗料の特徴
艶なしメリット
艶なしデメリット
外壁塗装で艶ありと艶なしの選び方
- 艶あり
- 艶なし
まとめ

艶なし塗料の特徴

艶なし塗料とは、塗装面に光沢がないことの塗料です。光沢度が低い理由は、原料や製造過程にあります。原料である樹脂そのものに光沢の出にくいものが使われているだけでなく、添加物で塗膜の表面に凸凹ができるように調整されているため、塗料を外壁に塗った時に、光沢を抑えることができるのです。

艶なしメリット

経年劣化による変化が少ない

艶なしの塗料は艶ありの塗料と違って、経年劣化による変化が少ないことが特徴です。もともと艶がない為、再塗装した際も自然な仕上がりになりますので、部分塗装ができるのも大きなメリットです。

落ち着いた雰囲気

外壁の艶をなくすと光沢度が低くマットな質感になるため、落ち着いた雰囲気になるというメリットがあります。ベージュなど薄く明るめの色を使用した外壁や、高級感を演出する場合などに適しているといえるでしょう。マットな質感の特性を生かして、和風建築や、高級感のある洋風建築には、艶消しの塗料が良く合います。

外壁の凹凸が目立ちにくい

艶なしの塗料は、外壁の凹凸を目立たせたくない場合にとても良い働きをします。モルタルやサイディングなど、比較的平滑な外壁材の場合、艶ありの塗料を使用すると、わずかな凹凸が強調されてしまうことがあります。艶なし塗料は、光の反射が抑えられることで、外壁の凹凸が目立ちにくくなり、美しい仕上がりを得ることができます。凸凹の強調を避けたい場合には、艶なしの塗料がおすすめです。

周辺環境との調和

艶なしの塗料は、周囲の景観に溶け込みやすいのも魅力の一つです。自然豊かな場所や、歴史ある町並み保存地区など、周辺環境との調和が求められる場面では、艶なしの塗料を選ぶ方が多いです。光沢を抑えることで、建物が周囲の景観に自然に溶け込み、違和感のない美しい景観を維持できます。見る人によってはピカピカした艶のある壁に違和感を感じることがあれば、艶なし塗料がおすすめです。

艶なしデメリット

汚れがつきやすい

艶なしの塗料は、表面に光を乱反射させるための小さな凹凸ができます。そこにゴミや汚れが付きやすく落ちにくくなってしまいます。こまめな掃除が必要かもしれません。

劣化が早い

艶なしの塗料に使用するフラットベースという艶をなくす調整剤を混ぜると、艶が無くなる代わりに塗料の性能が少し低下するとされています。それによって艶ありの塗料よりも劣化が早いと言われています。

種類が少ない

艶なしの塗料は、艶ありの塗料に比べると、塗料の種類やカラーバリエーションが少なく、単純色の限られた種類の中から選ばなければいけません。いろんな色から選びたい人にはおすすめできません。

外壁塗装で艶ありと艶なしの選び方

外壁の艶ありと艶なしでは、色選びにどんな違いがあるのか。外壁の艶ありと艶なし、それぞれの、おすすめの色の選び方を教えたいと思います。

艶あり

艶はありつつも落ち着きのある雰囲気を演出したい場合、艶ありの塗料では、少し暗めの色がおすすめです。濃いめのブラウンやグレーなど、暗めの色を選ぶことで、とても落ち着いた雰囲気になるでしょう。赤や黄色の原色に近い色で、艶ありの塗料を選ぶと、色褪せしやすく安っぽく感じてしまうかもしれません。自然な外観を好むなら、艶あり塗料は中間色で暗めの色を選んでおくことをおすすめします。艶ありの塗料の方が耐久性に優れており、耐用年数が長いため、こだわりがなければ艶ありを選ぶことをおすすめします。

艶ありと塗料につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

外壁塗装での艶あり塗料とは？艶の種類やメリット・デメリットのまとめ

艶なし

艶なしの塗料を選ぶときは、明るめの色がおすすめです。特に、日当たりが悪い場所では、艶なしの塗料は暗めに感じることがあります。明るく見せたい場合は、ご自身で選んだ色よりも、1トーン明るめの色を選んでおきましょう。艶ありと艶なしでは、艶なし塗料に混ぜる艶消し剤の分だけ、塗料の使用量が減るため、艶なしの方が低価格と言われています。初期費用を抑えたい方にもおすすめです。

まとめ

艶ありが良い、艶なしが良いと賛否両論があると思いますが、結論から言えば、艶あり艶なしはご自身の好みで決めても良いと思います。艶なし塗料は、経年劣化による変化が少ないことが特徴で、もともと艶がない為、再塗装した際も自然な仕上がりになりますので、部分塗装ができることが大きなメリットです。汚れがつきやすいデメリットもありますが、こまめな清掃をしていれば美観は保たれるでしょう。