モニエル瓦ってなに?特徴やメリット・デメリットを解説

木村 慎吾
木村 慎吾
  • おしゃれなデザインの瓦、モニエル瓦。

    そもそもモニエル瓦ってなに?いい屋根材なの?と詳しい事は知らない方も多いと思います。

    今回はそんなモニエル瓦の特徴やメリット・デメリットなどについて解説していきたいと思います。

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この記事はこんな人におすすめ

● モニエル瓦がどういう屋根材か知りたい
● モニエル瓦のメンテナンス方法を知りたい

● 軽量瓦のメリットデメリットを知りたい

 

この記事で伝えたいこと

● モニエル瓦がどういう屋根材か分かる
● モニエル瓦のメンテナンス方法が分かる

● 軽量瓦のメリットデメリットが分かる

モニエル瓦とは?

モニエル瓦とは乾式コンクリート瓦と呼ばれており、セメント瓦の一種です。他には「乾式洋瓦」とも呼ばれています。

モニエル瓦は機能面とデザイン面が非常に優れているのが特徴です。

この優れている部分を具体的に解説していきます。

防水性やデザイン性に優れている

モニエル瓦はセメントと砂を主成分としてできている為、日本瓦よりも軽量ですがガルバリウム鋼板やスレート屋根ほど軽量ではありません。

しかし、色彩豊かでデザイン性が高くモニエル瓦は和型や洋型もありデザイン性が高いのが特徴です。

その為、豊富な色や形状から選べるので建物のデザインに合わせやすい。

モニエル瓦は「着色スラリー」という着色剤を表面に塗っていて、スラリー層という層を形成しているのが普通のセメント瓦と違うところです。

ただ、セメントは水分を含むと劣化してしまうので防水塗装によるメンテナンスが必要になってくるので注意が必要です。

モニエル瓦のメリット

モニエル瓦に限らずどんな屋根材にもメリット・デメリットはあります。

では、モニエル瓦にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

まずは、モニエル瓦のメリットについて解説していきます。

防水性に優れている

モニエル瓦は着色スラリーによってスラリー層という層を表面に形成しているので強風や強い雨にも耐えられる強度を持っています。

その為、防水性に非常に優れています。

遮熱性や防音性に優れている

モニエル瓦は前述の通りセメントと砂を主成分として作られているので、頑丈で遮熱性や防音性に優れており雨音も気になりません。

デザイン性に優れている

モニエル瓦は着色スラリーによって着色している為他の瓦と比べて豊富な色から選ぶ事ができます。

それだけではなく、和型や洋型など様々なデザインがありデザイン性に優れている屋根材です。

モニエル瓦のデメリット

重量があるので耐震性が低い

モニエル瓦はコンクリートや砂を主成分としている為、金属屋根やスレート屋根と比べると重量は重くなります。

しかし、耐震性に問題がある訳ではなく重力が他の屋根材より重いので建物への負担がその分かかるというだけで、今の新しい耐震基準で建てられているならば安心して使っていただけます。

メンテナンスには注意が必要

モニエル瓦は着色スラリーによって着色している為、塗装のメンテナンスには注意が必要になってきます。

防水塗装など塗装のメンテナンスをする場合は、スラリー層という層を高圧洗浄で綺麗に取り除く必要があり、仮に除去せずに塗装してしまうと1〜2年で塗膜が剥がれてしまう恐れがあります。

また、モニエル瓦はセメントや砂でできているので水を含むと劣化する恐れがあるので定期的に防水塗装のメンテナンスが必要になってきます。

現在は廃盤の為入手が部分修理が難しい

20年〜30年前に爆発的にヒットしたモニエル瓦。

しかし、2010年に外資系であるメーカーが日本市場から撤退した為現在は製造中止となっていて入手が困難です。

在庫を持っている業者もかなり少ない為、部分的に割れたり欠けが生じた時に葺き替えとなってしまう可能性があります。

モニエル瓦のメンテナンスのサイン

モニエル瓦は築10年前後くらいでの塗装をおすすめします。

瓦の表面の塗膜が紫外線や風雨で劣化し始めるのが約10年前後と言われています。

ここでは、具体的にどういう症状が出始めるのかを紹介していきます。

一つでも当てはまる場合は塗装メンテナンスの時期と考えましょう。

色褪せ(いろあせ)

モニエル瓦の表面の色が紫外線や風雨によりスラリー層が劣化して色褪せが起きます。

屋根の色がぼんやりした色に見えたり、色褪せたなと感じたら専門家に相談してみましょう。

コケやカビが生える

モニエル瓦のスラリー層が劣化してくると、水分を含みやすくなりコケやカビが生えやすくなってきます。

この状態は表面の防水性が劣化している状態と言えます。

コケやカビは瓦の内部まで根っこを張るので、セメント自体をもろくしてしまう可能性があるので注意が必要です。

コケやカビが繁殖すると耐久性にも影響を与えるので見つけたらすぐにでも塗装を検討しましょう。

ひび割れ・欠け

厚みがあるモニエル瓦でも、経年劣化や台風などでの飛来物で割れてしまいます。

経年劣化の場合の多くは、スラリー層が劣化し水を含んだセメントが膨張しその後乾いた時に収縮するのを繰り返し負荷がかかる為です。放っておくとひび割れが大きくなり欠ける可能性もあるのでとても危険です。

下に破片が落下してしまわない為にも専門業者に相談しメンテナンスを検討してみましょう。

モニエル瓦の塗装の際の注意点

雨漏り工事を依頼する業者の選ぶポイントとメリット

モニエル瓦はスラリー層をしっかりと高圧洗浄で落としてからせっかく塗装したのにその塗膜か1年〜2年程度で劣化したスラリー層と一緒に剥がれてきてしまいます。

そのスラリー層を剥がした後も、下塗り塗料はモニエル瓦用の物を使用する必要があります。

基本的にはご自身で作業する事はありませんが、モニエル瓦の施工実績がある業者を選ぶ方が安心です。

まとめ

モニエル瓦は機能性にもデザイン性にも優れている屋根材です。

しかし、現在は製造中止で廃盤の為新築では使えないですが今屋根にモニエル瓦を使用されている方はこの記事を参考にして是非定期的なメンテナンスをして大切に使ってあげてください。

他の屋根材と違って「また何かあってから修理するか・・・」と思っていると廃盤で部分交換が難しい為、葺き替えで大きな費用がかかってしまうので注意が必要です。

定期的な点検とメンテナンスで大切にしていきましょう。

 

 

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