塗装時の養生について徹底解説！養生の種類や費用についてのまとめ

本記事の目次

養生とは
養生の目的
養生の種類
養生にかかる期間
養生の相場費用
まとめ

養生とは

養生とは、建築や塗装などの工事現場において、施工箇所以外の部分を保護するための作業工程のひとつを指します。主に、塗装や防水工事、リフォーム工事などの際に、外壁を傷つけたり汚したりしないようにするために行われます。養生を適切に行うことで、作業の効率を高め、施工後の仕上がりを良くすることができます。本作業の前に施し、納品時にはすべて撤去するのが原則です。

養生の目的

汚れの防止

養生は、塗料や接着剤、防水材などが施工箇所以外に飛び散るのを防ぐために、周囲を保護します。これにより、工事後の清掃が楽になり、仕上がりも綺麗になります。外壁塗装における養生の目的として、塗料のはみ出しや飛散から施工箇所を保護する目的の他、高圧洗浄による洗浄水の飛散を防ぐ目的もあります。

傷の防止

養生は、工事中に重い物を運んだり、工具を使用したりする際に、床や壁などを傷つけないように保護します。特に床や窓枠、家具などが傷つくのを防ぐために重要です。

作業の安全性向上

養生をしっかり行うことで、作業員が足元を滑らせたり、工具が転倒したりするリスクを減らし、安全な作業環境を確保することができます。

仕上がりの向上

養生が不十分だと、塗装や防水工事などで、余計な部分に材料がついてしまい、見た目が悪くなることがあります。しっかりと養生することで、仕上がりの向上を高めることができます。また、窓サッシやドアの枠など、しっかりと養生することで、塗らない箇所ぎりぎりまで塗料を塗ることが可能になり、美しく塗装を仕上げることができます。

塗り分けを明確にする

外壁塗装の色分け部分や、直線のラインを綺麗に塗装したい場合は、施工箇所の境目に養生を施します。養生することで、塗料がはみ出すことを防ぎ、綺麗な塗装に仕上げることができます。真っすぐに塗りたい場合なども、マスキングテープを定規代わりに使うことで、塗らない部分を保護しつつ塗り分けを明確にすることができます。

養生の種類

マスキングテープ

マスキングテープは、塗装箇所の境界や窓枠、ドア枠などを保護するために使用されます。塗料がはみ出さないようにするため、施工後に剥がしやすい特性があります。また、サイディングの外壁でシーリングを埋める際にも、マスキングテープなどで養生すればはみ出しても美しく仕上がります。

ビニールシート

ビニールシートは、広範囲をカバーするために使われるビニール製のシートです。床や家具、植木などを覆って塗料や粉塵が付着するのを防ぎます。

ブルーシート

ブルーシートは、大きな面積を保護するために使われるシートで、工事現場の床や壁、屋根などの仮設養生としてよく使用されます。防水性があり、雨水の侵入を防ぐこともできます。

コーナーガード

コーナーガードは、壁や柱の角など、特に傷がつきやすい部分を保護するために使われる素材です。硬質プラスチックやゴム製のものが一般的です。

養生ボード

養生ボードは、厚手の紙やダンボール、プラスチックでできた板状の養生材で、床や壁をしっかりと保護します。工事現場でよく使われ、重い物を置いても床が傷つかないようにするために使用されます。

養生にかかる期間

養生にかかる期間は、約6〜8日です。養生を施す前に、足場の仮設とともにメッシュシートが設けられ、高圧洗浄や下地処理が行われます。

養生の相場費用

養生の相場費用は、一平方メートル約250〜500円です。養生費は施工費に含まれることが一般的です。

外壁塗装の見積書につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

外壁塗装の見積書の確認の仕方！相場費用と注意点を紹介

まとめ

養生は、塗装工事において非常に重要な工程です。適切な養生を行うことで、施工後のトラブルを防ぎ、仕上がりの品質を高めることができます。また、安全な作業環境を確保するためにも欠かせない工程です。養生を怠ると、塗料が不要な部分に飛び散って汚れてしまったり、施工中に床や壁を傷つけてしまったりすることがあります。そのため、工事の種類や規模に応じて、適切な養生を行いましょう。