ベランダのコーキングの打ち替えについて徹底解説！雨漏りの原因になるって本当？

本記事の目次

ベランダのコーキングの役割
ベランダのコーキングの劣化原因
- 笠木部分
- 排水溝
ベランダからの雨漏りの原因
ベランダのコーキングの相場費用
ベランダのコーキングの耐用年数
まとめ

ベランダのコーキングの役割

ベランダのコーキング材は、ベランダの隙間や継ぎ目、接合部分に充填されることで、水の侵入を防ぎます。これにより、雨水が建物内部に浸入するのを防ぎ、建物の耐久性を保つことができます。また、隙間を埋めることで、ほこりやゴミの侵入を防ぎます。また、昆虫や小動物の侵入も防ぐことができます。

ベランダのコーキングの劣化原因

笠木部分

笠木部分というのはベランダの手すり部分をカバーしている部分です。笠木部分は外壁と同じ構造をしていて、構造の隙間はしっかりとコーキングされていますが、劣化すると雨漏りをしてしまいます。笠木の素材には、板金が使用されていることがよくあり、板金にさびが発生すると雨漏りの原因となります。つなぎ目をネジやクギで固定している場合は、その部分に穴を開けているため、穴の部分から雨漏りした場合、ベランダのコーキングの劣化につながります。

排水溝

ベランダには排水溝が備えられていますが、風で飛んできた枯れ葉やゴミなどがたまって水はけが悪くなることもあります。水がたまってしまうと、ベランダのつなぎ目などのコーキングの劣化の原因となります。大雨や台風のあと、ベランダから水がなかなか引かない場合、排水溝が詰まっている可能性があります。排水溝の詰まりは、日頃からこまめに掃除することで予防できます。

外壁コーキングにつきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

外壁コーキング（シーリング）とは？役割を徹底解説

ベランダからの雨漏りの原因

トップコートの剥がれ

ベランダの床は表面からトップコート、防水層、下地という順番で構成されているのが一般的です。トップコートに見られるひび割れは劣化の初期症状です。紫外線などが原因で劣化していきます。トップコート自体に防水性はないため、すぐに雨漏りが起こることはありません。しかし、トップコートのひび割れを放置してしまうとひび割れから水分が入り込み、防水層の劣化を早めてしまいます。ひび割れが見つかった場合には早めに補修するようにしましょう。

防水層のひび割れ

表面のトップコートが剥がれてしまうとその下には防水層があります。防水層がひび割れてしまった場合、劣化は急速に進んでしまいます。防水層がひび割れし、住宅内に水が侵入してしまうと、染み込んだ水は、菌やカビを発生させ、さらには柱や梁など住宅の骨組み部分まで腐食させてしまいます。

コーキングの劣化

コーキングのもっとも重要な役割は、防水効果です。コーキング材は紫外線などの影響を受け、劣化していきます。劣化が進むとコーキング材の弾力は失われ、揺れや振動に対応できず、ひび割れが発生します。そして、ベランダのコーキングのひび割れを放置してしまうと、防水効果が低下し、雨水が浸入し雨漏りの原因になります。また、ひび割れがさらに広がり、穴が空いてしまっているコーキング材は、かなりの雨水が浸入してくるので、早急にコーキングの打ち替えをしましょう。

ベランダのコーキングの相場費用

ベランダのコーキング打ち替えの相場費用は、1mあたり約900～1,200円です。ベランダのコーキング増し打ちは既存のコーキングの上に充填するため、打ち替えよりも使用するコーキングの量が少なく、相場費用は1mあたり約500～900円です。

ベランダのコーキングの耐用年数

ベランダのコーキングの耐用年数は約5年〜7年です。

まとめ

ベランダのコーキングから雨漏りすることは、意外であると感じるかもしれません。外にさらされているベランダのつなぎ目や笠木も外壁同様に、雨風や紫外線などによって劣化が進んでしまいます。自分でもできるDIYなどではなく、しっかりと補修しておかなければならない住宅の一部です。劣化の対策は早めに点検をして、業者に依頼して補修してもらいましょう。