台風で屋根が飛ぶ? 強度のある屋根・屋根材も紹介

木村 慎吾
木村 慎吾
  • 台風には、豪雨や暴風雨がつきものです。

    木はなぎ倒されて、物置も倒壊。また、屋根が飛ぶ住宅も珍しくありません。

     

    屋根が飛んでしまうと、他の住宅や人に危害を加える可能性があります。

    万が一の事態を防止するため、日ごろから屋根のメンテナンスを心がけるようにしましょう。台風が来る前に、ぜひ万全の状態を整えておいてください。

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この記事はこんな人におすすめ

● どのくらいの台風で屋根が飛ぶのか知りたい
● 台風に強い屋根の形状を知りたい
● 台風に強い屋根材を知りたい

この記事で伝えたいこと

● どのくらいの台風で屋根が飛ぶのか知りたい
● 台風に強い屋根の形状を知りたい

● 台風に強い屋根材を知りたい

どのくらいの風速で屋根は飛ぶ?


気象庁によると、屋根材が剥がれたり瓦が飛んだりするのは、瞬間風速20m30m程度とされています。瞬間風速40m~50mになると、金属屋根もめくれる恐れがあるので注意が必要です。

 

瞬間風速40m50mがどの程度かというと、令和元年の台風15号が相当します。台風15号は当時、房総半島を中心に甚大な被害をもたらしました。多くの建物において屋根材が飛散したため、台風後の生活にも大きな影響が出ました。

台風に強い屋根材とは?


台風でも屋根を飛ばされないためには、「重量」「防水性」「耐風性」の3つが大切です。

日本で普及している屋根材のほとんどは雨風に対応していますが、さらに台風対策に特化するなら、3つのポイントを押さえながら屋根材を選びましょう。

重量

非常に強い風圧にも負けないためには、屋根材にある程度の重量が必要です。

しかし単に重ければ良いというわけではなく、ある程度の重さとともに、下地へきちんと固定できているかが大切です。

 

台風が来る前には、業者に相談して屋根材の状態をチェックしてもらいましょう。

防水性

台風では、横殴りの暴風雨が吹き付けます。防水性が低い屋根材だと、そこから雨が侵入し、下地まで浸食し、次第に雨漏りへとつながってしまいます。

 

屋根材は屋外に設置するものなので基本的には防水性がありますが、年月の経過とともに少しずつ劣化するのは避けられません。台風が来る前はもちろん、定期的に業者に屋根の状態を見てもらうと安心でしょう。

耐風性

暴風が吹き荒れると、屋根材がめくれてそのまま飛んでしまうことがあります。他人に迷惑をかけたり、室内の雨漏りにつながったりする恐れもあるので注意が必要です。

 

一部でも固定がゆるんでいると、そこから風圧でどんどんめくれてしまいます。台風が来る前には、業者に屋根の状態を全体的に確認してもらいましょう。

 

 

台風に強い屋根の形状は?


台風に強い屋根には、いくつかの特徴があります。

新築の予定がある方やリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

軒先が長い屋根

 

屋根材と外壁の間には、接合部分があります。横殴りの暴風雨が吹き荒れる台風では、その接合部分から雨水が侵入するケースが少なくありません。

 

軒先が90cm程度ある屋根では、接合部分がかなり内側になるため、雨水が侵入しにくく雨漏りのリスクを緩和できます。

 

また長い軒先は、横殴りの雨から外壁も守ってくれるでしょう。

勾配が急な屋根

 

屋根の勾配が急な屋根は、一般的な傾斜の屋根よりも、雨水が下に落ちやすくなります。雨が屋根に溜まりにくければ、それだけ雨漏りのリスクは低くなるでしょう。

勾配が緩い屋根

あまり勾配がない屋根は、風による影響が最小限です。屋根の面積が小さいので、それだけめくれや剥がれのリスクも小さいのです。

一般的な勾配の屋根

一般的な勾配の屋根は、トラブルに対して対応しやすいというメリットがあります。万が一雨漏りをしてしまったときも場所が特定しやすく、業者も足場が組みやすいので、迅速な解決が期待できるでしょう。

平らな屋根

陸屋根と呼ばれる、平らな形状をした屋根。雪国では落雪事故防止のためによく見かける形状です。

 

屋根は、勾配が小さいほどに風の影響を受けにくくなります。フラットな形の陸屋根は、風の影響をもっとも受けにくいのが特徴です。

台風が来る前にやっておきたい対策3


台風の季節には、あらかじめ屋根の状態を万全に整えておきましょう。

自力でできる対策もありますが、業者に頼まなければ難しいものもあります。無理せずにプロと相談しながらすすめていきましょう。

棟板金の固定

台風でもっとも多い屋根材の被害は、「棟板金の飛散」です。

棟板金は、年月の経過とともに自然と固定が弱まることがあります。少しでも固定がゆるいと、暴風雨の影響でそこから剥がれてしまうかもしれません。釘が抜けていないかとしっかり確認してもらって、仕上げにコーキング処理を施すと安心です。

屋根材のメンテナンス

台風が来る前には、業者に屋根の状態を確認してもらってください。

一部でも破損していると、そこから剥がれ・めくれ・雨漏りなどが発生しかねません。

不具合箇所は修繕して、屋根を常にベストな状態にしておきましょう。

窓ガラスの保護

屋根の上のことは業者に依頼しなければ危険ですが、窓ガラスの保護は室内から自力でできます。

 

台風の影響で窓ガラスが割れる事例は、決して少なくありません。室内に雨風が侵入することはもちろん、家族がガラスの破片で怪我をしてしまうかもしれません。

台風が来る前には、ダンボールや養生テープなどで窓ガラスを念入りに保護しておきましょう。

まとめ

台風で屋根材に影響が出るのは、瞬間風速20m30m程度。瞬間風速40m50mになると、金属屋根さえめくれる恐れがあるのでご注意ください。

 

台風が来る前に、業者に依頼して屋根の状態を万全に整えておきましょう。また、室内から窓ガラスの保護もおこなえばさらに完璧です。

 

強度を最大限に保った屋根で、安心して台風を乗り越えてください。

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