本記事の目次
アスファルトシングルと瓦の各特徴と費用
瓦屋根からアスファルトシングルに屋根材を変えようと思っているけど、変えた時のメリットや葺き替えする際の費用を知りたい!
今回は、アスファルトシングルと瓦メリットや屋根材を変えて葺き替えする際の費用をご紹介していきます。
それでは、各屋根材のメリットとデメリットから見ていきましょう。
アスファルトシングルのメリットとデメリット
アスファルトシングルのメリットから見ていきましょう。
- メリット
- 【1】軽く柔らかい屋根材なので形状を変える事ができ、ひび割れがない
- 【2】金属で作られていないので錆びない
- 【3】材料費が瓦よりも安い
続いてアスファルトシングルのデメリットをご紹介します。
- デメリット
- 【1】軽い素材なので、接着材が劣化すると風で飛ばされたり、めくれあがることがある
- 【2】瓦に比べ、水分が溜まりやすいのでカビやコケが発生する
- 【3】コケやカビが生えた状態で放置すると屋根材の色が変色して見える
アスファルトシングルは、スレート屋根のデメリットであるヒビ割れが起きない屋根材として注目されています。
上記は、瓦屋根にはないメリットとデメリットをまとめてみました。
続いて、瓦屋根のメリットとデメリットも見ていきましょう。
瓦のメリットとデメリット
日本で昔から使われている瓦屋根のメリットとデメリットをまとめています。
- メリット
- 【1】耐用年数が約50年と屋根材の中で一番長い
- 【2】屋根材と下地材の間に隙間ができるので断熱性が高い
- 【3】経年劣化による変色がほとんどない
- デメリット
- 【1】施工費用が高い
- 【2】重量が重いため、耐震性が低い
- 【3】ひび割れし、落下すると危険
アスファルトシングルと瓦について、それぞれメリットやデメリットを見てみていかがでしたでしょうか?
アスファルトシングルはアスファルトシングルだけの、瓦屋根は瓦屋根で良いところがありますよね。
続いて、瓦屋根からアスファルトシングルに葺き替えするとしたらどのくらいの費用が掛かるかをまとめていますので参考にしてみてください。
瓦屋根からアスファルトシングルに張り替えする費用
瓦屋根からアスファルトシングルに変える場合、いくら費用が掛かるの気になりますよね。
費用に関しては、30坪100㎡の一軒家で約200万円となります。
今使っている瓦の撤去費用も含めた金額になるので、他の屋根材からアスファルトシングルにするよりも少し費用が高くなっています。
注意点として一階部分にも屋根がある場合、外壁との高さ調整が必要になります。
もし、瓦屋根から他の屋根材に変更する場合は、いろんな屋根の知識に詳しい屋根屋さんに依頼しましょう。
アスファルトシングルってどんな屋根材?
アスファルトシングルは瓦との違い、1枚1枚が軽いシート状の屋根材になっています。
素材はガラス基材にアスファルトを混ぜて作り、表面に石粒が吹き付けれらています。
外壁にも利用できる素材
アスファルトシングルはホームセンターでも取り扱っているところがあります。
瓦と違い、柔らかく曲線部分にも貼り付けることができるので屋根だけではなく、外壁にも使える汎用性の高い素材です。
外壁に使うと、デザイン的に洋風でオシャレな仕上がりになります。
瓦屋根とアスファルトシングルの違いは?
瓦屋根とアスファルトシングルがどんな所に違いがあるのか知っている方は少ないですよね。
わかりやすく明確な違いがある部分をご紹介していきます。
瓦屋根とアスファルトシングルの耐用年数比較
瓦屋根とアスファルトシングルの耐用年数の違いを見てみましょう。
屋根の種類 | 耐用年数 |
---|---|
瓦屋根 | 約50年 |
アスファルトシングル | 約30年 |
瓦屋根の方が約20年程、耐用年数が長くなっています。
重量の違い
瓦屋根が44kg/㎡に対して、アスファルトシングルは9kg/㎡と20%以下の重さになります。
重量の点で言うとアスファルトシングルの方が断然、耐震性が高くなっています。
施工とメンテナンス費用の違い
新しく瓦屋根を設置する場合とアスファルトシングル屋根にする場合の費用も大きく異なってきます。
屋根の種類 | 施工費用 |
---|---|
瓦屋根 | 約220万円 |
アスファルトシングル | 約130万円 |
初期費用は上記のように大きく異なります。
瓦屋根はアスファルトシングルで必要な5年毎のメンテナンス回数がいらず、20年ほど耐用年数も長い屋根材です。
その為、初期費用は瓦屋根だと高く感じますがトータルコストで考えると瓦屋根とアスファルトシングルは同じくらいのコストになってきます。
アスファルトシングルの施工方法
瓦屋根からアスファルトシングルに屋根材を変える際、どんな工程で進むか知っておくことで安心できますよね。
ここでは、アスファルトシングルへの葺き替え手順をご紹介します。
工程1:瓦を撤去し、下地材を確認する
まずは既に屋根に敷かれていた瓦を撤去していきます。
その後、瓦の下に敷かれていた防水シートも劣化しているので一度剥がして、下地をむき出しの状態にします。
この時、下地の腐食が激しければ新しい下地に交換のご提案し、交換しています。
工程2:下地に新しい防水シートを貼る
下地の耐久度が問題なければ、防水シート(ルーフィング)を貼っていきます。
この防水シートは雨漏りを防ぐ最後防衛ラインとなってくれます。
工程3:アスファルトシングルを設置して完了
防水シートを貼り終えたら、アスファルトシングルを接着剤で貼っていき、棟板金を固定して葺き替えは完了となります。
棟板金は屋根のてっぺんに固定する金属材になります。屋根の中で最も風や湿気の影響を受ける部分です。
アスファルトシングルを扱っているメーカー
瓦はそこまでバリエーションがないですが、アスファルトシングルには形や色、柄などといった種類が豊富にあります。
今回は、日本の屋根屋で扱っている有名なアスファルトシングルメーカーをご紹介します。
「アルマ」ニチハ株式会社
ニチハ㈱が販売しているアルマは、フォーマルでありつつ洋風な屋根を演出してくれます。
色の種類はブラック、グレー、ブラウン、グリーン、キャメルの5種類です。
屋根材の値段は1㎡3,850円からとなっているので、なるべく屋根材の費用を抑えながらアスファルトシングルの屋根にしたい方にオススメです。
イタリア産「シングルライン」丸鹿セラミックス株式会社
シングルラインには「マスター・トラディショナル・モザイク」といった3種類の異なる特徴を持ったアスファルトシングルがあります。
立体的に見える柄や中世欧米で流行ったウロコ形状、日本の景色に溶け込むナチュラルな柄とあなた好みの見た目を取り揃えています。
屋根材の値段は1㎡6,380円からとなっています。
アメリカ産「オークリッジスーパー」オーウェンス コーニング ジャパン合同会社
オークリッジクーパーはアスファルトシングルが普及されているアメリカの会社が製造しています。
カラーバリエーションは7色。
他のアスファルトシングルと異なり、高耐久のファイバーグラスマットを使用した2層構造です。
その為、経年劣化に強いアスファルトシングルを実現しています。
屋根材の価格は公開されておりません。実際に使用したい場合は屋根屋に直接お問い合わせして聞いてみてください。
まとめ
瓦屋根とアスファルトシングルの違いをそれぞれのメリット、デメリットやアスファルトシングル変更する際に知っておきたい費用などをまとめてみました。
Q&A形式で最後まとめていますので、変更する際の予備知識として参考にしてみてください。
瓦屋根からアスファルトシングルに葺き替えする費用はいくらかかる? |
---|
30坪100㎡で約200万円です。足場や一階に屋根がある場合は別途費用が掛かることがあります。 |
瓦屋根とアスファルトシングルの耐用年数はどのくらい? |
瓦屋根が約50年、アスファルトシングルは約30年です。 |
重さの違いはどのくらい? |
瓦屋根が44kg/㎡に対して、アスファルトシングルは9kg/㎡です。瓦はアスファルトシングルの4倍重くなっています。 |
石川商店では瓦屋根の知識はもちろん、アスファルトシングル、スレート屋根など様々な屋根に関する修理経験があります。
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