「捨て谷 すてだに」難しい屋根の専門用語をやさしく解説。今日の屋根用語!第359日目

今すぐのご相談はこちらから

お問い合わせはこちら

今日の屋根用語では、読み方すら分かり難い屋根用語をやさしく解説いたします。

昨日までの3日間はこちら。

356日目 「分銅巴瓦 ふんどうともえがわら」

357日目 「鏨 たがね」

358日目 「兜造り かぶとづくり」

 

 

用語集の一覧はこちら。

 

2016年10月07日 今日の屋根用語

 

捨て谷 すてだに

 

落ち棟屋根等の壁際に金属板を敷き、万が一雨水の浸入があったときの防止策とする谷のことを言う。

捨て谷の幅は90mm(3寸)内外、高さは熨斗瓦2段積みの場合で151mm(5寸)、熨斗瓦なしの場合で90mm(3寸)以上必要である。

「捨て水切り」とも言う。

捨て谷_2

 

このシリーズで、訪問販売やリフォーム屋さんやメーカーの営業さんが使う屋根の難しい専門用語をやさしく解説。

屋根の専門用語が分からなくて困った時の辞書代わりにお使いくださいね。

 

用語集の一覧はこちら。

 

また、この用語の説明もお願い!などのご質問はこちらのメールからどうぞ。

quaerere@riverstone-roofing.com (←クリックでメールが開きます)

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20141125_profile_01昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お電話でのお問合わせは03-3785-1616まで!

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 10 人中 10 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

石川商店からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。

日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。

お客様からのコメント

よりお客様のお困りごとに応えられるようコメント欄を開放しました。
質問や感想やご意見をお待ちしております!

  1. お名前 : きなくん  

    築33年で塗装工事後分かり、施工業者に調査依頼していますが、10時効、今まで住んできたのだからと、補修工事に応じる気がありません。
    サイディングとケラバ板金屋根部と2センチ幅で2メートルボードが見えています。長年シミやカビふくらみがあったことに合点がいきました。
    しかし時すでに遅く、他社リフォーム会社の指摘でわかりましたので、自費でやらざるを得ないかなと思っています。
    屋根施工後にサイディング工事したため、と思われます軒天もあと工事のため隅が開いています。
    屋根に上がらなければわからない事象で、どうしたものか悩んでいます。

  2. お名前 : 石川弘樹  

    きなくん さま、石川商店の石川です。
    ご連絡、おそくなりました。

    10年時効。
    保証期間としてはそうなのかもしれませんが、明らかな手抜き工事や施工ミスがあれば、気づいた時点から1年以内に指摘すれば、有効になるはずです。

    その場合、施工業者が工事保険に入っていれば、保険対応で修理可能になることが多いので、お客さまも施工業者も負担なく修理が受けられのではないかと思います。
    なのでまずは施工業者に、工事保険に入っているかどうか確認してみるのが良いと思います。

    保険に未加入の場合は、その施工業者の保証規定になってしまうので、保証内容にもよりますが、残念ながら自費負担になっていまいます。

  3. お名前 : ひまわり  

    壁と屋根の取り合いの部分から雨漏りがしています。
    どういうわけか、小屋裏から見てアスファルトルーフィング(50センチくらいが見えている)に包まれた板金2枚(水切りと捨て谷?)が見えて、その先端から水が漏れた跡があります。壁に屋根が斜めに接している部分で、まるで滑り台のように板金の中を雨水が流れて小屋裏に流れ込んでいます。先端には捨て谷と思われるものが折り目が見えて、おそらくその先は外部に向かっているのですが、室内側に穴が空いています。
    現在築23年。雨漏りに気がついたのは築9年目。
    台風の時にしか漏れないため、その度に何度か建ててくれた工務店に言うと、瓦の上の何かを埋めて「様子を見てください。」と言われ、次の台風の時にまた漏れると言うのを繰り返し、雨漏りの量は減っているようですが、続いています。
    先日ふと屋根裏を見てみようと思い立ち見てみると、ルーフィングの立ち上がりが室内にあるのはおかしいのではないかと思い、ネットで調べています。
    でも、そんな情報がなく困っています。
    工務店は何度も屋根裏に入っていますが、一度もそのことを指摘されたことがなく、もしかして施工ミスを隠しているのではないかと思い始めました。
    当時はまだ珍しい外張り断熱の家でしかもモルタルタイル張りで壁の厚さがかなりあったために、そのような不具合が起こっているのでしょうか?
    軒の長さもその問題の場所は他のところより5センチから10センチくらい短くて不自然です。
    どのような工事をすれば雨漏りを止めることができるでしょうか。
    外張り断熱のために、なかなか室内側に水が出てくることがなく、出てきた頃には相当濡れていたようで、築築20年目には全部屋からシロアリが分巣したようで一斉に飛び出しました。
    日々家が傷んでいると思うと不安でたまりません。
    長文で申し訳ないのですが、どうか教えてください。

  4. お名前 : 石川弘樹  

    ひまわり さま、ご連絡、おそくなりました。
    石川商店の石川です。

    雨漏りしている部分ですが、屋根側でいうと、この写真のような部位でしょうか?
    https://riverstone-roofing.com/_sys/wp-content/uploads/2024/11/dde101dded88731b6c04aefe7ddd08ff-scaled.jpg

    この場合は、軒先と壁が接する部位での雨漏りが起こりやすいです。
    軒先側の水切りから、壁際に伝う水を切るような板金で「 壁当たり( かべあたり ) 」板金を設置することで、雨漏りの防止になります。
    ただ根本的には、壁当たり板金が無くても雨漏りしないように、その下地には防水シートが貼られているはずなので、下地部分も含めて防水処理がどのようになっているのか確認しないと、完全には直せない感じです。

    もしくは、屋根のてっぺん( 棟 ) が、段違いになっているような部位でしょうか?
    https://riverstone-roofing.com/_sys/wp-content/uploads/2024/11/cd0acf27d5bffb931775e7b5eda71b59-scaled.jpg
    https://riverstone-roofing.com/_sys/wp-content/uploads/2024/11/20230928_110926-scaled.jpg

    こちらの場合は、段違いの低い方の棟と壁が接する部位で、雨漏りが発生しやすいです。
    段違いの上の部分の屋根と、下の屋根の棟が接する水平方向に壁際まで屋根下地を切り込んで、防水シートを巻き込みつつ、角で穴が空かないように処理する必要があります。

    どちらの部位も、屋根の形状としての弱点部位ではあるので、雨漏りする場合は少なくありません。
    いずれの場合も、雨漏りしている外側の屋根と、必要に応じて外壁を部分的に解体して、下地の防水処理からやり直さないと、根本的な雨漏りの原因は解決しにくいかと思います。

    もし部位が違うようであれば、ご指摘くださいませ。
    また新たな疑問などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

  5. お名前 : ひまわり  

    お返事ありがとうございます。
    最初の画像のような場所です。
    そのような箇所が3箇所あり、全て雨漏りしています。
    壁あたり板金はないような気がします。
    その後、業者と話し合いをして、問い詰めたところ、
    施工ミスを認めました。
    壁厚が15センチあったため、普通の板金が入っていて、壁に埋まっていると言われました。
    壁より先に屋根を作ったために起きたことだと言われました。
    捨て谷についてはそのような説明でしたが、普通の板金で壁が厚い取り合いに施工した場合に、他にどんなことが問題になってきそうですか?
    業者は捨て谷の先端のところだけで漏れている問いのですが、本当にそうなのでしょうか。
    どの辺りからやり直すべきなのか教えていただけると嬉しいです。
    よろしくお願いいたします。

  6. お名前 : 石川弘樹  

    ひまわり さま、ご連絡おそくなりました。
    ご確認、ありがとうございます。軒先と壁が接する部位ですね。

    しっかりと直すのであれば、雨漏りしている外側の屋根と、必要に応じて外壁を部分的に解体して、下地の防水処理からやり直さないと、根本的な雨漏りの原因は解決しにくいかと思います。

    ■ 下地の防水処置参考
    https://riverstone-roofing.com/_sys/wp-content/uploads/2024/11/20241120_134602-scaled.jpg

    ■ 屋根納まり参考
    https://riverstone-roofing.com/_sys/wp-content/uploads/2024/11/20241120_134812-scaled.jpg

    厚い壁になっている場合、その壁の内側に屋根を伝って水が入る可能性があります。
    なので上記の下地処理と通常の施工を行ってから、厚い外壁の外側と屋根の部分に追加で、防水の仕切りを設置するのが良いかと思います。

    イメージとしては、上記の屋根の納まりを、もう1度、外壁の外側と行う感じです。

    もしくは構造的に可能であれば、屋根をちょん切ってしまって壁の外側だけにすれば、通常の屋根と同じ納まりになると思うのですが、他に解決しないといけないことが多そうなので難しいとは思います。

コメントはこちらへおねがいします。

オススメ記事

この記事を読んだ人にオススメの記事