家の寿命の「長い」「短い」は何で決まるの?

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ー教えて屋根屋さん! 第105回ー

同じ時期に建てた家でも、30年近くで建て替えになってしまう家もあれば、80年以上長持ちする家もあります。
なぜ寿命が短い家が存在するのでしょうか。

 

家が長持ちしない理由は主に2つ考えられます。

 

1.見た目が汚い
見た目が汚い家に住みたいと思う人はいないでしょう。
数十年経てば、家は必ず劣化しますが、その中でもボロボロの家もあれば、味わいや趣(おもむき)を感じさせる古民家のような家もあります。
この違いは、いったい何なのでしょうか。

 

一番の違いは、自然素材を利用しているかどうかです。
自然素材といっても、構造自体は、木造でも鉄筋コンクリートでも、基本かまいません。
重要なのは、屋根材や壁の塗装剤など、表面を保護している外装材です。

 

例えば、木材の場合、色合いが少し変わってきても、違和感より趣があると感じます。
自然のものが移り変わっていくのは、当然のことです。
樹木は葉っぱの色が変わり、枯れて、落葉して、土壌となり、また生まれ変わるを繰り返し続けます。

 

天然物はすべて一点もの。
全く同じものはひとつとしてありません。
その認識があるからこそ、人々は劣化による汚れなどを見かけても、大して気にすることなく「そういうものだ」ととらえることができます。

 

対して、新建材と呼ばれる新しく開発された建築材料を使った家は、新築時はとてもキレイです。
自然界からしてみれば、不自然なくらいピカピカで、傷ひとつありません。

 

ですが、形あるものは必ず劣化し、壊れていきます。
新建材を使った家も同様です。
塗装ははげ、壁にもひっかき傷や汚れが付着します。

 

最初がキレイ過ぎた分、人々は大きな違和感を覚えます。
その結果、30年も経過すると、「なぜこんなに汚くなってしまったの」という感情に襲われ、建て替えを検討します。

 

家の見た目は、とても大事です。
家の中が汚くても、外部の人間には分かりません。
ですが、外見は通りを歩くすべての人の目に入ります。
隣の家に比べて自宅が汚いと、人は「建て替えたい」という衝動に駆られます。

 

この問題を未然に防ぐには、天然素材の利用が一番です。
屋根の場合は天然スレートや瓦を、壁の場合は土壁や珪藻土の利用をおすすめします。

 

2.間取りの変更が利かない
一昔前は、どの家も間取りは同じでした。
子どもが産まれたり、入学したりした際には、仕切りを作って部屋数を増やしたり、ひとつの部屋に寝たりするなど、間取りにライフスタイルを合わせることで対応していました。

 

しかし、現代は、注文住宅の場合、一つ一つの家に個性があります。
新築時は、夫婦の意見をすべて盛り込んだ、理想の家です。
ですが、20~30年経過して、子どもが大きくなった頃に同じ家に住みたいかと尋ねると、多くの子どもは「NO」と答えます。
これは自分たちの趣味を反映し過ぎた結果、起こる現象です。

 

せっかく大金をはたいて建てた家なのですから、できれば子どもたちにも長く住んでもらいたいもの。
20~30年で取り壊してしまうのは、もったいないですよね。

 

上記を防ぐには、子どもの世代まで使えるよう、カスタマイズしやすい間取りで家を建てることが重要です。
間取りががちがちに固定されてしまうと、その趣味に合った人は良いですが、それ以外の人にとっては大抵住みにくい家になってしまいます。

 

私が考える寿命が短い家の特徴は以上です。
皆さんの家を長持ちさせるためにも、ぜひ上記2つに注意して家を建ててくださいね。

 

 

次回は、「家の施工期間はどれぐらいが適切?」についてお話しいたします。

 

「教えて、屋根屋さん!」の連載記事の目次はこちら。

 

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20141125_profile_01昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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