みなさまからいただいたご相談や質問をご紹介してまいります。
ご自宅の屋根の不具合と似ている事例だったり、知りたいと思っていた屋根のことなどありましたらご参考にしてください。
本記事の目次
逆走台風12号が通過したあと、狙ったかのようにやってくる業者
先日、極めて異例のコースを辿り逆走台風とも言われた台風12号が関東から西日本に接近、上陸しました。
相模湾では高潮で多くの被害が発生しました。
また三重県でも倒木や冠水、歩道の屋根が飛んだ等の被害も発生。
各地に強い風雨をもたらしました。
建物への影響も懸念されます。
その台風12号が去って数日。
向かいの屋根を工事していた業者から漆喰が剥がれているとの指摘を受け、このまま工事していいのか心配だというお電話をいただきました。
漆喰の修理がなんとタダ!? あとには高額の見積書が。
お話を伺うと向かいの家の屋根を工事していた業者が訪ねてきて、「お宅の屋根の漆喰が剥がれている。漆喰が余ったので1000円で修理しますよ」と言われたそうです。
そのお宅のある地域では今回の台風ではそこまで雨風は強くなかったそうですが、念のため見てもらったそうです。
業者は屋根に上がるととりあえずあるだけの漆喰を塗り、今日は応急処置なのでお代はいいですと代金をなかなか受けとらず、結果なんとタダになったそうです。
そしておもむろに、思ったより状態が悪いので全体の漆喰をしっかりとやり直した方がいいと見積りを出してきたとのこと。
金額としては相場よりやや高め。
代金を受けとらないので断りにくかったそうですが、なんとか家族で相談するといって保留にして契約はしなかったそうです。
漆喰の剥がれがあってもすぐには問題がない。適切な工事を調べる時間はあるのでしっかり考えましょう。
このように台風のあとなどには、屋根の異常を指摘する業者が訪ねてくることが増えます。
すべての業者がアヤシイというわけではありませんが、通常多少の漆喰の剥がれであれば直ちに雨漏りや棟が崩れるという恐れはありません。
ですのでその場で判断しなくても大丈夫です。
漆喰は厚塗りをしてしまうとかえって棟や屋根の劣化、雨漏りを誘発することがあります。
厚塗りされてかえってリスクの高まった棟
また、長くお住まいの家で大きく漆喰が崩れている場合には内側の葺き土が劣化している可能性があります。
葺き土の劣化の場合、漆喰を上から塗り直しても、根本的な解決にはならずかえって悪いところを隠してしまうことにもなりかねません。
この場合「棟の取り直し(積み直し)」という工事が必要となるかもしれません。
そのため、本当に漆喰の崩れなどがあってご心配の方は、その場で任せずに、少し時間をかけて信頼できる屋根専門業者にご相談されることをオススメします。
アヤシイ漆喰塗り替え工事について
詳しくはこちらにあります。
棟の取り直し工事について
詳しくはこちらにあります。
今週も台風13号が関東に近づき、強い雨風がもたらされました。
その屋根工事が本当に必要なのか、適切なのか慎重に判断しましょう。
過去に国民生活センターでも同様の事例が寄せられていた。
似たような事例が国民生活センターでも紹介されていました。