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北海道でも屋根に雪止めを設置するべき?
今回は、雪国北海道の一戸建てに雪止めを設置した方が良いのかについて解説します。
まずは、北海道の現状からご紹介します!
近年、北海道では平らな屋根の一軒家が多くなっています。
(平らな屋根の呼び名:陸屋根、フラット屋根、平屋根とも呼ばれます。)その一方で築35年以上経っている建物もあります。
築年数が経っている建物は、傾斜のついた屋根も多くあります。- 現状平らな屋根が80%、傾斜のついた屋根が20%くらいの割合です。
ネット上で色々な屋根屋さんが書いている情報を確認したところ北海道では雪下ろしをするから、雪止めは不要と書かていました。これは正しいように見えますが実は違います!
- 北海道の屋根に雪止めが必要なのかに関する適切な答えは2通りあります!
- 【1】平らな屋根の場合
・雪止めを設置する必要はない - 【2】三角屋根など傾斜がある屋根の場合
・屋根の下を人が通ったり、車を止めている場合は設置の必要がある
・屋根の下が空き地になっていて、落雪による被害が出ない状況であれば設置の必要がありません
- 【1】平らな屋根の場合
それぞれの屋根について、詳しい内容は次の項目で説明しています。
平らな屋根の場合
30年以内に建てられる一軒家は平らな屋根の一軒家が多く、雪が積もっても落雪する心配があまりないので雪止めの必要はありません。
風下側の屋根からせり出し、落雪しそうになった場合のみ雪下ろしをするといったのが主流となっています。
【上記のように平らな屋根から、せり出した雪を雪庇(せっぴ)と呼ばれます。】
三角屋根など傾斜がある屋根の場合
北海道には、築年数が経っている建物も少なくありません。
そんな雪国でも雪止めの設置が必要な場合があります。
雪止めが必要な屋根
- 【1】傾斜がついてる屋根の下が歩道になっていて人が通る場合
- 【2】傾斜がついてる屋根の下に玄関があったり、車を停めている場合
- 上記の場合、いつ落雪して被害が出るかわからないので設置をオススメします。
北海道のエリアによっては、屋根に1mほど雪が積もる地域もあります。
落雪した場合、どのようになるのかがわかりやすい動画がありましたのでご覧ください。
(↓の動画1:28~)
引用元:新潟ニュース NST
北海道のような豪雪地帯では基本的に敷地が広くなっており、雪下ろしをして屋根の倒壊を防ぐ風習もある為、雪止めの設置をしていないこともあります。
しかし、雪止めを設置していなかったために気づいたら車や人に被害を出してしまったなんて事も少なくありません。
北海道の雪止め対策は落雪しない平らな屋根がおすすめ
北海道の雪止め対策は平らな屋根がおすすめです。平らな屋根は通称、無落雪屋根と呼ばれています。
無落雪屋根とは、具体的にどんな屋根か?
雪が自然に溶けるのを屋根の上で完結させてしまう平らな形状をしている屋根の事です。
とはいえ、無落雪屋根にも種類がありますので紹介します。
無落雪屋根の種類
- 【1】スノーダクト方式
- 【2】フラットルーフ方式
- 【3】勾配屋根方式
この3つが主に北海道で用いられている方式です。
雪止めがいらない無落雪屋根にするメリット
降雪量が多い北海道で主流になっている雪止めがいらない無落雪屋根には、どんなメリットがあるのかをご紹介します。
- 無落雪屋根の大きなメリットは2つ
- 【1】落雪しにくい
- 【2】雪下ろしがしやすい
各メリットについて具体的な内容をこの後説明しています!
【無落雪屋根のメリット①】落雪の危険性が減る
まず1つ目は無落雪屋根の場合、落雪の危険性減るメリットがあります。
■落雪の危険が減る理由
- 屋根の上で雪を自然に溶かすようにしている。
- 従来の屋根に比べて形状が平らになっている。
この形状のおかげで、落雪の危険性がほとんどありません!
頻繁に雪庇ができてしまう場合は、雪庇防止対策を設置している屋根もあります。
【無落雪屋根のメリット②】雪下ろしがしやすい
2つ目の無落雪屋根のメリットは、雪下ろしがしやすいといったメリットがあります。
無落雪屋根の場合、基本的には雪下ろしの必要がありません。
ただし、降雪量が多くなった場合は必要になることもあります。
傾斜のある屋根だと足元が不安定で雪下ろしの際、転落して怪我をする危険があります。
しかし、無落雪屋根のような平らな屋根だと足元が安定しているので転落のリスクを最小限にして雪下ろしをすることができます。
無落雪屋根のデメリット
無落雪屋根のメリットだけではなく、デメリットもご紹介します。
- スノーダクト屋根のデメリット
雪止めの必要がないスノーダクト方式の屋根は、雪を屋根の上で溶かして排水溝を伝い、外に雪解け水が流れるようになっています。
排水溝に落ち葉などのゴミやスノコの破片が詰まってしまうと、うまく雪解け水が排出されず、雨漏りが発生する事もあります。
定期的に排水溝が詰まらないような屋根のメンテナンスが必要になります。
- フラットルーフ屋根のデメリット
フラットルーフ方式の屋根はスノーダクト方式の屋根と構造違い、雪庇やツララができやすい特徴があります。
雪庇やツララを放置しておくと、落雪や落氷につながります。
定期的に雪庇やツララができていないか確認し、屋根から落としてあげる必要があります。
無落雪屋根の設置は実績のある業者に依頼しよう
無落雪屋根の設置は実績のある業者に依頼しましょう。
実績のない業者に頼むデメリット
- 知識のない業者に頼むと雪の重みで建物が歪み、ドアが開かなくなったり日常生活に弊害が起こる可能性がある
- 雪解け水の処理などの知識がないと雨漏りする可能性もあります
なるべく安く抑えたい心境はお察しできますが、価格だけで選ぶと後々、修復費用がかかりトータルで高い費用になってしまう事もあります。
不自由なく、快適に過ごせる家づくりの為には、実績があり信頼できる屋根屋さんい依頼しましょう!
まとめ:北海道は雪止めの代わりに無落雪屋根を!
北海道の屋根には雪止めが必要なのか?について書いてみました。
- ここまでのまとめ!
- 【1】北海道の無落雪屋根(平らな屋根)の場合は雪止めを設置する必要はない!
- 【2】傾斜のある屋根の場合は屋根の下に人が通る場合などは雪止めの設置が必要なケースもあり!
- 【3】北海道でこれからマイホームを建てる予定なら無落雪屋根がおすすめ!
石川商店は関東にある屋根屋なので、北海道までお伺いして設置は行っておりません。
その代わり、全国に信頼のできる屋根屋をご紹介する事ができます。
もし、北海道や雪国で「落雪する可能性が少ない屋根にしたい!」と考えてる方は、無料なので石川商店にご相談ください!
石川商店からのお願い
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日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。
良く理解が出来ました。有り難うございます。