本記事の目次
スレート屋根で交換が必要なケースとは？
スレート屋根は、瓦屋根同様に部分交換が可能です。
そのため「即全部交換」とはならず、部分交換だけで済むこともあります。
しかし、欠損や劣化の範囲が広い場合は、カバー工法や葺き替えをおすすめします。
スレート屋根の交換方法は？
スレート屋根は、上部を釘4本だけで固定しています。
そのため、屋根材の一部だけを「剥がす」ということは不可能です。
スレート屋根を部分交換する場合、まずは欠損箇所の周辺を切ります。
その上から新しい屋根材を接着して、施工完了です。
一方、損傷個所が屋根全体に広がっていたり、屋根材そのものが劣化したりしている場合は「カバー工法」が使われることがほとんどです。
カバー工法とは、もともとの屋根材の上に、新しい屋根材を重ねる工事のこと。
前述の通り、スレート屋根は取り外せない仕様のため、上から屋根材を重ねることで対処するのです。
一般的な葺き替えだと、古い屋根材の撤去費用として数十万円の金額が別途かかることが多いですが、部分交換やカバー工法の場合は「撤去するもの」がないため処分費がかからず、結果としてリーズナブルに抑えられるというメリットがあります。
スレート屋根の交換費用は？
スレート屋根の交換費用は、部分交換の場合、10,000円～40,000円(約1.3㎡まで)が目安です。
カバー工法の場合は、800,000円～1,500,000円が目安です。
ただ、足場設置代や出張費、雑経費などを別に設けている業者がほとんどです。
詳細な見積もりを希望する場合は、業者へご相談ください。
スレート屋根の交換費用を抑えるコツ
スレート屋根の交換は、瓦屋根などに比べてリーズナブルです。
しかし、ある程度のまとまった金額はどうしても必要になります。
もしお使いの屋根が、台風やひょうなど自然災害によって損傷したのなら、火災保険から保険金が支払われることがあります。
まずは、ご加入の火災保険を確認してみてはいかがでしょうか。
またスレート屋根は、通常使用でも設置から10年程度でメンテナンスが必要とされています。
10年以上放置していると、ヒビや割れが起きやすくなり、最悪の場合は雨漏りなど全損につながるケースも。
大掛かりな工事や思わぬ出費を防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
「まだ雨漏りしていないし……」など様子を見続けず、10年を目途に業者へメンテナンスの相談をしましょう。
大きなトラブルを未然に防ぐためには、先手の対処が大切なのです。
スレート屋根の交換費用が高くなるケース
スレート屋根の交換費用は、一律ではありません。
屋根の形状や階数などによっては、それだけ工事が難しくなるため、費用は上がります。
費用が上がる一例をご紹介しますが、住宅によって多少異なるので、まずはご自宅の状態を業者に確認してもらうことをおすすめします。
屋根の勾配が急
一般的な住宅は、屋根がなだらかです。
そのため屋根までは足場を設置しますが、屋根の上までは必要ないケースがほとんどです。
しかし勾配が急な屋根では、職人が屋根の上を歩くことが難しくなります。
落下など思わぬ事故を防止するため、屋根の上にも足場を取り付ける必要があり、それだけ費用に反映されます。
建物が3階以上
住宅によっては、3階建てを超えることもあるでしょう。
3階以上になると、それだけ足場を高く組まなければならず、足場設置費用をはじめ搬入費用や搬出費用など様々な費用が加算されます。
交換前の屋根材が「アスベスト入り」
現在は製造が禁止されていますが、アスベスト入りの屋根材を撤去してスレート屋根に交換する場合、「屋根材処分費用」が割高になります。
トータルの金額は、アスベストが入っていない屋根と比較して10％増しといわれるほど。
しかし家族の健康を考えると、いつまでもアスベスト入りの屋根を乗せるわけにはいきませんよね。スレート屋根に交換するなら、できるだけ早い決断をおすすめします。
まとめ
スレート屋根のメンテナンスは、部分補修や部分交換で済むケースもありますが、場合によってはカバー工法などで全体的な交換が必要になることもあります。
屋根の状態によっても工事価格は変動するので、まずは業者に見積もりを依頼しましょう。
スレート屋根の交換について詳しく知り、納得のいく施工をおこなってください。
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