本記事の目次
アスファルトシングルと化粧スレートの違い
今回は屋根材、アスファルトシングルとスレートの違いを紹介します。
素材や耐用年数、重さ、単価など各項目別にまとめていますので早速見てみましょう。
素材の違い
アスファルトシングル
ガラス基材にアスファルトを混ぜ、表面に石粒を噴きつけてある柔らかい板状の屋根材です。柔軟性があるので、平らな場所だけではなく、曲線があるや壁にも使用できます。
スレート
強いセメントを固めて塗装した板状の屋根材です。アスファルトシングルとは違い、硬いため湾曲している部分などには使えません。
耐用年数の違い
耐用年数に関してはどちらもほとんど差がなく、約20年~30年となっています。
定期的なメンテナンスをしっかりする事で25年以上、美観を損ねずに家を守ってくれます。
重量の比較
アスファルトシングルとスレートの重量については下記のようにアスファルトシングルが1㎡で11kg軽い屋根材になっています。
屋根の種類 | 重量(1㎡あたり) |
---|---|
アスファルトシングル | 約9Kg |
スレート | 約21kg |
単価費用の違い
アスファルトシングルとスレートの単価の違いです。
スレートより1㎡あたり1,000円~2,000円程アスファルトシングルの方が高くなります。
屋根材の種類 | 単価費用 |
---|---|
アスファルトシングル | 約6,000円~8,000円 |
スレート | 約6,000円 |
アスファルトシングルとスレートの見分け方
遠くから見ると似ている屋根材なので違いが判らない方も多いのではないでしょうか?
違いが分かりやすいように画像付きでアスファルトシングル、スレートを紹介していきます。
アスファルトシングルの見た目
アスファルトシングルはガラス製の表面に石粒がついていてざらざらしています。
石粒がある事により、屋根全体が少しモザイク調の柄になります。
太陽の光照り返しがないのも特徴の1つです。
スレートの見た目
スレートは表面に石粒がなく、表面はサラっとしています。
スレートは天然石のスレートに似せて作っています。
見た目は縦縞の筋が入っているのが特徴です。
天然スレートと化粧スレートの違い
スレートには天然スレートと化粧スレートの2種類があります。一般の屋根に使われているものは化粧スレートがほとんどです。
天然スレートは本物の天然石を使っている為、高価なのであまり屋根に使われることはありません。
そんな天然スレートですが実は他の場所で見かけたことがある方は結構多いんです。
屋根ではなく、料理屋さんで下記のような黒くて硬いお皿を見たことがありませんか?
この黒いオシャレなお皿が天然スレートを使ったお皿です。
他にも、東京駅の屋根は天然スレートが使われていたりします。
スレートとアスファルトシングル、どっちがオススメ?
ここまで、スレートとアスファルトシングルの違いをご紹介してきましたが結局どちらがいいの?と悩んでいる方もいらっしゃいますよね。
これから屋根材を選ぶなら、アスファルトシングルがオススメです。
理由は、スレートは経年劣化によるひび割れが激しいからです。
10年以上たった、スレート屋根のメンテナンスをすると上記のような、ひび割れが目立ってきています。
その反面、アスファルトシングルは硬い素材ではない為スレートのようなひび割れが起きません。
また色もスレートと同様、色んなバリーエーションを選べます。
塗装はスレート、アスファルトシングル共に必要はない
元々、屋根材は塗装しなくても20~30年持つようになっています。
アスファルトシングルやスレートの屋根は、塗装をしたからと言って、耐用年数が伸びるわけではありません。
また屋根材の下に敷いている防水シートの防水機能は約30年なので、葺き替え時期を延ばすと防水シートが機能しなくなってきてしまいます。
また塗装する事により、本来屋根材にあった凹凸や隙間を塗料が埋めてしまい、雨水の流れを変えてしまうことも注意しましょう。
その結果、雨水の流れが変わり本来流れてはいけない箇所に雨水が流れ雨漏りに繋がることがあります。
塗装について詳しく知りたい方は「スレート屋根のひび割れ修理は塗装で直るの?むしろ悪化します」をご覧ください。
屋根材でお悩みの際は石川商店にご相談ください
石川商店では、屋根で損する人をゼロにするために、無料相談窓口を用意しています。
今の屋根材に関するお悩みはもちろん、葺き替えで設置する屋根材に関してのご質問も受け付けています。
アスファルトシングルやスレート、瓦屋根まで屋根に関するお悩みがある方は石川商店にご相談ください。
本記事のまとめ
最後に今回の記事でご紹介したスレートとアスファルトシングルの違いをポイントでまとめてみましたので、見ていきましょう。
アスファルトシングルと化粧スレートの違い |
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アスファルトシングルとスレートそれぞれおの耐用年数の違いを知りたい! |
耐用年数はどちらも約20~30年となっています。定期的なメンテナンスをすることで約30年雨漏りすることなく使用できます。 |
アスファルトシングルとスレートの重量はどのくらい違うの? |
1㎡あたりの重さはアスファルトシングルが約9Kg、スレートが約21Kgです。アスファルトシングルの方が軽量で耐震性も高くなってます。 |
アスファルトシングルとスレートの費用の違いはいくら? |
アスファルトシングル1㎡あたり約6,000円~8,000円、スレート1㎡あたり約6,000円です。 アスファルトシングルの方が1㎡あたり約1,000円~2,000円高くなっています。 |
- もし、2つの屋根材で悩んでいるなら・・・
- スレートとアスファルトシングルどちらの屋根材にしようか悩んでいるなら、少し費用が高くなりますがアスファルトシングルがオススメです。
- スレートは想定されている耐用年数に対して経年劣化が激しく、ひび割れや欠けが目立つのが主な理由です。
- 安く設置できてもメンテナンス費用が高くつく可能性もありますので、初期費用の安さよりもトータルコストで考えてみてください。
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