屋根屋が行うアスファルトシングルのメンテナンス方法と費用を解説!

竹中 浩貴
竹中 浩貴
  • 日本でまだ普及率が少ないアスファルトシングルを使った屋根ですが、メンテナンス方法やメンテナンス費用は気になりますよね。

    今回は、屋根屋が行っているオススメのメンテナンス方法だけではなく、目安の期間、費用をまとめてご紹介します。

     

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この記事はこんな人におすすめ

アスファルトシングルのメンテナンス方法を知りたい

アスファルトシングルのメンテナンス費用を知りたい

アスファルトシングルが剥がれた際の解決策を知りたい

屋根が変色した理由を知りたい

この記事で伝えたいこと

アスファルトシングルのメンテナンスする方法や費用を知ることができます。

変色したアスファルトシングルは高温多湿が関わっていることが理由です。

アスファルトシングルが剥がれた際の対処法を知ることができます

アスファルトシングルのメンテナンス費用

アスファルトシングルのメンテナンス費用

アスファルトシングルのメンテナンス費用がおおよそいくらかかるのか知っておきたい!

そんな方の為に、メンテナンス方法とそれぞれにかかる費用をまとめてみました。

ご自宅の屋根の定期メンテナンスの目安として参考にしてください。

おすすめのメンテナンス種類は下記の4つ
  1. 【1】部分補修
  2. 【2】棟交換
  3. 【3】カバー工法(重ね葺き)
  4. 【4】葺き替え(張り替え)

部分補修の費用

項目内容
おすすめ時期5年おき
工事名はがれの確認、補修
内容はがれによる飛散防止
屋根材の落下防止
セメントで接着
費用
(※ 30坪100㎡)
1〜3万円
何年保つか接着効果は10〜20年

棟交換の費用

項目内容
おすすめ時期築15〜20年
工事名棟交換
内容台風、強風での飛散防止
屋根のてっぺんのフタの交換
費用
(※ 30坪100㎡)
10〜30万円
何年保つか20〜30年

葺き替えの費用

項目内容
おすすめ時期築30〜40年
工事名葺き替え
内容古い屋根材を剥がす
新しい屋根材にかえる
屋根下地を強化できる
費用
(※ 30坪100㎡)
180万円
(※ 屋根材= シングル)
何年保つか30〜40年

カバー工法の費用

項目内容
おすすめ時期築30〜40年
工事名カバー工法
内容古い屋根材を剥がさない
防水シートを古い屋根材の上に貼る
新しい屋根材を上から貼る
費用
(※ 30坪100㎡)
130万円
(※ 屋根材= シングル)
何年保つか30〜40年

上記4パターンが目安費用となります。

メンテナンスで塗装する事は、表面の凹凸にある隙間を塗料で潰してしまったり、アスファルトシングル特有の柔軟性が損なわれるのでオススメしておりません。

 

アスファルトシングルってどんな屋根材?

アスファルトシングルってどんな屋根材?

アスファルトシングルはガラス繊維とアスファルト素材を混ぜて作られたシート状の屋根材です。
表面に小さな石粒がコーティングされています。スレートと違い、柔らかい素材なので曲面がある屋根にも使用できます。

 

アメリカで100年以上前に開発され、カナダやアメリカの戸建てへの普及率が80%を超える、歴史と普及率ともに高い屋根材でもあります。

アスファルトシングルは、シングルとも呼ばれています。

 

続いて、アスファルトシングルのメリットとデメリットも見ていきましょう。

メリット

まずはメリットについて、下記の4つが挙げられます。

・防音性が高い
グラスファイバーとコンクリートが基材で石粒があることにより、表面が凹凸になっているので雨音を軽減してくれます。

 

・軽量で耐震性能が高くなる
スレート屋根材よりも重量が軽いので、地震の揺れによる倒壊のリスクを軽減する事ができます。

 

・ひび割れや色褪せがない
グラスファイバーを使った柔らかい素材なのでひび割れる事がなく、石粒の色で採食されているので金属屋根のような塗装による色落ちがありません。

 

・表面がざらざらしているので他の屋根材より落雪の軽減ができる

石粒の凹凸効果により、摩擦が多くなるので屋根に雪が積もった際の落雪の危険性が軽減できます。

デメリット

続いて、デメリットも見ていきましょう。

・コケやカビ、藻が発生することがある
高温多湿な地域だと、コケやカビ、藻などが繁殖する可能性があります。
繁殖すると屋根の色が変色して見えるので、定期メンテナンスでしっかり綺麗に保つようにしましょう。

 

・石粒がポロポロ落ちる
表面についている石粒は設置後に剥がれ落ちる事を計算し、多めに吹き付けられています。
設置してから、ポロポロと石粒が落ちてきますが、1年ほどで落ち着いてきます。
また耐用年数を超えると剥がれ落ちてくることがあります。

 

・施工ミスや経年による接着剤劣化で剥がれることがある
アスファルトシングルは、主に接着剤と釘で固定されています。

接着剤の量を少なめにするような手抜き工事や経年劣化による粘着力の低下で剥がれてしまう事があります。

剥がれてしまった場合は、メンテナンスで接着剤で再度設置し直すことができます。

 

続いて、各メンテナンスがどのような方法か見ていきましょう。

アスファルトシングルのメンテナンス方法を解説

アスファルトシングルのメンテナンス方法についてご紹介していきます。

先程、費用でご紹介した3パターンについてまとめてみました。

部分補修

アスファルトシングルの部分補修をしている様子

アスファルトシングルの一部分だけ直したい場合に行うメンテナンスで、比較的軽度な被害なら部分補修だけで解決可能です。

 

基礎知識としてアスファルトシングルは接着剤と釘で固定されています。

その為、剥がれた場合や浮き上がりが目立つ部分は接着剤の補充をして部分的な補修をすることができます。

 

部分補修は5年1度のメンテナンスでも行う作業になります。

棟部分の交換

棟の構造

棟の構造

屋根のつなぎ目をカバーするために設置されている棟部分。

この棟部分は、釘で止められている事が多く、剥がすと木の下地があります。(上記画像参照)

湿気の影響を受けやすい部分なので経年劣化が出やすい部分で年数が経つと↑のように木が腐ってきます。

 

棟は15年に1度くらいで交換がオススメです。

 

棟板金の交換手順は、まず板金を止めている釘を抜いて、棟板金を外します。

その後、下地になっている木材を新しい木材に交換。

下地を交換した後、新しい棟板金を設置して完了です。

 

カバー工法

カバー工法

カバー工法は、既存の屋根材の上から新しい屋根材を敷いていく方法になります。

カバー工法は20年~30年に1度、屋根材を新しく検討する際に安く済ませたい方に人気です。

 

方法としては、現在貼ってある屋根材の上に新しい防水シートを敷きます。

防水シートを貼り終えたら、新しい屋根材を敷いて完了となります。

 

カバー工法のメリットは屋根材を剥がさない為、廃材費用を抑え、トータルコストを下げることができる所にあります。

一点注意したいところは、下地材が痛んでいると下地材の補強費用が掛かってしまう可能性があります。

【カバー工法】アスベスト(石綿)入りのスレート屋根材の処分費節約。アスファルトシングル、ニチハ「アルマ」施工事例。

葺き替え

アスファルトシングル屋根に葺き替え

葺き替えは、現在使用している屋根材を剥がして、全て新しいアスファルトシングルに張り替える方法です。

 

葺き替えのメリットは下地が痛んでないかの確認ができるので、雨漏りや屋根の倒壊のリスクを軽減する事ができます。

デメリットは、全て剥がす作業が必要になる為、カバー工法と異なり廃材費用が掛かります。

 

葺き替えの方法は、既存のアスファルトシングルと防水シートを全て剥がしていきます。

剥がし終えたら、下地材の劣化がないか確認。

問題がなければ、新しい防水シートを貼り、その上から新しい屋根材を貼り完了となります。

 

葺き替えのタイミングは、カバー工法と同様20年~30年に1度行っていただきたいメンテナンスです。

 

葺き替えとカバー工法2つを行う必要はなく、どちらか一方を行えば大丈夫です。

どちらにしたら良いかの判断方法は「スレート屋根で、カバー工法がむいてない家、葺き替えや部分補修がよい家」にて判断方法をご紹介していますので参考してみてください。

アスファルトシングルの耐用年数は何年?

アスファルトシングルの耐用年数は何年?

アスファルトシングルの屋根はどのくらいの耐用年数なのか、ご存じでしょうか?

一般的に約20年~25年、メンテナンスなどをしっかり行えば、約30年持つとされています。

メンテナンスは屋根材が剥がれたり、劣化してなくてもするべき

メンテナンスは屋根材が剥がれたり、劣化してなくてもするべき

築10年程経っているけど、屋根を見ても異常がないから大丈夫と思っている方も多いのではないでしょうか?

屋根は見た目に異常がなくても、天日や雨、強風に毎日さらされる個所なのでじわじわと経年劣化が進んでいます。

大掛かりなメンテナンスにならないようにするためには5~6年に1回、定期的なメンテナンスがオススメです。

 

5年だと忘れてしまう方もいるのでアスファルトシングルがどのようになったらメンテナンスが必要なのか、屋根屋が見ているポイントをご紹介します。

強風時に屋根材がバタつく

強風時に屋根材がバタつく音がした場合、剥がれ始めています。

アスファルトシングルを固定していた接着剤が経年劣化で剥がれてきているのでメンテナンスが必要です。

コケや藻、カビが生え褐色してる部分がある

アスファルトシングルの表面が凹凸になっている為、水分が滞留しやすくなっています。

屋根の色が変わってきている方は砂埃が溜まり藻やコケ、カビが生えている可能性が高いです。

一度屋根屋に相談してメンテナンスをしていただければ、色を取り戻すことができます。

この際、塗装を勧められることがあります。塗装は油性ペンキで行うと屋根材に含まれているアスファルトが解ける可能性がありますので、水性ペンキを使った塗装か確認しましょう。

強風によって特定個所の屋根材が剥がれた

台風の通過など、強風で屋根材の一部が剥がれてなくなってしまうことがあります。

接着剤の力が低下してきている証拠なので、屋根全面をメンテナンスで観てもらい、必要な箇所の接着剤補填を行ってもらいましょう。

屋根は歯と一緒です!
  1. 劣化し始めてから補修やメンテナンスをし始めることが世間一般的な認識です。
    屋根も歯の定期健診と同じように、症状が出ていなくても定期的な検診でメンテナンスをしておくことで台風通過時でも大きな被害が発生するリスクを最小限にすることができます。

石川商店はアスファルトシングルの点検や修理ができます!

これまで石川商店ではアスファルトシングルの点検やメンテナンスを数多く行っております。

もちろん新築時の設置だけではなく、葺き替えやカバー工法も実績多数。

アスファルトシングルのメンテナンスについて、相談したいことがありましたら下記の無料相談をご利用ください!

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「屋根で損する人をゼロにしたい!」
これが石川商店のモットーです。

アスファルトシングルのメンテナンス方法と費用まとめ

アスファルトシングルのメンテナンス方法と費用まとめ

最後に今回のメンテナンス方法と費用について、ポイントをまとめましたので見ていきましょう。

アスファルトシングルのメンテナンスってどんな方法があるの?
部分補修・カバー工法(重ね葺き)・葺き替え(張り替え)があります。塗装はアスファルトシングルの劣化を早める恐れがあるので石川商店ではオススメしていません。
アスファルトシングルのメンテナンス費用はどのくらいかかるの?
軽度なメンテナンスであれば約1~3万円、葺き替えの場合は約130万円とメンテナンスの内容によって異なります。
アスファルトシングルのメリットは?
軽くて耐震性が高く、柔らかいので湾曲している屋根にも設置できるメリットがあります。
アスファルトシングルのデメリットは?
設置して約1年程、表面についている石粒が落ちてきたり、湿気の多いエリアだとカビや藻、コケが生える可能性があります。
アスファルトシングルの耐用年数はどれくらい?
約20年~30年となります。メンテナンスの頻度や経年劣化の度合いにより若干異なります。

アスファルトシングルについて、メンテナンスが必要なのかわからない場合は石川商店の無料相談を使ってご相談ください!

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