本記事の目次
貴社製品の大切にしていることや思い・こだわりなどはありますか?
屋根材は雨や太陽光などから、お客様の生活を支えている縁の下の力持ちのような商品であることが大切だと思っています。
また、お客様に長く使ってもらえるような製品を目指しながら、日々、製品作りに力を入れています。
オークリッジスーパーの特徴を教えてください
粘土瓦やスレート屋根よりも軽いことや、耐久性が高いことが挙げられます。
また、弊社はガラス繊維の会社でもありますので、アスファルトシングルの芯材にガラス繊維を使用することで、高耐久を実現し製品保証(制限付き)を40年付与ができています。
重ね葺きにも対応しているので、スレートの上からでも施工が可能なのも特徴の1つです。
どんなメリットがありますか?
メリットとしては、釘穴の止水性が高いため雨漏りの可能性が低いことや、粘土瓦やスレート屋根と比較すると軽量のため、耐震設計に有利に働くことが挙げられます
また、日本の太陽光パネルにも対応しているので、太陽光パネルの施工を検討されている方でも安心してお使いいただけます。
さらに、色が落ちにくく、メンテナンスの頻度が減るので、結果的に節約にもつながると思います。
デメリットがあれば教えてください
デメリットですが、施工後に屋根材に付着させている粒状彩色石が落ちて、雨樋に入ることが挙げられます。
粒状彩色石の役割として、屋根材の色をつけることと紫外線を防ぐことがあります。
その役割を十分に発揮できるよう多めに石をまぶしており、その結果として、屋根材に接着しきれなかった粒状彩色石が落ちてきます。
そのため、施工後1年程度は粒状彩色石が雨樋に落ちてくることをご理解いただきたく存じます。
しかし、その石が原因で雨樋が詰まる心配はございませんので、ご安心してください。
また、耐久性が高く割れないのがメリットなのですが、外から何かが飛んできた時に破れてしまう可能性があります。
10年周期で点検を行うようにしてください。
オークリッジスーパーはどのような場所で使われていますか?
株式会社星野リゾート様が運営しているリゾナーレ那須の建造物「POKO POKO」の屋根に使われていたり、埼玉県にあるムーミンバレーパークの赤い屋根に使われていたりします。
また、アスファルトシングルでは珍しい色である「青色」を使っている場所として、フェリーチェ玉村国際小学校もあります。
最近だと神社でも使われているので、和風・洋風を問わず、様々な場所で施工可能だと言えますね。
以下、施工例。
他社製品との違いはありますか?
オークリッジスーパーは、他社製品よりも比較的、色の数が多いです。
全部で、7色の色から選べます。
【オークリッジスーパーのカラーバリエーション】
- ・オニキスブラック
- ・テラコッタブレンド
- ・ハーバーブルー
- ・エステートグレイ
- ・デザートタン
- ・シャトーグリーン
- ・ブラウンウッド
また、オークリッジスーパーは、一枚一枚が他社製品よりも小さく、その分釘を打つ箇所が増えるため、耐風性能も高いと言えます。
通常であれば4本ですが、強風仕様であれば6本という風に、用途によって使い分けることも可能です。
さらに、ライフタイムワランティーという長期製品保証(制限付き)が受けられるため、品質保証が長いことも他社製品との違いだと言えます。
オークリッジプロはどのような製品ですか?
オークリッジプロとは、2015年にオークリッジスーパーへと改名する前の製品のことです。
オークリッジスーパーになったことで、藻が付きにくくなったり、品質保証が30年だったところ40年にまで増えたりしました。
また、耐風性能もより強化されています。
まとめ
今回は、「OAKRIDGE® SUPER™ (オークリッジスーパー)」を製造している、オーウェンス コーニング ジャパン合同会社の建築材料部門 セールス&マーケティングマネージャー 高橋 至(タカハシ イタル)様に、製品の大切にしていることや思い・こだわり・製品の特徴などをインタビューさせていただきました。
オークリッジスーパーは、7色ものカラーバリエーションから色を選べるため、和風・洋風問わず、様々な場所で施工できるのが特徴。
また、ガラス繊維をアスファルトシングルと組み合わせることで、より強い耐久性を持っているのも強みです。
ただし、施工後1年程度の間は粒状彩色石が落ちてくることに留意しつつ、10年周期で点検を行うようにしましょう。
ちなみに、「石川商店」では、オークリッジスーパーの施工もできます。
オークリッジスーパーの取り付けを検討されている方は、一度「石川商店」に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。
日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。
こんにちは。築44年の積水ハウスに住んでいます。当初はガルバーでのカバー工法を考えていたのですが、オークリッジスーパーを勧められた為、迷っています。屋根が20年もてばいいと考えておりますが、どちらが良いとおもわれますか?また下地の調査に屋根を歩きたいとおっしゃる業者さんとドローン空撮で分かるという業者さん、どちらを信じれば良いですか?
りゅう さま、石川商店の石川です。
ご連絡、おそくなりました。
あと20年ということであれば、カバー工法が合理的とは思います。
ただ築44年なので、屋根下地の強度確認は必要かと思います。
既存の屋根下地に、カバーする屋根材を固定するので、弱っていると固定が甘くなるからです。
下地の強度が弱いのであれば、葺き替えに切り替えるか、固定ビスの本数を増やすなどの対応が必要になります。
ガルバとオークリッジに限りませんが、どちらも一長一短です。
軽さ:ガルバ、雨音:オークリッジ、落雪:オークリッジ
が、優位になります。
ドローンの空撮で、8~9割の屋根の状況は確認できます。
ただカバー工法において下地の強度確認は重要なので、屋根を歩いての確認はすべきかとは思います。
築44年のスレートであれば「 石綿スレート 」で強度があるので、通常の屋根点検での歩行で踏み割れることはほとんどないでしょう。
ただ屋根に上がるのは、通りすがりの業者で無闇に屋根に上がりたがるのは、屋根に上がって壊して工事をする詐欺の場合もあるので、ちゃんとした業者での点検に限った話にはなります。
以上、参考になれば幸いです。