外壁と聞けばどのような素材を思い浮かべますか?
外壁は、住宅を外から見たときの印象、室内での過ごしやすさ、住宅の維持コストなどに関わってくる重要な部位です。いま日本で使われている主な外壁材は7種類あります。大きくは素材の種類で名前が異なります。
この記事では、外壁材の種類や素材、長所短所などの特徴を紹介しています。
ご自宅の外壁材が何かわかれば、新築やリフォーム時の外壁材選びはもちろん、ご自宅の外壁のメンテナンスにもきっと役立つことでしょう。
外壁材の種類
本記事の目次
①人気の高い”窯業(ようぎょう)系サイディング”
窯業系サイディングは主に、セメントを原料にしたものです。
窯業系サイディングの長所
窯業系サイディングの長所は、外壁材の中でも色や柄が多くバリエーションが豊富なことです。さらに耐震性や耐火性なども高く、デザイン面だけではなく優れた機能性を持っています。
工場で大量生産されており、安定した品質で安価で手にいれることができます。性能、価格のバランスがよいため、現在では日本で7割以上のシェアを誇る外壁材です。
- ・デザイン
- ・耐震性
- ・防火性
・遮音性 - ・幅広い価格帯(低価格から高価格)
窯業系サイディングの短所
しかし、窯業系サイディングの短所は、サイディング自体に防水機能がありません。そのため、定期的に防水加工をしなければなりません。塗装の防水性がなくなるとヒビ割れをし、劣化が早くなるので気を付ける必要があります。
②海の近くでなければ”金属(きんぞく)系サイディング”
金属系サイディングは主に、ガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレスなどが使われています。
金属系サイディングの長所
金属系サイディングの長所は、錆びに強く耐久性が高いことです。特に寒冷地では、ひび割れがしにくく耐候性の高い金属サイディングの人気が高いです。
近年人気のガルバリウム鋼板の場合は、耐用年数が高くメンテナンスの頻度が少なく済みます。さらにデザイン性が高く、窯業系サイディングには出せない質感を演出できます。性能とデザインを兼ね備えた外壁材と言えるでしょう。
- ・断熱性
- ・耐凍害性
- ・耐ひび割れ、欠けが発生しない
- ・断熱性
- ・耐久性
金属系サイディングの短所
金属系サイディングの短所は、表面は合金やサビを防ぐための塗膜が施されていますが、経年劣化によってサビの発生は避けられません。海が近い地域であれば、塩分を含んだ風による影響(塩害)によってサビが発生することもあります。またガルバリウム鋼板の場合は窯業系サイディングと比較して高価になります。
③北米スタイル”樹脂(じゅし)系サイディング”
樹脂系サイディングは主に、塩化ビニル樹脂を使用したサイディングボードを使った外壁材です。
樹脂系サイディングの長所
樹脂系サイディングの長所は、外壁が凍結することによってダメージを受ける凍害に強い外壁材です。シーリング(建物の継ぎ目やひび割れなどの隙間を充填すること)を使わない施工が可能なため、他のサイディング材と比べてメンテナンスの手間が少ない特徴があります。樹脂系サイディングは北米で人気の素材です。
- ・メンテナンスの手間が少ない
- ・目地にシーリングが必要ない場合がある
- ・耐凍害性
- ・耐塩害性
樹脂系サイディングの短所
樹脂系サイディングの短所は、工事する季節によって取り付ける方法が変わり、工事難易度が高くなります。また、日本では珍しい外壁素材のため、施工技術を持っている業者がほとんど存在しないのが大きなデメリットです。
④ぬくもり感じる”木質(もくしつ)系サイディング”
木質系サイディングは主に、天然木を原料にしたものです。
木質系サイディングの長所
木質系サイディングの長所は、木は断熱性に優れているため、外気温の影響を受けにくいのが特徴です。冷房や暖房の効率が上がるので、節約にもつながるでしょう。また、木は身体にいい影響を与える効果があり外壁だけでなく内装に使うことも効果的です。
- ・耐久性
- ・断熱性
- ・暖かみのあるデザイン
- ・身体への良い影響
木質系サイディング短所
木質系サイディングの短所は、水に弱いこと、そして防火性の弱さがデメリットです。 吸水しやすいという木材の特徴によって、メンテナンスを怠ることで劣化が進みやすい外壁材です。 これも年月を経るごとに剥がれ落ちていくため、木質サイディングも同様に定期的なメンテナンスが必須です。
⑤昔からの王道”モルタル”
モルタルは主に、セメント、砂、水を原料にしたものです。
モルタルの長所
モルタルの長所は、つなぎ目がなく、手仕上げならではの温かみがあり、外壁材として使うと味わい深い仕上がりになることです。1990年よりも前に建てられた家の外壁によく使われている外壁材で、外壁材としてサイディングが広く用いられるようになってからは、モルタル仕上げをする家が減ってきました。色や模様を選ぶことができるので、自由度が高い点が長所として挙げられます。
- ・断熱性
- ・遮音性
- ・デザイン
- ・不燃性
モルタルの短所
モルタルの短所は、外壁にひび割れ(クラック)が起きやすいことです。また湿気が多い場所は特にコケやカビが生えやすいため、放置をしていると劣化し雨漏りの原因になります。計画的にメンテナンスを行う必要があります。防汚性の塗料を塗ると、コケやカビの繁殖も多少抑えられます。
⑥高級感あふれる”タイル”
- タイルは主に、天然の粘土・鉱物を原料にしたものです。
タイルの長所
タイルの長所は、素材自体の自然な発色なので、色あせがないことです。また高級感や重厚感、立体感があり他の外壁材にはない風合いが楽しめることから、デザイン性の高い住宅に仕上げられます。非常に硬い性質のため、砂などが風で吹き付けてもほとんどキズがつきませんし、メンテナンスも不要と言われるほど耐久性があります。
- ・耐凍害性
- ・耐久性
- ・耐震性
- ・メンテナンスフリー
- ・デザイン
タイルの短所
タイルの短所は、おしゃれな素材である分、ほかの外壁材と比べて建材の価格が高くなることです。また、タイルを1つずつ貼り付けていく施工方法で、手間がかかるので施工費も高くなります。そのため、メンテナンス費用は抑えられますが、初期費用はほかの外壁材よりも高くなりやすいです。
⑦ビルにも使われる”ALC”
- ALCは主に、珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末を原料にしたものです。
ALCの長所
ALCの長所は、ALCパネルには無数の細かい気泡があり、非常に軽いのがメリットの一つです。耐震性・耐久性が高く、その性能の高さから、居住用住宅だけではなく、高層ビルの素材などとしても利用されています。万が一火災が発生しても有害ガスや煙を発生させないことから、安全性の高さからも、選ばれる外壁材です。
- ・耐久性
- ・耐震性
- ・断熱性
- ・耐火性
- ・遮音性
ALCの短所
ALCの短所は、木造住宅などの外壁をALCで仕上げる場合、最もポピュラーな窯業系サイディングに比べて施工の工程が多くなります。ALCパネルはモルタルなどの塗り壁とは異なり、建物に取り付けていく外壁材のため、パネル同士のつなぎ目が多いのが特徴です。ALCパネルのように取り付ける外壁材にはサイディングボードがありますが、ALCパネルの方がサイズが小さく設計されているので、その分つなぎ目が多く雨漏りリスクが高いデメリットがあります
まとめ
人気が高い外壁は、上述している通り7割以上のシェアを誇る窯業系サイディングです。最近は性能の向上とデザイン性の高さから金属系サイディングも増えてきています。価格と性能の兼ね合いからこれらが多く見られますが、それぞれに長所と短所があります。新築時にはそれぞれを考慮した上で、メンテナンスのことも視野に入れて、選択することをおすすめします。
リフォームや修繕時にはそれぞれにあった対処方法があるので、まずはご自宅の外壁材がどの種類に該当するかお確かめください。
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