教えて、屋根屋さん!第92回「建て替えとリフォーム、どちらがいい?」

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築20年ほど経つと、「そろそろ家をどうしようかな」という話が出てくるかもしれません。
そのときに話題に上りやすいのが「建て替えするか、リフォームするか」です。

 

私の結論をいいますと、その家が3世代は住める(90年近くは長持ちする)場合は、リフォームでもかまいません。でもそれ以外の場合は、建て替えをおすすめします。

 

残念なことに、日本の建築の9割近くが大量生産の家。「90年は長持ちさせよう」という心意気でつくられた家ではありません。
そう考えると、築30~50年の家のほとんどが建て替えしたほうが良いと言えます。

 

特に日本は、高度成長期にある程度長持ちする家を大量につくる技術を磨きに磨いてきました。
その結果、安価に新築をつくる技術に非常に長けています。

 

その点、リフォームは最近注目され始めたばかりの技術。
リフォームの場合、例えば、水道管をメンテナンスするときなど、経路は変えられないが管は新しく変えなくてはいけないなど余計な手間や費用が発生しがちです。
それならば、一旦更地にして、一から新しくつくり直してもコストはさほど変わらない、だからフルリフォームするより全部新しくなる建て替えのほうが良さそうに思えるのです。

 

しかし実際は違います。
築後20年あたりに耐震などの長寿命化リフォームをすることで、
その後は細かなリフォームで済むので、建て替えよりも圧倒的に費用が安くなります。
その費用差は90年で2500万円、1ヶ月で2万3148円も住居費を節約することができます。
※(一社)住宅リフォーム推進協議会

 

特にリフォームを推奨する家があります。それは古民家です。
古民家は、現在の耐震基準に沿っていないので、新しく建てることができません。
そのため、中古で購入して、快適に住めるようフルリフォームするしか住む方法がないのです。

 

同じ理由で、古民家以外でも50年以上前に伝統工法で建てられた家に住みたい場合は、リフォームをおすすめします。

 

一生で一番高い買い物といっても過言ではない、住宅。
毎世代が住宅を購入すると、その家族にはお金がほとんど貯まりません。

 

それなので、最低でも90年は建て替えの必要ない長持ちする家を建てることをまずは心掛けてくださいね。

 

 

次回は、「各屋根の形の特徴と利点」についてお話しいたします。

 

「教えて、屋根屋さん!」の連載記事の目次はこちら。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20141125_profile_01昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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