破風って何? なぜ必要? 役割を教えて!

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ー教えて屋根屋さん! 第134回ー

 

「破風板」って何? その役割とは?

「破風(はふ)」という言葉をご存じでしょうか?
なんとなく名前は聞いたことあるけど、いまいち何だかわからない……という方が多いかと思います。
破風板とは、屋根の側に山形に付けられた板のことです。

 

 破風板_1

ここでは破風の役割、おすすめの材質・色、修理方法など破風の基礎知識について説明します。

 

その役割とは?

デザインによっては、建物の顔ともいえる破風。
おおまかに分けて3つの役目があります。

 

1.防風、防水

「風を破る板」とあるように、もともとは屋根裏へ風の侵入を防止するためのものでした。
屋根は上から吹き付ける風に対して強い耐性を持っていますが、下や横から吹き込む風に対しては意外と脆いです。
破風板は屋根の中に下や横から風が入り込むのを防ぎます。
また、激しい雨や台風の際の雨水の吹き込みも防止します。

 

2.防火

もしも破風板がなかったら、雨風が入ってしまうだけでなく火災時に火の手も回りやすくなってしまいます。
住宅火災は下から上に延焼します。
屋根裏は防火加工がされていないことが多いので、窓から炎が上がった場合に炎はあっという間に軒まで達し、屋根裏まで一気に延焼してしまいます。

 

3.雨樋(あまどい)の下地

もともとは防風、防火としての役割が強かった破風板ですが、現在は雨樋の下地としての役割も果たしています
雨樋を設置する際、金具を打ち付ける下地となっています。

 

おススメの色は?

とにかく真っ白以外の色をおススメしています。
真っ白だと、どうしても汚れが目立ってしまいます。この水垢が気になって何度も塗装を繰り返すお客様がいるほどです。茶色、紺色系がおススメですが、白色系がお好みでしたら薄いベージュや薄いグレーをおすすめしています。
屋根や外壁と同系色のものを選ぶと、調和のとれた印象になるのでおススメです。

 

劣化したり、壊れてしまったら?

サビや老朽がないので20~30年と長持ちしやすい破風板ですが、雨風や紫外線の影響など、常に悪条件に晒されています
台風などの際には割れ、剝がれ、落下の可能性がありますのでご注意を! 大きな自然災害の後には、点検を忘れないようにしましょう

 

一番多いケースが、屋根に積もった雪が落ちてくる際に雨樋にぶつかって、その時に破風が壊れてしまうことです。
その他にも、屋根からの水がうまく雨樋に流れず家側まで水が回ってしまい、真っ先に破風に水が浸水し破風板が腐ってしまうケースなどがあります。

 

破風板に何かあったら、屋根工事会社に依頼を!

技術の進化によりどんどん進化している破風板。
長く使うものなので、もちろん初めから質の良い製品を選ぶのが1番ですが、万が一壊れてしまった時には専門の業者に依頼することをおすすめします。

 

 

次回は、「窓の庇は必要? 庇の役割について教えて!」についてお話しいたします。

 

「教えて、屋根屋さん!」の連載記事の目次はこちら。

 

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創業75年、屋根専門石川商店の三代目。20141125_profile_01
1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 ブラッククローバー
【困り事】 正月食べ過ぎた

DIYで作った個人ブログはじめました。
37歳おっさんのチャレンジを綴っています。
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