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防水性、耐震性、耐衝撃性に強いアスファルトシングル
実は歴史が長いアスファルトシングル
国内での製造でも50年以上歴史がありますが、北米では100年以上。
そして日本ではほとんどまだ見かけないのに、あちらでは80%以上のシェアがあるそう。
「シングル」とも呼ばれています。
変わった形の屋根にはもってこい
どんな素材からできているかというと、ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させたものに、細かい天然石が圧着コーティングしたものです。
カラーバリエーションも豊富なんです。
硬いかとおもいきや、紙や合成繊維にアスファルトをしみ込ませた特殊な紙なので、カッターで切れるような柔らかさでグニャンとしています。
なので多角だったり曲線のある屋根にはぴったり。
きっとムーミンの家もアスファルトシングルのはず!!
だからといって決して軟弱な素材ではありません!
シングルの3つの特徴
特徴1、防水性に優れている
どんな屋根材にも下地に防水シート(ルーフィング)を全面に貼り付けますが、その上にほぼ同じような素材を上からベタっと貼った状態なので、防水シートが2枚あるということです。
他の屋根材同様釘でも打ち付けますが、ペタっと貼り付けているからか経年劣化しても他の屋根材よりも釘穴からなどの雨漏りリスクがぐっと低いです。
特徴2、塗装不要!色落ち、割れやサビがでないが、コケが生えることはある
防水紙にコーティングしているため、柔らかいのでスレートや瓦のように飛来物で割れるという心配はありません。
金属でもないのでサビるということもナシ!
そして表面は天然石なので色落ちということもなく、つまり途中の塗装は不要という!!
なんて経済的なんでしょう!
でも天候や立地によって放っておくとコケが生えやすいということもあります。
手間いらずといっても放置せず、定期点検はお勧めします。
特徴3、手軽な分、きちんとした施工でないと剥がれたり破れたりの危険
1㎡で10㎏ほどの重さで、ぶ厚いじゅうたんのよう。
誰でも扱え簡単のようにおもえますが、違います!
専用接着剤で隅々まできちんと特性を知り尽くした職人が施工しない不十分なものだと、端から剥がれてきたり台風などの強風の巻き上げで破けてしまうことも。
ルーフィングとの圧着施工が充分にされていない手抜き工事による剥がれやずれ落ちなども、たまに見受けられます。
天然石粉は施工後1年前後はポロポロ落ちる場合がある
瓦のように屋根の下地との間に空間がなく直接板に貼るために、雨音が気になるかと思いますが、表面の石粒が音を緩和します。この表面の石粒は、はじめのうちポロポロと落ちてくることがありますが、1年前後でだいたい止まります。
落ちたことで耐久性を損なうなどありませんのでご安心を。
それでも雨どいに溜まったりなどするので、数年ごとに屋根点検のついでに雨どいなどの清掃も依頼するとベストだとおもいます。
定期点検はしておきましょう
コケにしても剥がれにしても、症状が小さいうちに対処すればたいした費用もなく元通りになります。
アスファルトシングルは棟も同じ素材で施工する場合が多いので、15年前後の棟交換というのは無いですが
点検だけは受けることをお勧めします。
特に今回のような大型台風の後などには。
全国どこからでも、分からないことや質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。
それではまた
日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。
- 井上 利里子(イノウエ リサコ)
- 【ニックネーム】 Ri-chang
- 【最近】 日曜日はいよいよセミナー開催!!
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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