今回ご紹介する施工事例は、築20年目のカラーベストコロニアル、屋根葺き替え工事です。
過去に屋根のリフォーム履歴(塗装工事)はなく、今回の外装リフォームにあたり3種類の工事をご提案させていただきました。
① 棟板金を交換した後に屋根塗装工事
今回塗装工事をした場合じゃ10年~15年後を目途に再度リフォーム工事(再塗装又はカバー工法又は葺き替え工事)が必要となり、メンテナンス費用が掛かってしまいます。
② ガルバリウム鋼板によるカバー工法
アスベスト(石綿)含有屋根材のため、既存屋根材撤去費及び廃材処理費が発生してしまいますが、こちらもやはり施工後20年~25年後に塗装工事、そして更に10年~15年後に葺き替え工事が必要となります。また古い屋根材を残したままの改修工事には不安が残るというお客様も多くいらっしゃいます。そして何より、意外と工事費用が高くなってしまうデメリットも...
③ 既存屋根材を撤去後、再度カラーベストコロニアルを使用した屋根葺き替え工事
築20年目の葺き替え工事は時期的に少し早い気もしますが、長期的な視点で考慮した場合、屋根のメンテナンスコストをいちばん安く抑えることができ、建物への負担(カバー工法による屋根の重量の増加など)も最小限に抑えることが出来ます。また、カバー工法との工事費用の差額も少なく施工することが可能です。
上記の3種類のリフォーム工事のご提案の中からお客様が選択されたのは③の葺き替え工事。
将来的なメンテナンスコストを抑えられて、なおかつ将来的にリフォームの選択肢を多く残す観点から、今回は既存の屋根材を撤去し、施工後30年は塗装工事が不要といわれている「コロニアルグラッサ」を使用した屋根葺き替え工事を施工させていただくことになりました。
■施工前の状態
築20年経過していることで屋根材表面には汚れが付着しております。
こちらは隅棟部分の板金です。棟板金を固定している釘が抜けてきております。これは棟板金下地の材木が経年劣化が原因で発生するものです。この釘が抜けているからといってすぐに雨漏りに直結することはありませんが、強風時に板金が煽られて最悪飛散してしまう可能性もございます。
■既存屋根材撤去から新規ルーフィング施工
既存屋根材の撤去が完了した後は、新しいルーフィング材を施工します。弊社では「葺き替え工事」において田島ルーフィングの「ニューライナールーフィング」を使用しております。改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった、防水性・耐久性共に他の追随を許さない、最高級の品質を誇る下葺材です。
■施工完了
新しく施工する屋根材は「コロニアルグラッサ」です。屋根材表層のコーティングに紫外線に強い「グラッサコート」を採用したっことで、色あせしにくく汚れがつきにくい、無機系塗膜屋根材のベーシック。それが、このグラッサシリーズです。
そしてこの屋根材の最大の特徴は、これまでのカラーベストコロニアルにおいて10年毎に推奨されていた「塗装工事」が不要なことです。
製造メーカーである「ケイミュー株式会社」の製品カタログにおいて、屋根材表面の色が薄くなったり汚れがついた場合でも、屋根材としての基本性能は問題ありません」と明記されております。
※美観の維持・向上を図るためには再塗装を行ってください。
■カバー工法を提案されたときには「葺き替え工事」も併せて検討すべし!
ここ数年、屋根のリフォーム工事において多くのリフォーム業者さんが推奨していると思われるガルバリウム鋼板を使用した「カバー工法」ですが、既存の屋根材を撤去し新しい屋根材を施工する「葺き替え工事」と比較した場合、金額的にもそんなに大きな差は出ないように思われます。(※弊社比較)
たしかにアスベスト含有屋根材を撤去及び処分するには相応の費用は発生しますが、将来的なメンテナンス費用や建物への負担を考慮すると「葺き替え工事」を選択することによって将来的に安心の屋根を手に入れることが出来るのです。
屋根専門75年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】鉄道写真、旅行、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】鉄道の写真撮影に目覚めたかも...
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
[特技]スーツで点検
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