本記事の目次
【東京都】アスベスト使用のスレート屋根の、災害予防パック標準オプションの事例
屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。
東京都で、アスベスト使用のスレート屋根の、災害予防パック標準オプションの事例を紹介します。
災害予防パックとは、
・点検
・棟の釘の増し打ち
・ひび割れの接着補修
・屋根全体の耐風補強
のセットです。
標準オプションとは、棟の釘の増し打ちという簡易処置ではなく、棟をしっかりと交換するプランで、基本プランよりさらに安心できるオプションとなっています。
スレート屋根の災害予防パックの標準オプションを実施させていただいた事例を、ご紹介します。
スレート屋根の災害予防パック標準オプションの流れ
今回の、アスベスト未使用のスレート屋根の、屋根点検の流れはこんな感じです。
- スレート屋根の災害予防パック標準オプションの流れ
- 手順① ドローンでの屋根の事前点検 【10〜20分】
手順② ドローン点検の報告
手順③ 屋根にあがって詳細な点検 【30〜60分】
↓
↓ 後日
↓ - 手順④ 棟交換と接着補強 【半日〜1日】
↓
↓ 後日
↓ - 手順⑤ 点検とメンテナンスの写真報告書
- 手順① ドローンでの屋根の事前点検 【10〜20分】
と災害予防ができて、その後のメンテナンスの目安がわかります。
※ ドローンでの事前点検・報告と、屋根にあがっての点検は、別日になることもあります。
手順① ドローンでの屋根の事前点検 【10〜20分】
災害予防パックでは、メンテナンス作業前に、ドローンによる事前点検を行っています。
想定以上の劣化や、すでに被災が発生している場合にも、メンテナンス時に対応できるようにするためです。
もちろん、屋根の傾斜など、足場がないと作業できないなどの事前調査も兼ねています。
■ 全景
■ 南面
■ 北面
ドローン点検の報告
詳しい点検の報告は、こちらの記事で確認できます。
■ 【東京都】業者指摘の不安解消で、スレート屋根の点検の事例 | 石川商店
【補足】ひび割れについて
新築時の踏み割れで、築15年前後で、ひび割れが目立ってくるのが一般的な状態です。
このせいで雨漏りするということではありませんが、ひび割れが進行して完全に分離すると、割れた屋根材が落下したり、強風で飛散するという意味では、心配な要素ではあります。
もっとも、ひび割れが全体の5%前後くらいであれば、ひび割れしている屋根材に、接着剤を注入する応急処置でも十分だと判断しています。
【補足】風化 (ふうか) について
スレート屋根材が、はじっこからボソボソと「 クッキー 」みたいに、くずれてしまう症状を風化と呼んでいます。
これは数枚あるかないかくらいが、平均的な状態です。
手順③ 屋根にあがって詳細な点検 【30〜60分】
事前のドローン点検を踏まえ、災害予防パックのメンテナンスを実施することになりました。
まずは実際にハシゴをかけて屋根にあがり、詳細な点検をしていきます。
■ 棟の状態
棟も、多少の釘の浮きは見られるモノの、全体の浮きなどはありません。
手順④ 棟交換と接着補強 【半日〜1日】
つづいて、棟交換とひび割れと全体の接着補強を行います。
棟交換
まずは、もともと設置されている、棟板金と、棟板金を固定している下地の木材を撤去します。
■棟板金撤去前
■棟板金の撤去後
棟の下地木材が、劣化してボロボロになっているのが、よくわかりますね。
■ 棟の下地木材 劣化状況
棟の下地木材を撤去すると、固定した釘の釘穴があいてしまいます。
この穴を補修しないと、新たな雨漏りの原因になってしまうので、しっかりと防水補修します。
■ 釘穴の防水補修
■安全金具設置
■棟換気口穴
■開口穴防水処置
このときに、屋根材の割れなどがあれば、必要に応じて、交換したり、接着補修します。
つづいて棟板金を固定するための下地の木材を、新たに設置します。
■防腐処理済み木材の設置1
この木材は、横幅90mm、厚み18mmと、設置可能な最大の幅と厚みで、且つ、防腐処理済みのモノを使用しています。
最近では、樹脂製の下地材が腐らないから、と高耐久仕様として使われる場合も多いです。
ただ樹脂製のモノは製品強度がピンキリだし、熱による収縮が大きいため、すぐに硬化して、割れたり折れたりしてしまう弱いモノもあります。
■【参考】 使用後7年での、樹脂製下地の弱さが分かる動画
動画の最後に、この職人が、
「 たぶん、指1本で折れるとおもう 」
と、つぶやいてます。
なので、石川商店では防腐処理済み木材を、基本的に使用します。
最後に、新しい棟板金を設置します。
■接続部、接着材併用
棟板金の固定は、釘の3倍の保持力があるビスで固定していきます。
■ビス固定
ひび割れ補修
災害予防パックでは、ひびや割れたスレートを、接着剤で補修します。
今回はアスベストが使用されているスレートのため、ひび割れはありませんでした。
ひび割れがあった場合は、ひびの左右の裏側に、接着剤を注入して、完全に割れてしまったとしても落下しないようにします。
また割れたスレートは、破片をパズルのように接着します。
強風対策の接着補強
ひび割れのしていない箇所のスレートも、強風対策と今後の割れ対策で、接着補強していきます。
屋根材1枚の左右の裏側に、接着材を注入します。
■ 強風対策の接着補強
以上で、工事完了です。
手順⑤ 点検とメンテナンスの写真報告書
上記の手順③、④の通りです。
報告は、郵送もしくは、メールなどの電子での報告、どちらでも可能です。
スレートの災害予防パックは、49,800円 (税抜)
スレート屋根の災害予防パックは、49,800円 (税抜) となります。
災害予防パックのくわしい内容は、こちらの記事で確認できます。
■ 屋根の「 災害予防パック 」39,800円で安心メンテナンス、はじめました | 石川商店
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【継続は力なり】
- 禁煙2009年〜、ダイエット2010年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜、脱カフェイン (コーヒー&ペプシ) 2021年6月〜
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
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- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
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- 【困り事】
- ベンチプレスが伸びない
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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