本記事の目次
天窓用の網戸を自作できる?
天窓に網戸を自作で取り付けることは可能です。
上の方に溜まる暑い空気を入れ換えるのに、天窓を開けたいけど網戸がない。今のシーズンに空気の入れ換えといって、網戸も何もなく窓を開けたら虫が大量に入ってきてしまい大変なことに…。
その対策のために網戸をつけたいけど、業者に頼むと高そうだし、網戸ぐらいなら自作でできそう!
網戸は内部につけるものなので、届きさえすれば危険も少なく作ることができるので、自作網戸は割とお勧めです。(石川さんが思ってらっしゃらない場合は消す)
フレームからしっかりと作ってもいいですし、見た目を気にしないのであれば、フレームなしで防虫網とテープ類を駆使して作るのでもいいと思います。
お住まいが賃貸の場合は、壁にビスうちできない場合もあると思うので、両方のパターンを参考までにご紹介。プロの屋根屋が自作網戸のポイントを解説します。
天窓用の網戸制作に必要なもの
▼必須アイテム「網」
虫対策であれば、お勧めは目の細かいものを選ぶといいでしょう。わかりやすく「虫のイヤがる網」という商品もあります。
ダイオ化成 虫のイヤがる網 薬剤と網目のダブル効果 20メッシュ 90cmX2m グレイ Amazonにて 1,125円
あとはこの網をフレームにつけるのか、そのままダイレクトに窓や壁に貼り付けてしまうかによって必要なものが変わります。
たとえば、はがせる両面テープorマジックテープで網戸を貼り付けてしまう方法です。
【1mm厚】3M 超強力なのにあとからはがせる両面テープ スリーエム ジャパン 1,145円~
BRAVESHINE 面ファスナー 両面テープ付き オスメスセット 強力粘着 幅3cm × 長さ10cm 15枚セット 799円
天窓用網戸の自作方法
▼フレームを作って取り付ける方法
木材、アルミなどを使って、フレームを作る方法。実は網戸自体は100円ショップのグッズだけで作ることも可能です。
100円ショップのダイソーで手に入る角材(長さ910mmで厚さ2mm~15mm、幅6mm~21mm)や、すのこを買って、それを解体して使っている人もいます。
木材をつなぎ合わせるのも、網を貼り付けるのも、共通して使る便利グッズがタッカーです。(ダイソーで300円!)タッカーとは簡単にいえば大きめのホチキスのことで、今回のような自作網戸なら十分繫げられます。
角材と網とタッカー、これで網戸は簡単に作れます。ただ、このまま天窓につけてしまうと開閉ができません。
なので、フレームをつける場合は、開閉できるように角材同士を蝶番でつなぎ合わせて開閉できるようにするなど、工夫が必要です。
写真のものはアルミフレームでかなりきれいに作成されています。形のイメージとしては一番スマートな見た目で、作りがいもあるのでDIY好きには丁度いいぐらいの制作物かもしれません。
▼両面テープorマジックテープを使う方法
両面テープとマジックテープを使えば、ネジで穴を開ける必要がないので、原状復帰を考えるとこちらの方法がいいと思います。
開閉も簡単にできるので手軽です。ただ見た目がそこまでよくないのと、これからのことを考えると、熱によって粘着がはがれてくる可能性があるのが少し気になるところです。
場合によっては張り替えが必要かもしれませんが、粘着が残らないテープを採用しておかないと原状復帰が大変になります。
※画像の場合はアルミテープで縁を補強して、画鋲で止めていますが、画鋲ではなく両面テープを採用した場合のイメージとして。
天窓の日除けカーテン自作できる?
天窓は採光がよく、お天気の日には常に光が入ってくるため、眩しすぎてカーテンが欲しくなるときもあるでしょう。カーテンのような日除けは、網戸よりも簡単に自作できます。
最初はいらないと思っていても、あとからやっぱり欲しいなと思うこともあるかもしれません。
カーテンについても大変面白い工夫をされている事例がありましたので、引用してご紹介させていただきます。
天窓の日除けカーテンの自作方法
輪ゴムを使ったアイデアたっぷりの自作巻き上げカーテンで、動画も入れてわかりやすく解説されています。
ここまで作り込むのは、中々レベルが高く大変かもしれませんので、巻き取る必要もなく、コストもかからない方法がこちら。
リネンカーテンをつっぱり棒にて固定した方法です。使うカーテンの素材によっていい感じに採光具合を調整できて、インテリアとしても素敵です。
こちらの方法であれば、
マルチクロス(麻入り 110X180) 1,355円(税別)
伸縮式 つっぱりポール(NT-5) 120m-200m 454円(税別)
このアイテムを使えば、およそ2,000円でできちゃいます。
そもそも天窓は自作できる?費用やかかる日数について解説
ここまで網戸とカーテンを取り付ける方法をご紹介してきましたが、最後は究極な問いとして『もう天窓自体を自作で作って取り付ける』ことができるのか?にお答えしておこうと思います。
そんな発想をおもちの方も、中にはいらっしゃるかもしれません。
実際にこんな記事を見つけました。
<参考記事>
「天窓の自作」裏庭単車小屋
記事の天窓は、2階の天井ではなく小屋の天井です。このように、天窓すら自作でつけてしまう人がいるのには驚きましたが、ポイントさえ押さえればできるということです。
ただ実際に、自宅の屋根材に穴を開け天窓を取り付けることはお勧めしません。
屋根材は、セメント・コンクリート・粘土で作られた瓦、スレート屋根、トタン、ガルバリウム鋼板、銅板、アスファルトシングルなど…。様々な種類の屋根が存在します。
小屋ぐらいならDIY好きにとって、自作の天窓は面白いかもしれませんが、屋根に天窓を取り付けたいと思われたら、まずはご相談ください。
自作の天窓を制作するのに必要なもの
積極的にお勧めはしているわけではないのですが、せっかくなので自作で天窓を作る際に役立てばと思い必要部材など解説します。
▼ガラス
ペアガラス 800mm✕900mmサイズで11,924円
厚み18mm(透明ガラス3mm+乾燥中空層12mm+透明ガラス3mm)
▼ガラスをはめる木枠
ACQ防腐木材 ツーバイ材 【約38×89×3660mm】[2×4]で2,830円(税込)
※通常手に入りやすいSPF材の2✕4だと水に弱いため、使用するならACQ材にしておく方がいいです。ウッドデッキで使用するような、屋外向けの木材といえば、ウエスタンレッドシダーやSPF ACQ(高耐久防腐注入材)のものが手に入りやすく定番です。
<参考記事>
▼防水シート
ベルックス天窓交換用防水シート 幅450mm✕8mで8,000円
※ベルックスFSフィックスタイプのC01(695✕546)~S06(1175✕1136)サイズまで対応できる長さです。
▼工具類
電動インパクトドライバー、天井を切断する道具、木材加工するための道具、コーキング材、ビスなど…。
といったものでしょうか。まずは取り付ける方法よりも、天窓自体を作る方法を解説します。参考になるかどうかわかりませんが、僕なら、およそ○日で作成できると思います。(必要なければ削除)
天窓の自作手順
取りける方法は先ほどご紹介した記事の例をサンプルに文章化しています。
▼窓を作る
まずガラスをはめ込むためのフレームを作ります。ガラスをセットし、まずはしっかりと窓として形を作ります。イメージとしてはガラスを木材のフレームで挟みこみ窓を作る感じです。
▼天井に穴を開ける
天井に穴を開けるときは大きく開けすぎないように、出来上がったオリジナルの天窓のサイズと合わせながら慎重に開けてください。
▼天窓はめ込み防水加工をする
自作天窓の場合、防水加工をしっかりと施さないと雨漏りが防げません。防水シートやコーキング、そもそも窓枠と穴が合わず隙間できれば雨は染みこんできます。
※天窓は取り付けがしっかりできていなかったり、防水ができていなかったりすると雨漏りします。
天窓を自分で塞げるの?
採光の部分で明るすぎて塞ぎたいと思うなら、前述した自作カーテンのような方法もいいと思います。ですが、完全に取り外して塞ぎたいと考えるのであれば、これも業者にお願いするのが一番です。
<参考記事>
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございました。
本記事の内容をまとめますと
・天窓をより快適にする網戸とカーテンの「自作」アイデア紹介
・網戸、カーテン、天窓本体を自作するために必要なアイテムや相場の解説
・自作で可能なことと、やめておいた方がいいことの境界線を紹介
結論として、工夫すれば自作できることは沢山あります。ですが、安全性は常に最優先で考えて欲しいです。
なんでもかんでも業者に依頼するだけではなく、ご自身の大切な家に愛着をもち、自身でできることを行うのは素敵なことだと思います。
本記事では、そんな人のお役に立てればと思って書きました。ちょっとした工夫で、今ある天窓をより快適に活用してもらえたら、僕としては嬉しく思います。
そして、もうこれ以上はできないとなったり、本記事ご紹介している内容でわからないことがあったりしたら、遠慮なく石川商店までご相談ください。
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
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