断熱塗料について徹底解説！特徴とメリット・デメリットについてのまとめ

本記事の目次

断熱塗料の特徴
断熱塗料のメリット
断熱塗料のデメリット
断熱塗料の相場費用
断熱塗料の耐用年数
まとめ

断熱塗料の特徴

断熱塗料とは、熱の伝導を抑え、温度をコントロールするための特殊な塗料です。断熱塗料は太陽光による熱の吸収を防ぐと同時に、室内の熱が室外に放出されることも抑制します。熱移動を抑制するため、夏場は室内を外気温より涼しく、冬場は室内を外気温より暖かく保つことができます。

断熱塗料のメリット

エネルギー効率の向上

断熱塗料により得られる効果として、節電効果が期待できます。断熱塗料を使用することで、建物の内部温度を安定させ、冷暖房に使用するエネルギーが減少するため、全体的なエネルギー効率の向上につながります。夏は室内の熱を外に逃がし、冬は外の寒さを遮断する効果があります。

快適な室内環境

断熱塗料は温度の急激な変化を防ぎ、室内の温度をより快適な範囲に保ちます。これにより、快適な室内環境を作ることができます。夏の日差しの影響による室内の温度上昇を抑えてくれたり、冬の時期には暖房で暖めた室温を保つ効果があったりと、季節を問わず快適に過ごすことができます。

防音効果

断熱塗料を塗装して特定の箇所に厚みを持たせることで、防音効果を高めることが可能です。断熱塗料は複数のセラミックで隙間なく覆われているため、一般塗料に比べて表面が厚くなっているからです。断熱塗装をした住宅は、外部からの車や雨の音、屋内からの話し声などの音漏れも防ぐことができます。

結露の防止

断熱塗料を塗装することで結露の防止が期待できます。結露の原因は、外気により冷えた屋外と室温の温度差であり、断熱塗料を塗った外壁や屋根であれば、室内と同じ温度に近づくため差が小さくなります。また、断熱塗料を内外装へ使用することで、内部結露と呼ばれる目に見えない場所に生じる結露も防止できるため、結露による人体や建物への被害を抑えたいときに断熱塗料は効果を発揮します。

断熱塗料のデメリット

初期費用が高い

断熱塗料は、遮熱塗料や一般的な塗料に比べて材料価格が高い傾向にあります。しかし耐用年数が15〜20年ほどと耐久性に優れているので、安価な塗料を何度も塗るより経済的です。高性能な製品ほどコストが高くなるのはやむを得ません。また、専門的な知識や技術が必要なため、施工費も高くなる場合があります。

専門的な施工が必要

断熱塗料は、扱いにくい塗料で職人によって断熱効果の品質に差ができる可能性があります。基本的に塗料を塗るときは撹拌作業をしてから塗装するのですが、断熱塗料の場合はこまめな撹拌をしないとキレイに塗ることが難しいのです。均一な塗膜はしっかりと断熱効果を期待することができます。

メンテナンスの必要性

断熱塗料を塗装して、断熱効果を維持するためには、定期的な再塗装が必要になることがあります。紫外線や気象条件により、断熱塗料が劣化するリスクがあり、劣化が進むと断熱効果が低下します。再塗装の頻度は製品の品質や環境条件によって変わってくるでしょう。

断熱塗料の相場費用

断熱塗料の相場費用は、1平方メートル約3,000円〜6,000円です。30坪の建物の外壁に塗装した場合、約120万円〜200万円かかるでしょう。

断熱塗料の耐用年数

断熱塗料の耐久年数は、約15〜20年です。

外壁塗料の選び方につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

外壁塗料の選び方を徹底解説！自分に合った外壁塗料を探すためのまとめ

まとめ

断熱塗料で得られる効果は断熱効果にだけでなく、快適な室内環境をもたらし、節電効果も期待できます。一方で、専門的な施工が必要になり、初期費用が高くなるので気を付けるポイントになっています。断熱塗料にはたくさんの種類があるので、住宅に最適な塗料を選び、業者とよく相談してみましょう。塗料自体の価格が高くても、メンテナンス代や節電効果などを考慮し、長い目で見ることも重要となってきます。