本記事の目次
アスファルトシングルの剥がれる原因とは
アスファルトシングルが剥がれる原因としては、よくあるのは経年劣化により剥がれるケースや台風による飛来物などにより剥がれてしまうことも。
あとは、稀に屋根のメンテナンスで剥がれた箇所をよく見てみると、もともと接着剤の量が不十分だったりきちんと密着できていなかったりすることがあります。
正しい方法できちんと施工されていれば剥がれは起こり得ないのですが、このように接着が不十分だと剥がれにつながることがあるのです。
剥がれを発見したら、すぐに補修を依頼しましょう。
放置していると、強風にあおられてさらに剥がれたり、そのまま屋根材がちぎれてしまったりすることもあるのでご注意ください。
アスファルトシングルの補修方法は４つ
アスファルトシングルの補修方法は、大きく分けて4つあります。
屋根の状態を業者に確認してもらい、最適な方法で補修しましょう。
剥がれの補修
アスファルトシングルは薄いシート状のため、剥がれた部分を再度貼り直せば補修完了します。
もし剥がれがひどくて屋根材にヒビが入っていたら、その部分だけを差し替える方法もあります。
従来の屋根材の補修と比べてコストを抑えられるので、アスファルトシングルは施工時もリフォーム時も“リーズナブル”な屋根材といえるでしょう。
塗装
表面に吹き付けてある石粒は、年月の経過とともに少しずつ剥がれ落ちます。
少量であれば問題ありませんが、地面に落ちている石粒の量があまりに目立つようなら補修を依頼してください。
石粒の剥がれには、塗装補修が最適です。
塗装補修をすれば、石粒が屋根材にしっかり張り付き、屋根材の防水効果も復活するでしょう。
しかし、この場合は縁切りがかなり難しく雨漏りの原因になりかねないので、この方法はあまりおすすめできません。
アスファルトシングルの縁切りに関してはコチラで詳しく解説しています。
カバー工法
下地は問題ないものの表面の劣化が気になる……という場合は、カバー工法がおすすめです。
下地はそのままに、既存の屋根材の上に新しい屋根材を貼り付けるだけで補修完了します。
屋根材そのものが軽量なので、重ねても住宅本体の負担にはなりません。
処分するものも無いので、コストを抑えながら広範囲のメンテナンスが可能です。
葺き替え
下地も表面も劣化している……という場合は、葺き替えをしましょう。
ただ既存の下地や屋根材を撤去するので、撤去費用や処分費用などが加算されます。
工期も長めで、屋根の補修の中ではもっとも大掛かりな工事といえるでしょう。
アスファルトシングルのメンテナンス時期とメンテナンス方法
アスファルトシングルのメンテナンス時期は、一般的に20～30年とされています。
なお耐用年数も20～30年といわれているので、基本的に耐用年数までの耐久性は保証されているといえます。
しかし業者の施工不良や天候の影響などで、耐用年数に達していなくても、メンテナンスをした方が良いケースは少なくありません。
まずは業者に依頼して、メンテナンスの相談をしてください。
業者は屋根の状態を確認したうえで、接着剤やセメント、水性塗料などで適切にメンテナンスをおこなってくれるでしょう。
アスファルトシングルの補修の注意点
アスファルトシングルは日本で普及をはじめた段階のため、施工に慣れた業者はまだ少なめです。
そのため補修を依頼するなら、アスファルトシングルの施工に慣れた業者を選ぶようにしましょう。
屋根の上のことは特に、一般の方には確認しにくいものです。
不十分な施工だと雨漏りにつながることがあるので、“見えにくい部分でも丁寧に作業をおこなう業者かどうか”をチェックしてください。
できれば1社ではなく複数の業者に見積もりを依頼して、費用面はもちろんですが、対応の良し悪しも検討材料に入れると良いでしょう。
信頼できる業者を見つけて、困ったときにすぐに相談できるような、良い関係性を築いてください。
まとめ
アスファルトシングルは、薄いシート状で、耐久性のある屋根材です。
しかし日本ではまだ施工に慣れた業者が少なく、不十分な施工が屋根材の剥がれを引き起こすこともあるのでご注意ください。
しかし万が一の破損の際も、アスファルトシングルなら「差し替え」での補修ができます。
屋根材を大きく剥がすわけではないので、コストもリーズナブルに済むでしょう。
なお、補修を依頼する際は業者を慎重に見極めてください。
メンテナンスがきっかけで、より一層に大掛かりな工事が必要になった……とならないよう、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討しましょう。
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