本記事の目次
屋根から雨漏りする原因はなに?
雨漏りの根本的な原因は隙間ができることで発生します。
本来なかった屋根の隙間が劣化することで広がっていき、その隙間から雨水が侵入してきます。
早速、屋根の雨漏りが発生しやすい原因を4つ紹介していきます。
- 雨漏りの原因
- 【1】屋根材の破損
- 【2】屋根材を固定している釘穴周りの劣化
- 【3】天窓サッシ周辺の劣化
- 【4】施工不良
大きくわけて上記4つが雨漏りの原因になります。
この後、それぞれの雨漏りの原因について紹介していきますので参考にしてみてください。
雨漏りの原因①屋根材の破損
屋根材がひび割れたり、欠けたりすることで屋根材に隙間ができて、雨漏りが発生する事があります。
ひび割れや欠ける原因は主に台風などの自然災害や経年劣化によって生じます。
- 何故、屋根材の破損が雨漏りにつながるのか?
- ●屋根材が破損すると、そこから雨水が染み込んでいき、防水シートの劣化が早くなっていきます。放置しておくことで防水性能がなくなり、雨漏りに繋がっていきます。
また、棟板金などが外れ破損した際も雨漏りの原因になります。
屋根は、自然災害の影響をダイレクトに受けるので放置していると雨漏りの原因になりやすいので、数年に一回は点検をするのがおすすめです。
雨漏りの原因②固定している釘周りの防水シートの劣化
スレートや金属屋根は、釘で屋根材を固定していて年数が経つと風などの影響で釘が緩んできます。緩んだ釘を放置していると刺さっていた釘穴周りが劣化し隙間ができるので、そこから雨水が侵入していきます。
屋根の釘が緩みやすい箇所は棟板金という部分になります。
固定している釘は、10年くらいで経年劣化し緩んでしまうので、7~8年に1度点検時に釘周りをしっかり固定して直すことで雨漏りを未然に防ぐことができます。
【雨漏りの原因③】天窓サッシ周辺の劣化
天窓がある一軒家は天窓のサッシ周辺のひび割れも雨漏りの原因になります。
天窓のサッシ周りは、窓枠と屋根の間にあるスキマをうめるコーキング材で防水性を高めています。
サッシ周りのコーキング材が劣化するとひび割れを起こします。
ひび割れを放置していると、雨水が天窓のコーキングから雨水が侵入し、雨漏りに繋がってしまいます。
天窓周辺に雨漏りのシミがある場合は、天窓が原因である可能性が高いので早めに屋根屋に点検してもらいましょう。
天窓の雨漏りの原因について詳しい内容を下記記事で解説しています。気になる方は是非参考に読んで頂ければと思います。
雨漏りの原因④施工不良
信じれないことではありますが、業者の施工不良が原因で雨漏りする可能性もあります。
その原因は施工中に屋根材を割ってしまったり、手抜き工事をした場合です。
屋根の塗装をした場合は本来、縁切りという作業をして屋根材同士の間に隙間を作るですが手抜きをする業者もいるようです。
また、屋根材のカット方法を知らない業者に依頼すると見た目では問題なくても、雨漏りする施工をしていたなんてこともあります。下の写真は一見問題ないように見えますが剥がしてみた写真が↑の写真です。
施工不良で雨漏りする可能性は極めて低いですが、新築にもかかわらず雨漏りする場合であれば施工不良の可能性が高いので、早めに建築会社に連絡してください。
新築であれば、住宅瑕疵担保責任保険で保険による修繕ができます。
雨漏りは徐々に進行していく
雨漏りは屋根材が壊れた瞬間から発生するわけではありません。
屋根の構造を簡単に説明すると防水シート(ルーフィングシート画像①)の上に屋根材(画像②)を貼っているので2重になっています。
↑防水シート、↓屋根材
雨漏りの大半は経年劣化などによって屋根材から雨水が侵入する隙間が発生していき、徐々に屋根材の下にある防水シートを腐らせていきます。
下記の写真が防水シートが腐り、雨漏りに繋がっている状態です。
この状態になるまで、じわじわと進行しているので住んでいる方は中々気づくことができないのも無理はありません。
しかし、雨漏りに気づいた状態は屋根材の劣化が進んでいる可能性が高いので早めに屋根屋に連絡してみてもらいましょう。
この後は、気になる雨漏りの修理費用をご紹介していますので、相談する際の参考にしてください。
雨漏りを治すために必要な費用はいくら?
雨漏りを治すために必要な費用を天窓と屋根に分けて紹介します。
原因と時期 | 工事内容と費用 (※ 天窓1つあたり) |
---|---|
ガラス部からの漏水 築10年以上 | ガラスシール打ち 4万円〜 |
排水部からの逆流 随時 | 排水部の清掃 1〜4万円 |
防水部の劣化 天窓の故障 築30年前後 | 撤去: 30万円〜 交換: 40万円〜 |
部分的な屋根修理の費用相場 | |
修理内容 | 約30坪の建物の費用相場 |
棟板金の取り替え | 3万~10万円 |
雨樋修理 | 3千~10万円 |
シーリング工事 | 1千~5万円 ※シーリング材の種類や使う量で費用は変わり |
根(スレート・コロニアルなど)の差し替え | 1千~3万円 |
上記は一応目安の金額で、屋根の劣化状態や雨漏りの進行度によって、修理費用が変わってきます。
大まかにまとめると部分的に直す場合は1万円~5万円。
大幅な修理が必要な場合10万円以上かかると考えるとわかりやすいですね!
雨漏りしている場合は必ず修理しよう
もし、自宅で雨漏りしていたら必ず早めに修理するようにしましょう。
放置すると屋根の下地が劣化したり雨漏りによる被害が拡大していき、悪くなればなるほど修理費用がどんどん高くなってしまいます。
ただ、結露や配管からの漏水などが原因で雨漏りではない可能性もある為、気づいた段階で業者に雨漏りしている場所を点検してもらうのがオススメです!
雨漏りの解決策
雨漏りが起こらないで済むようにするには、屋根の定期点検をするのが一番おすすめです。
高級な屋根材を使っても、台風などの強風にさらされる屋根は経年劣化するものです。
特に雨漏りが発生しやすい板金部分は釘で固定しているため、緩みだすと風によって最悪の場合、剥がれてしまう可能性もあります。
7~8年に1回、屋根の点検をしてもらい釘の打ち直しやひび割れ補修をしておくことで雨漏りが発生する前に家を守ることができます。
まとめ
最後に雨漏りの原因についてもう一度まとめてみます。
- 雨漏りの原因は主に下記の4つです。
【1】屋根材の破損
【2】固定している釘周りの防水シートの劣化
【3】天窓サッシ周辺のひび割れ
【4】施工不良
- 雨漏りの原因は主に下記の4つです。
雨漏りは屋根の構造にも関わってくる部分なので専門的な知識が必要になります。
雨の日になると天井から水の音がしてくるなど、いつもと違う違和感を感じたら早めに屋根屋に点検の依頼をしておくことで大掛かりな修理にならずに済ませる事ができます。
どこに相談したらいいかわからない場合は、全国的な屋根屋さんの組合に入っている石川商店にお気軽ご相談ください。
石川商店の屋根の相談は無料でできます!
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