本記事はYouTubeに投稿しているインタビュー動画を記事化したものです。
本記事の目次
ひとまず実験は成功!「ペットのお墓」問題なく作れました
石川:実際に(骨を)混ぜて作ってもらいました。これが混ぜて出来上がった実物なんですけど…。
いくつか実験でさせていただき、大きめの骨の状態をあえて混ぜたものと粉末状の骨を混ぜたものを作りました。大きい骨の方は中で空洞ができてひびが表面にできるのですが、粉末状にしたものは普通に焼けています。粉末状にして混ぜることで、問題なく焼けるということが分かったというのが現状ですね。
予想していた範囲内の結果がでたので、これで問題なくできます。次の段階としては、デザインをどこまでブラッシュアップしていくかと、実際に販売する場合の流れや値段を考えて動きだそうというところです。
今、仮に想定しているのは、注文していただいたら粘土と骨を混ぜてもらうようなキットをお送りし、ご自宅でペットの遺骨を飼い主ご自身で混ぜていただき返送してもらうということを考えています。ご自身で実際に混ぜていただいた方が、できあがったものに対してより愛情を感じていただけるのではないかと思っているからです。
混ぜ合わさった粘土が届いてから、約1ヶ月ほどで完成します。生の乾燥していない粘土を成形して乾燥していくので早ければ2週間くらいでできるかもしれませんが、1ヶ月位を考えていただければ問題ないと思っています。
もし現時点で、欲しいと思っていただける方がいらっしゃれば作ることはできるので、モニターとしてご協力いただけると嬉しいですね。金額の設定は、送料含め1万5千円~2万円くらいになると思います。
自分のペットそっくりのデザインも今後は可能になる?
- 今後はデザインのブラッシュアップも進めていくということですが、気になるのは「自分のペットを再現したデザイン」ができるのかという点ではないでしょうか。結論としては「できる」ですが、それなりの費用や時間がかかってきます。
石川:完全再現を目指すと、おそらく50万円くらいしますね。あと少なくとも1,2回は実際に工房に来ていただくことも必要になると思います。そういう部分の旅費や交通費も含めて、50万くらいは見ていただいた方がいいかと。
少し検討しているのは、粘土を返送していただく際に写真1枚同封し、完全再現とまではいかないですが、少し面影を出すということはできるかもしれないと思っています。
基本、鬼師さん(瓦のデザインを作成する人)は何でもできる人たちなので、写真があれば多少イメージに近づけることは可能かなと。ただ種類は犬だと「柴犬」を基本としていて、チワワだからチワワにするということまでは難しいかもしれません。
明らかに身体の形が違う、例えばダックスとかプードルとかは今後相談しながら対応していくことにはなりそうです。犬種によっては値段が変わったり、できなかったりはでてくるかもしれませんが不可能ではないと思うので。
「ペットのお墓」はどんな人に届けたい?
- 前回話していただいた内容とも少し重なるのですが、改めて「ペットのお墓」はどういった人に届けたいのかを伺いました。ペットロスの悲しみを軽減する、一緒に過ごしたペットをしっかりと弔うことで動物の命を大切に思う人が増えて欲しい、など石川さんの想いをお伝えします。
石川:対象としては一応、全ての飼い主さんだと考えています。「弔う」ということを意識することで、ペットを飼う全ての人に命の大切さに向き合っていただきたいからです。ペットを飼ったあと、育児放棄のように「あなたもういらない」と捨ててしまうことも少なくないのが現状です。だから「ペットのお墓」を通じて、命の大切さをより体感してもらいたいというのが目的の一つではあるので、全ての飼い主さんを対象にしたいと思っています。
あと、ペットロス対策の傾向として、「次のペットを飼う」ことで一番ロスが軽減されるというのは統計でも出ています。ただ、次のペットを飼えない状況にある人がいるもの事実です。たとえばご高齢の人ですが、そういった人にも利用してもらえたらと思っています。
飼い主さんの新しい心の支えになるようなものとして、開発を進めていきたいですね。
「ペットのお墓」について、ご意見・ご感想お待ちしています
ペットのお墓については、いろいろな意見が出てくるかと思います。すべて改善できるかはわかりませんが、できるだけ取り除けるように考えたいので、忌憚なくご意見をいただければ幸いです。
また、実際に「ペットのお墓」を作ってみたいとお考えの際も石川商店までお気軽にご相談ください。
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。
日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。