本記事の目次
軽量瓦とは?
軽量瓦とは従来の粘土を焼いて作る陶器瓦を軽量化させた物で、従来の瓦よりも約10%~30%軽量化されています。
後ほど解説する軽量屋根材とは全くの別物になるので注意が必要です。
軽量瓦は従来と同じ陶器の瓦だという事がポイントとなります。
軽量屋根材や防災瓦とどう違うの?
軽量瓦と他の軽量屋根材・防災瓦とは具体的な違いですが、防災瓦は軽量瓦と同様に粘土を焼いて作られた陶器瓦ですが種類によっては従来の様に粘土を使っていない軽量な物もあります。
軽量瓦は前述の通り従来の陶器瓦を軽量化された物なので、軽量屋根材は陶器瓦とは全く別物になります。
軽量屋根材とは、ガルバリウム鋼板などの金属屋根やスレート屋根の事を言います。
よく軽量屋根材=軽量瓦とひとくくりに思われがちなのですが、軽量屋根材は瓦ではありません。
軽量瓦のメリット
メンテナンスがあまり要らない
軽量瓦は従来の瓦と同じく陶器瓦のため耐久性に優れています。
その為寿命は約30年と他の屋根材よりも長いです。
初期費用は、スレートなどに比べると高くなりますが、メンテナンスがほとんど不要なので長い目で見るとコストを下げる事ができのが魅力です。
断熱性や遮音性が高い
従来の瓦と同様に粘土を焼いて作るので、遮音性に優れています。
そのうえ、瓦と屋根の下地の間に空間があるので断熱性にも優れており快適な空間作りにはぴったりです。
軽量瓦のデメリット
導入費用が高い
他の軽量屋根材のスレートなどと比べるとどうしても導入費用は高くなってしまいます。
しかし、メリットの所でお伝えした通り耐久性に優れているので後々のメンテナンスは楽になります。
寿命やメンテナンスの事を考えると軽量瓦もコストパフォーマンスは悪くありません。
飛来物で割れる可能性がある
陶器瓦のため、台風などで飛来物によって割れる可能性があります。
他の屋根材であっても飛来物や強風で破損することはありますが、どうしても他の屋根材よりは割れる可能性が少し高いです。
軽量瓦への葺き替え費用の相場
軽量瓦への葺き替え費用の相場は軽量瓦の種類や屋根の形状によって変わってきますが、m2あたり6,000円〜12,000円となります。
葺き替えの費用としては、他のスレートなどの費用と比べると少し高くなってしまいますがメンテナンスがほぼ不要で耐久性も高いので長期的に見るとスレートの方がメンテナンス費用などで高くなる可能性もあります。
軽量瓦以外の選択肢には何があるの?
軽量瓦以外にも色々な軽量屋根材はあります。
それぞれの屋根材の特徴やメリット・デメリットをご紹介していくので参考にしてみてください。
スレート瓦
スレート瓦はセメントと繊維を混ぜた物を薄く整形した屋根材で、現在よく使われている屋根材でもあります。
薄く焼き固めているので軽量で施工もしやすい為比較的安価なのも人気の理由です。
しかし、10年前後でメンテナンスが必要になったりと初期費用は安く抑えられるものの後々のメンテナンス費用が日本瓦に比べてかかってきます。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、アルミと亜鉛で鉄をメッキした耐久性に優れた素材です。
これまで金属屋根材というと日本ではトタンが一般的でしたが、そのトタンは亜鉛メッキでした。そのトタンにアルミを加えて耐久性を増したのがガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板はアルミがメッキに多く含まれている為耐熱性にも優れています。そのうえ軽量なので建物への負担を軽減し耐震性にも優れています。
防災瓦
防災瓦は従来の日本瓦よりかなり軽量化されており、種類によっては従来の瓦よりも最大60%の軽量化を行っている物もあります。
しかも、瓦同士がしっかりと結束される仕様になっておりビスや釘でも野地板に固定するのでズレや飛散防止にも効果は絶大です。
導入費用はスレート屋根などに比べると高くはなりますが、耐久性や断熱性にも優れていて瓦自体の寿命は30年と言われているので長期的な面でいうとコストパフォーマンスは高いと言えます。
まとめ
今回は軽量瓦のメリット・デメリットについてご紹介しましたが、軽量の屋根材には色々な種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、予算に合った屋根材を是非見つけてみてください。
- 軽量瓦のまとめ
- 【1】メンテナンスがあまり要らず、耐久性が高い
- 【2】従来の瓦と同じく断熱性や遮音性に優れている
- 【3】初期費用は他の屋根材に比べて高くなるが耐久性が高いので長い目で見るとコストパフォーマンスがいい
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