Q.訪問販売による屋根の詐欺にあったらどうすれば？ 【警察、弁護士、落語家に相談してみた】

この記事の動画はこちら。

これは２０１９年９月２９日にスクエア荏原で開催した、
『知らないと１００万円。屋根で損する人をゼロにしたいセミナー』
の抜粋記事です。

セミナーの全編動画はこちら。

▼第一部　屋根の雨漏り修理は、いくらでしょうクイズ
　屋根の雨漏り修理に必要な費用の相場について知りましょう。
▼第二部　対談パネルディスカッション＆質問コーナー
　「あやしい押し売りチェックリスト」を元に、警察と弁護士の方々に、地域での詐欺現状や判例、予防や対処方法、我が家の守り方について話してもらう。
▼第三部　落語
　笑点や寄席でも人気の戸越出身落語家さんによる、詐欺にちなんだ落語。

① クーリングオフ

『 クーリングオフ 』が最強です。

８日以内であれば、無条件で解約、返金してもらえるからです。

・契約書にハンコを押してても
・お金を払ってても
・工事がはじまってても
・工事がおわってても
・どんなにゴネられても
・特に理由がなくても
・たとえ詐欺じゃなくても

解約、返金してもらえる、訪問販売から消費者を守る最強の必殺技がクーリングオフです。

クーリングオフをするには、はがき１枚送るだけです。
くわしくはこちらの記事で確認できます。

はがき１枚送るだけ。訪問販売の契約解除『クーリングオフ』の３手順

クーリングオフは８日以上でも有効な場合がある

８日過ぎてしまってもまだ諦めることはありません。

８日という期限は、ちゃんとした条件を満たさないと、いつでもクーリングオフできるからです。
まだ助かる可能性があるかもしれないのです。

どんな場合に無期限になるかというと、

・ちゃんとした契約書にサインしていない場合
・嘘をつかれていた場合

本来の８日の期限が過ぎても、いつでもクーリングオフが使えます。

ちゃんとした契約書の条件は法律で定められており、一例としてあげると、クーリングオフが可能であることを契約者にちゃんと知ってもらうために、読める字の大きさで赤字で書く、などの決まりがあります。
訪問販売による屋根の詐欺の多くの場合は、契約書すら交わさないことがほとんどなので、その時点でいつでもクーリングオフできるということになります。

② 専門家に相談

クーリングオフが使えない場合は、専門家に相談しましょう。

経緯によっては返金してもらえる可能性があるからです。

優先順位① 弁護士に相談

弁護士さんに相談するのがもっとも合理的です。

詐欺は刑事での立証は困難で、民事でなんとかするのが一般的だからです。

弁護士さんに相談すると、嘘をつかれていないかなどをしっかりと確認し、弁護士さん名義でクーリングオフの書類を送ってくれます。これで返金される可能性がグッと上がります。
成功報酬などの費用が掛かるので、まずは電話で内容を伝え、費用について聞いてみましょう。

優先順位② 警察に通報

弁護士さんに相談した後に、警察にも通報しましょう。

逮捕は難しくても、たくさんの情報があれば証拠がつかめる可能性があがるからです。

さきほども説明したように、詐欺の立証、詐欺罪での逮捕はもっとも難しいと言われているそうです。
なので刑事事件としては断念することが多いとのことです。

とはいえ多くの情報があれば、警察がなんとかしてくれるはずです。
捕まえてくれ、返金してくれ、と警察を頼るというよりは、詐欺師についての情報提供をするという感覚がよいでしょう。

まとめ： クーリングオフを使う、ダメなら弁護士に相談

今回の話をまとめると、

屋根の詐欺の対策法

1. クーリングオフを使う
2. 弁護士に相談する
3. 警察に情報提供をする

ということになります。

押し売りチェックシートでまずは予防

もちろんすべての訪問販売が悪だとは思いません。ただ屋根の場合、かんたんに見れない、状態が分からないので注意が必要です。
ではどうやって業者を見分ければよいのでしょう？

詐欺やボッタクリ目的の場合、「私詐欺です」とは言ってくれません。
気付かれないような言い回しをしてくるので注意しましょう。

屋根の場合は、だいたい決まった言い回しをしてくるので、それを一覧にまとめました。

この『　押し売りチェックシート　』は地元の消費者センターや警察署にも置いてもらっていて、なかなかの評判。を戴いています。

万が一に備えて、冷蔵庫にでも貼っておく用に印刷しておくといいかもしれません。

【印刷用】
→このシートの印刷用のデータはこちらから

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石川 弘樹

屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。