本記事の目次
サイディングの基本的な特徴
サイディングは、外壁材の一種です。
工場で成型された板を外壁に貼り付けていくのが特徴です。
ペタペタ貼っていくという特性上、強度や耐久性が気になる方は少なくないでしょう。
サイディング外壁は、貼り合わせる際にしっかりとすき間を埋めていきます。水をしっかり弾くので、雨漏りしたり剥がれたりという心配はありません。
サイディングの種類4つ
サイディングには、大きく分けて「窯業系」「木質系」「金属系」「樹脂系」の4種類があります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
窯業系サイディング
住宅で使われているサイディングのほとんどは、窯業系です。
豊富なデザインで、貼り付けるだけで外観がおしゃれな雰囲気に。
火にも地震にも強いので、“災害対策用の外壁”としても支持を集めています。
木質系サイディング
天然の木に塗装を施してつくられるのが、木質系サイディング。
すべての材料は、ひとつとして同じ木目になることはありません。
「自然素材を生かしたぬくもりのある外観になる」と人気ですが、水にあまり強くないため、メンテンナンスは頻繁におこなうことをおすすめします。
金属系サイディング
金属を元につくられたサイディングで、工場や倉庫などの外壁材としてよく使われています。
金属製のため撥水性は十分ですが、価格は少し高めです。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、アメリカでは多くのニーズを誇るものの、日本ではまだあまり普及していないようです。
窯業系サイディングよりも遥かに軽量ですが、薄いため遮音性はあまり期待できないでしょう。
サイディングの耐用年数は?
サイディングは工場で生産されるので、職人が手作業で仕上げるモルタルよりも品質が安定しています。
しかし、「一度施工したら何十年も劣化しない」というわけではありません。
サイディングに使う素材には、吸水性があります。その吸水性をカバーするために表面に塗膜を施しているのですが、この塗膜は年月と共にどうしても劣化してきます。
つまり、良好な状態をできるだけ長くキープするためには、定期的な再塗装が不可欠なのです。
一般的に、塗膜の耐用年数は7~8年とされています。
しかし「サイディング外壁が部分的に反ってきている・剥がれてきている」「触ると白い粉がつく」「カビてきた」などの症状に気がついたら、時期を待たずに業者に相談してください。
劣化症状は、防水効果が薄くなっているサイン。そのままにしていると雨水が外壁の内側に侵入しかねないのでご注意ください。
サイディングのメンテナンス方法とは?
サイディング外壁を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
外壁の状態によりますが、「塗り替え」「重ね貼り」「張替え」「シーリング」を中心に工事することがほとんどです。
下に費用の一例を挙げますが、足場代や塗料代、古い素材の撤去費用などは別途加算されるのでご注意ください。
塗り替え
単純な経年劣化の場合は、塗り替えで対応できます。
費用相場は、一般的な2階建ての住宅を例にすると、
60~150万円が目安といえるでしょう。
重ね貼り
塗り替えで対応できない症状の場合は、重ね貼りをおこないます。
費用相場は、一般的な2階建ての住宅を例にすると、
120~150万円が目安といえるでしょう。
張替え
外壁だけではなく下地まで劣化症状が進行していると、張替えが必要です。
下地まで剥がすため、工期も費用もかさみます。
費用相場は、一般的な2階建ての住宅を例にすると、
150~300万円が目安といえるでしょう。
シーリング工事
劣化部分がシーリングだけなら、部分的な工事で対処可能です。
古いシーリングを剥がした後に打ち直すため、撤去費用などが加わります。
費用相場は、一般的な2階建ての住宅を例にすると、
18~20万円が目安といえるでしょう。
まとめ
サイディングは耐久性がある外壁材ですが、「まったく劣化しない」というわけではありません。
年月と共に表面の塗装が薄くなっていくので、7~8年を目安に、業者に再塗装を施してもらいましょう。
高所作業となると、足場の設置が欠かせません。
サイディングのメンテナンスで足場を組んでもらったら、せっかくなので屋根の点検やメンテナンスもおこないませんか?
一般的に、外壁のメンテナンスの際に組む足場は、屋根のメンテナンスにも使わせてもらえることがほとんどです。
「サイディング」と「屋根」のメンテナンスを同時におこなえば、足場代の負担が一度で済みます。
弊社が日程の調整を代行するので、屋根のメンテナンス時期が迫っている方はお気軽にご相談ください。
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