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波型スレートとは?
波型スレートは、セメントに繊維素材を混入して強化を行った波板状のものです。
2003年以前の波型スレートには、アベストが含有されていましたが、人体に悪影響を及ぼすことが判明したため2004年以降は使用されなくなりました。
主に、工場や倉庫の屋根に使用されており、耐久性が高く遮音性と耐火性に優れている特徴があります。
そのため、火災などの恐れがある建物で多く使用されています。また、価格が比較的安価なのもの特徴です。
波型スレートについて詳しく知りたい方は、以下の記事を併せてご覧ください。
波型スレートの価格は種類によって違う
波型スレートには、以下の3種類があります。
1.小波スレート
2.中波スレート
3.大波スレート
小波スレートと中波スレートの価格は同じですが、大波スレートは小波スレート・中波スレートよりも若干値段が高くなっています。ただし、大波スレートの方が、小波・中波スレートよりも波が高く幅も広いため耐久性が高いです。
それぞれの価格や特徴については、次章から詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
【波型スレートスレートの価格①】小波・中波スレートの場合
小波・中波スレートの価格相場は3,000〜5,000円です。
また、小波・中波スレートの特徴は以下のとおりです。
- ・波の幅が大波スレートより短く、波の高さも低く設定されている
- ・外壁材としてよく利用されている
- ・屋根材として利用するケースもあるが、ほとんど見ない
小波・中波スレートは、波の幅が大波スレートの約半分で63.5mm程、高さの高波の約半分で18mm程です。
基本的には外壁に使用されますが、古い建物の場合は屋根に使用されるケースもあります。
【波型スレートスレートの価格②】大波スレートの場合
大波スレートの価格相場は4,000〜6,000円です。
また、大波スレートの特徴は以下のとおりです。
- ・波のピッチがおよそ130mm、谷の深さがおよそ38mmの波板
- ・工場の屋根などによく利用されている
- ・壁材としても屋根材としても利用できる
- ・骨材とセメントをプレスして生成されているため、強度はある など
工場などに使用される大波スレートは、骨材とセメントをプレスして作られるため強度が高くなっていますが、その反面、風害に弱い一面があり、風の強い地域ではあまりおすすめしません。
波型スレートの価格はサイズによって変わる
大波スレートの価格相場が小波・中波スレートとなぜ違うのか気になる方もいるのではないでしょうか?結論からいうと、波型スレートの価格はサイズによって変わるのです。
6尺・7尺・8尺の3サイズが基本で、サイズごとに価格が異なります。それぞれの価格は以下の表を参考にしてみてください。
サイズ | 価格 |
---|---|
6尺(1,820mm) | 4,000〜4,700円前後 |
7尺(2,120mm) | 4,700〜5,300円前後 |
8尺(2,420mm) | 5,300〜6,000円前後 |
※価格はあくまで目安なので販売サイトによって価格は前後します。
波型スレートを選ぶ際には、サイズによって価格が異なることを覚えておきましょう。
波型スレートの設置価格も別に考える必要がある
波型スレートの設置を行う場合には、波型スレートの本体価格以外にも波型スレートの設置価格を考える必要があります。
波型スレートの屋根は、表面がツルツルしていないため、砂埃や土埃がつき汚れやすく、年数を重ねると塗装が剥げて苔やカビが生えてくるといったデメリットが存在します。
そのため、塗装の塗り直しや高圧洗浄といったメンテナンスが必要不可欠なのです。ただし、高圧洗浄と塗装を行えるのはアベストを含んでいない2004年以降に生産された波型スレートなので注意しましょう。
高圧洗浄の単価は通常の水道水の場合は、1㎡あたり100〜200円。バイオ高圧洗浄の場合は、1㎡あたり200〜300です。
塗装を行う場合は、1㎡あたりウレタン系塗料が1,500〜2,000円、シリコン系塗料が1㎡あたり1,800〜2,500円、フッ素系塗料が3,300〜4,500円となっています。
また、設置する際には、道具代やハシゴ設置など細かな出費もあり、波型スレートの材料費のみで設置を行えないので注意しましょう。
波型スレートはDIYで設置できて価格も抑えられる
波型スレートを設置したいけど費用をできるだけ安く抑えて設置したい方はDIYで設置しようと考えると思います。結論からいうと、波型スレートはDIYで費用を抑えて設置できますが、おすすめはしません。
波型スレートをDIYでの設置をおすすめしない理由は、以下の通りです。
- ・時間がかかる非効率
- ・雨漏りの原因になりえる
- ・高所での作業のため落下など重大な事故が引き起こされる可能性がある
- ・スレートの張り替えの場合、劣化したスレートが人の体重を支え切れず破損する可能性があり非常に危険
- ・スレート補修は職人であっても過去に事故を起こした事例が存在している
確かに、費用を抑えて波型スレートを設置できるのはメリットですが、DIYでの設置はそれ以上にデメリットが存在しています。
そのため、繰り返しになりますが、DIYでの設置は不可能ではありませんがおすすめはしません。
波型スレートの設置は高価格でも業者に依頼しよう
波型スレートを設置する場合は、費用はかかってしまいますが業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼することのデメリットは、DIYよりも費用がかかってしまうことぐらいで、他にはメリットしかありません。
波型スレートの設置を業者に依頼するメリットは以下の通りです。
- ・事故を起こす危険がなくなる
- ・雨漏りなどの危険がなく綺麗に設置してくれる
- ・設置後にトラブルが発生しても対応してくれる
- ・屋根の専門知識があり安心
費用はかかりますが、波型スレートの設置は業者に依頼するのが確実です。安全に設置を行うためにも業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
今回は、波型スレートの種類や価格・おすすめの業者を紹介しました。
波型スレートは、小波・中波・大波の3種類があり、小波・中波スレートは価格が同じですが、大波スレートは小波・中波よりも高額になっています。
そのため、波型スレートの購入を考えている方は、サイズで価格が変わることを覚えておきましょう。
また、波型スレートはDIYでの設置を行えないわけではありませんが、安全に確実に設置を行いたい場合には、業者に依頼することをおすすめします。
ちなみに、今回紹介した業者「石川商店」であれば、無料で屋根周りの相談ができます。なので、波型スレートの取り付けを検討されている方は、この機会に石川商店を利用してみてはいかがでしょうか?
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