天気の良い日はウッドデッキやベランダで過ごしたい! でも直射日光に当たるのはちょっと……。 そう思う方にオススメしたいのが、屋根の設置です。その際、気になるのが軒の出の長さ。軒の出は長い方と短い方どちらがいいか、専門家が見解を示します。
元来、日本の古い建築は軒が深いものが多かったです。 しかし、現在は逆に、軒の出が20cm程といった短いものが流行しています。
なぜ昔は軒の出が長い建物が多かったのでしょうか。 それは軒の出が長いと、直射日光が家に入らず、夏を涼しく過ごせるからです。
太陽光の入射角度は夏と冬で異なります。夏至は78.4度、冬至は31.6度の角度で直射日光は入ってきます(下図)。
夏は直射日光が壁に当たると、室内の温度が高くなるため、軒の出を長くして遮ります。冬は家の中が暖まった方がいいため、あまり気にする必要はありませんね。
理想は1m程度の軒の出があるといいですね。
以上のことから、個人的にはウッドデッキやベランダの屋根は軒の出が長い方がオススメです。 また本物の木材でウッドデッキを作った場合、雨に濡れたり、直射日光に当たったりすると、塗装や木材本体の劣化が早まります。そこを考慮した上でも、雨や日に直接当たらないような大きな屋根を付けた方が全体的に長持ちして良いですね。折りたたみ式や開閉式にできたら、目的に合った使い方ができるのでなお良しです。
せっかく作ったウッドデッキで快適な時間を過ごすためにも、ぜひ軒の出の長い屋根を設置してみてください!
次回は、「屋根づくりをする前に知っておきたい建築基準法」についてお話しいたします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜屋根と瓦なら石川商店。品川で唯一、製造・販売・工事の
全てを経験し創業75年。品川一の伝統と実績で安心の瓦屋の三代目。1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
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