環境問題の影響もあり、太陽光発電(ソーラーパネル)に興味をもつ方が増えています。
では、太陽光発電に適した屋根とは一体どんな屋根なのでしょうか。
答えは、南面の片流れ屋根、です。
片流れ屋根とは、文字通り片方に流れている屋根。一面しかないのが特徴です。
屋根には、切り妻屋根や寄せ棟屋根などさまざまな形状がありますが、どれも二面以上あります。
それでは、最も発電効率のいい南面にソーラーパネルを敷き詰めることができません。
例えば、100平米の面積を持つ屋根があるとしましょう。
南面の片流れ屋根の場合、100平米すべてにパネルを設置できます。
この場合の発電効率は100%です。
北、南面がある切り妻屋根の場合、単純計算で、南面は100平米中50平米。発電効率は50%となります。
東西南北のすべてに屋根面がある寄せ棟屋根の場合、南面の25平米は100%の発電効率、東西の50平米が75%の発電効率、北面の50平米が0%と考えますと、全体の発電効率は62.5%となります。
※実際の発電効率はパネルの種類などさまざまな条件により変動します。あくまで目安と考えてください。
※パネル自体の発電効率は20%前後です。
片流れ屋根の家にするには、
・家の形が真四角でないといけない(L字型の家などはNG)
・間取りがワンパターンになりがち
などの課題が発生しやすいです。
しかし、これらの条件をクリアしていて、売電収入を少しでも多く得たいと考えるのならば、片流れ屋根がベストでしょう。
切り妻屋根や寄せ棟屋根で家を建ててしまったという方もいると思います。
すでにある家を片流れ屋根にリフォームできるかどうかですが、一定の条件さえクリアすれば可能です。ですが、基本的には難しいと考えてください。
上記で述べたとおり、まず真四角の家でないと片流れ屋根にはできません。
また片流れ屋根にリフォームすると、家の高さが急激に上がってしまうことも。
すると、日射の問題などが発生し、隣近所が近いとトラブルの元になることもあります。
もし自宅の発電量や集熱量を調べたいという東京在住の方がいましたら、東京都が提供している「東京ソーラー屋根台帳(ポテンシャルマップ)」をご覧ください。
住所を入力すれば、建物が太陽光発電システムや太陽熱利用システムに向いているかどうかが一目で分かります。
URL:http://tokyosolar.netmap.jp/map/
代替エネルギーの促進で今後も期待される太陽光発電。
ソーラーパネルの設置を考えている方は、ぜひ南面の片流れ屋根で、地球環境に優しいエネルギーを多く生み出してください。
次回は、「建て替えとリフォーム、どちらがいい?」についてお話しいたします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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