ドローンで屋根の点検はじめました!
日本初の屋根の雨漏りと訪問販売を予防し、家の維持費が節約できるサービスです。
これってもしかして雨漏り?
この前、訪問販売が来た!
屋根にはお金をかけたくないので、ちょうど良さそう!
鳥のように自宅の屋根が見られるなら、見てみたい!
という方に読んでいただきたいです。
この3、4年間。一軒家に住む、たくさんの方からの相談を受けてきました。1日に1件平均で計算したとしても約1000件のご相談にのってきたでしょう。そのうち約半分は、雨漏りの修理依頼。残りの約半分は、訪問販売にきた業者さんの内容を確認したいというご相談でした。
この事実に、ぼくは葛藤していました。
天変地異と悪い業者のおかげで儲かる「屋根工事業」ってどうなの?という疑問です。
この話だけでも長くなってしまうので、詳しくは別の記事に委ねます。
屋根屋は予防力で選ぶ! 石川商店は雨漏りや訪問販売を予防します。
このように『天変地異と悪質業者が増えて、屋根工事業が儲かってしまう』とどうなるでしょう? これはすぐに想像がつくのではないでしょうか?
ぼくたち屋根屋は、起こらない方がいい天変地異を、起これ起これと祈るでしょう。減った方がいい悪質業者を、増えろ増えろと容認するでしょう。こんな屋根工事業が、本当の仕事と言えるのでしょうか? 胸を張って子どもに言えるのでしょうか?
そんなぼくの前に現れたのがドローン。
今までは、雨漏りにしろ、悪質な訪問販売にしろ、事後にしか対応できないのが難点でした。
でもドローンで定期的に専門家が屋根を監視していれば、雨漏りを未然に防ぐことができるのではないか? 普段見えない屋根をドローンで自分の目のように見て、自宅の屋根の状態を把握していれば、屋根の訪問販売を自信を持って断れるのではないか?
そうなれば、一軒家に住む人の費用負担も、雨漏りの大きな被害を直すより、良い屋根の状態を保つ維持費用の方が、圧倒的に安くてお得。さらに、訪問販売で余計なリフォームをしなくても済むので、もっと他のことにお金をかけられる。
ぼくたちも屋根に登らなければ、歩いて屋根を壊してしまう危険もないし、屋根から落ちる危険もない。早ければ5分で任務完了できる。これはぼくたち屋根屋にも一軒家に住む人にとっても気軽で良いのではないか?
ぼくたち石川商店は、そう考えました。
(2018年4月1日記事更新 初投稿2017年10月19日)
本記事の目次
悪質な屋根の訪問販売が増えている!
東京都やテレビでも、緊急の注意喚起がされています!
東京都生活文化局消費生活部からも「屋根工事の訪問販売」についての緊急の注意喚起が2017年7月13日に発表されています。
東京くらしWEB 屋根工事の訪問販売に注意!~「瓦がずれている」などと不安をあおり高額な契約を勧めます~
同じく東京都生活文化局消費生活部取引指導課から「屋根リフォーム工事等の訪問販売業者に業務停止命令(6か月)」が2017年7月20日に発表されています。
またテレビ朝日の特集でも屋根工事の訪問販売が取り上げられました。東京サイト「屋根工事の訪問販売」(タッチでYoutubeの動画が再生されます)
https://youtu.be/eksL3KlOgGw
また、消費者センターの職員さんに話を聞いたところ、
「泣き寝入りした人、そもそも詐欺に気づいていない人のことを考えると、実際の相談数の10倍〜30倍は被害にあっているでしょう。特に私は大丈夫、私には関係ない、と思っていた人ほど引っ掛かってしまっています」
とのこと。
知らなかった、訪販なんて簡単に断れる、新築してまだ間もない自分には関係ない、と思った一軒家にお住まいのあなたこそ、注意が必要かもしれません。
また、これらの悪質な屋根の訪問販売の業者の被害に会うのは主に60歳以上の高齢者。特に単身の高齢者が狙われ被害にあってしまっているというイメージをお持ちではありませんか?
でも東京都消費生活総合センターに寄せられる相談の高齢者率は実は約3割。高齢者以外の若い人が7割も相談しているのです。その中の相談種類別で3年連続ベスト3入りしているのが、工事・建築関係のことなんです。つまり若い人も屋根の訪問販売でダマされてしまっているということなんです! ご存知でしたか?
いずれにしろ、悪質な訪問販売が増えているのも事実、騙されてしまう人がいるのも事実です。
実際に石川商店にも、2日に1件程度の割合で、訪問販売で不安になった方からのご相談があります。
その方たちの家の屋根の点検に伺うと、何も問題ないことがほとんど。でも実はそれはまだ不幸中の幸い。中には、明らかに壊したり、瓦をずらしたりした形跡がある、悪質なものもありました。
何とかその時は断ったり、後からクーリングオフで対処したり、消費者センターに相談したとしても、指摘された内容でずっと不安だったり、怖い思いをしたり、と訪問販売にあう前と後の、日々の暮らしへの影響は少なくないことでしょう。
不安な日々を過ごされるくらいであれば、懇意にしている屋根屋さんなどに1度点検を依頼した方が安心かもしれませんね。
屋根の訪問販売の種類一覧
今回の記事ではあまり詳しく解説しませんが、よくある悪質な訪問販売の手口を一覧にしてまとめました。詳しい記事のリンクをそれぞれつけておきますのでお時間あれば、参考になさってくださいませ。
屋根の点検します、と屋根に上がって悪さするタイプ
近くで工事している、たまたま通りかかったと称して、無料で屋根を点検してあげる、ちょっとだから無料で直してあげる、と言ってやたらと屋根に上がろうとします。屋根にあげたら最後、あとは何をされるか分かりません。絶対に訪問販売で来た見知らぬ人をご自宅の屋根にあげてはいけません。
すぐに雨漏りすると驚かすタイプ
漆喰が剥がれてる、落ちている
瓦がずれている、割れている
棟の釘が浮いている
塗装が劣化している
などと煽ってきます。
でも安心してください。全ての屋根材の下に防水シートが貼られています。そう簡単に雨漏りはしません。
訪問販売で指摘されるところNo.1!!これだけは知っておきたい「棟の劣化」とおすすめの解決法
瓦は地震に弱い、家が崩れる、と驚かすタイプ
地震で危ないと、不安を煽ってくる業者もいます。
瓦を下ろさないと家が潰れる
ラバーロック(瓦を接着)しないと瓦が崩れる
などと言っては、しきりに瓦をおろしたがりますが、耐震リフォームとしてはそれが一番良い方法とは言えません。
「瓦が弱いというより、家の構造自体が弱ければ、軽い屋根でも家が潰れます」
と、国土技術政策総合研究所の中川貴文、主任研究官がそのようにおっしゃっています。
屋根の重い軽いは関係なかった。地震で瓦の家が倒れる本当の理由は壁!
ラバーロックという接着剤で瓦をくっつける工事は、耐震性、耐風性の向上について科学的な検証はされていません。地震に強い、台風に強い、などの裏付けはなく、むしろ雨漏りを誘発する可能性がありますのでご注意ください。
ラバーロックの原価は14万円。瓦屋根の耐震リフォーム適正価格一覧
不具合のある屋根材だから、と驚かすタイプ
パミール、レサス、シルバス、アーバニー、コロニアル、ザルフなどがあります。パミールが一番有名です。特にご自宅がパミールの家は訪問販売を含め、いろいろと注意が必要です。
リフォーム前に知っておきたい!いま問題の多いスレート屋根材のよくあるトラブルと正しい対処法
今すぐのご契約でお得、と急かすタイプ
屋根材は食べ物のように数日で腐ったりしません。スーパーのお弁当のように時間で値下げする理由は特にありません。
火災保険でリフォームできる、と詐欺を勧誘するタイプ
自然災害は火災保険で直せますが、自然劣化は対象外です。偽装請求は火災保険加入者= 一軒家に住む人の犯罪になるので業者に唆されても冷静に判断しましょう。
日本で唯一点検有料の屋根屋なのに、ドローン点検は格安の理由3つ
点検を有料にしている屋根屋は日本で唯一、石川商店だけのようです。なぜ他の屋根屋さんの点検は無料なのか? これは先ほど少し触れたように、雨漏りや訪問販売などで困った、一軒家に住む人からの依頼がほとんどだから、仕事をする= お金になる確率が高いから、無料でも問題ないという考えだからと推測できます。
悪質な業者が来る→ 断る→ 不安になる→ 屋根屋さんに連絡する→ どんな屋根屋でも安心され頼られる→ 後の屋根工事につながる→ たまたま屋根屋が儲かる、という図式が成立しているのです。だから日本では屋根の点検は無料なのでしょう。
無料ほど怖いものはないと、常々言い続けてきたぼくたちが、ドローン点検を格安にするには、ちゃんとした理由があります。
健全な暮らしと家庭と街をつくる、という企業理念だから
雨漏りや訪問販売による詐欺被害など、屋根に起こりがちな不安や問題を未然に防ぐことで、健全なまちづくりの役に立つ事業を行うことが、ぼくたち石川商店の理念であり、方針だからです。
おいおい、なんかキレイごとばかりであやしいぞ! という声が聞こえてきそうですね。そこは正直が信条の石川商店。隠さずに別の理由も言いましょう。
職人としても屋根に登らず安全。時間もさほどかからない。
屋根に登るということは、ぼくたち屋根屋にとっても、実はかなり危険な行為になります。
重い梯子を家や車を傷つけないようにゆっくり慎重に運んで、風で倒れないように力いっぱい支えながら梯子を伸ばして、雨どいや瓦を壊さないように力を抜かずにゆっくりと梯子を傾けて、落ちないように慎重に梯子を上って、滑ったら最悪命を落としかけない屋根に登る。登ったら瓦や屋根材を割らないように滑らないように足を置く位置を一歩一歩確認しながら歩く。
屋根屋さんはスイスイ屋根に上がって作業しているように見えるかもしれないけれど、意外と神経をすり減らしながら、体力を消耗しながら、屋根に上がっているのです。
それがドローンのおかげでとても楽なんです! これなら格安で良いと思いました。
もちろん経営理念に沿っているという理由も嘘ではありません。でも1番重要なことがまだあります。それでは3つの理由の中で1番重要なことを言いましょう。
実際の住宅で経年劣化した屋根材の写真、という研究材料が欲しい
ぼくは2011年から2016年にかけて、国土交通省管轄国土技術政策総合研究所(= 国総研)と共同研究「木造住宅の耐久性向上に関わる建物外皮の構造・仕様とその評価に関する研究」の維持保全委員のひとりとして、参加しておりました。
学者さんを前に思い知ったのが、いかに今までのデータの集め方が不完全だったかということ。ぼくたち屋根屋が今までに集めてきたデータは、経験や主観的な意見ばかりだったということでした。あまりにも客観性や科学的根拠に欠けていました。
その経験を活かし今回からは、実際の住宅に使われた屋根材の、時系列での劣化状況の写真という、客観的証拠となる研究材料を集めたいのです。
これは、国総研の模擬屋根での実験データよりも、屋根材メーカーの模擬屋根や工場での実験データよりも、客観的データとなるはずです。
ニチハのパミールのような問題は、商品発売前の工場での実験ではきっと発生しなかったのでしょう。ところが実際の住宅では起こるのです。このデータの収集と研究を誰が行うかは、とても重要だと思っています。そしてそれを石川商店が取り組むことは、一軒家に住む人を守ることにもなり、屋根材を作るメーカーさんを守ることにもなるとぼくは思います。
最後にもう1度言います。ぼくたちが格安の代わりに欲しいものは、実際の住宅で経年劣化した屋根材の写真です。
日本初。ドローンで屋根の見守りサービスとは?
ドローン屋根点検でもらえる4つのモノとその使い方
訪問販売の予防用品
効力が半減するため詳しくは言えないのですが、悪質な訪問販売が減るお守りみたいなものだと思っていてください。お伺いした時にしっかりとご説明致します。
屋根の空撮写真
飛ばしているドローンからの映像をモニターで確認できるので、ご自分が鳥になったような気分でご自宅の屋根を上空からの視点で見ることができます。屋根の状況をモニターで一緒にご覧いただきながら、屋根の状態の説明を致します。ドローンで撮影した屋根の写真は、その場でお渡しすることもできます。
あやしい訪問販売のチェックシート
万が一、訪問販売の人がやってきたとしても大丈夫。断る手順書通りに話すだけで、あっという間にしつこい訪問販売の営業にお帰りいただけます。
使い方はお伺いした時にキッチリ説明し、その場で一緒に練習しますので誰でも断る技術が学べます。
もしもの時の相談相手
どうしても断り切れずに屋根に上がられてしまった! という時にも安心。電話で無料相談できる連絡先のリストを差し上げます。管轄の消費者相談窓口や警察署などに円滑に相談できます。
ドローンならでは! 一軒家の住まい手が得する6つの長所
10分で十分だから、お出掛け前でも便利
今までは1時間程度、屋根の点検に時間が掛かりました。ドローンであれば、10分。休日のお出かけ前でも気軽に頼めます。
屋根に登って悪いことをされないから、平日ひとりでも安心
屋根に登られてしまうと、見えない屋根の上で何をされるか分かりません。ドローン点検は屋根に上らないので、悪いことはできません。家族団欒を楽しむはずの土日にしか頼めない、という煩わしさがなくなります。
人が登らないから、家の屋根を傷めない
割れやすい屋根材や、経年劣化・自然劣化により弱った屋根材は踏み割れが起こりやすくなります。プロの屋根屋が気をつけていても割ってしまうことがあります。ドローン点検であれば、屋根に上らずに点検できるので、踏み割れの危険を回避することができ、一軒家に住む人にとっても、ぼくたち屋根屋にとっても安心です。
急傾斜の屋根、3階建て以上の屋根の確認ができるから、誰もが安心
人が歩けないような急な屋根や、梯子が届かない3階建て以上の高層住宅でも、ドローンであれば屋根の点検ができます。
ドローンからの映像が、瞬時に地上で見られるから、誰にも分かりやすい
地上からはなかなか見えにくい屋根の上。それがドローンなら、まるで自分が鳥のように飛んでいるように、ご自宅の屋根を手に取るように見ることができます。
ご近所さんと一緒なら、さらに安心して頼める
屋根屋さんって、全員あやしく見えますよね? ひとりで頼むのにも勇気がいりますよね? それなら、お隣さんにも相談してみてはいかがでしょうか? あなたの家でドローンを飛ばしたついでに、少し動かせばすぐにお隣さんの屋根の点検もできてしまいます。
お隣さんだけで不安なら、東西南北に斜めの家も合わせて9件でも構いませんよ〜♪ 1対1より2対1、2対1より9対1なら、より安心です。
ドローンは万能ではない。5つの短所
雨や風で使えない
最近は防水仕様のドローンも出てきていますが、まだまだ普及していません。弊社のメイン機のドローンは防水仕様ではありません。
空を飛ぶものの天敵といえば風。飛行機も強風時には結構、欠航になりますね。ドローンの飛行安定性やホバリング能力は素晴らしいですが、強風時の飛行は飛行機と同様にできません。
手が無いので修理ができない。剥がして確認できない
1は屋根屋と似てましたが、今度は正反対。屋根屋は手で修理できますが、ドローンには修理はできません。
またドローンは屋根屋のように、瓦を一時的にめくったり、屋根に体重をかけられないので、下地の強度確認をすることができません。
こういうことができたら良いんですけどね。
飛行禁止エリアでは飛ばせない
空港の近くなどで、飛行禁止区域が設定されています。また安全のため、住宅密集地での飛行は原則禁止。さらに撮影対象物から30m離れて飛行させるというルールがあります。
ん? 住宅密集地の品川区にある屋根屋が屋根に接近して飛ばしていいの? と思いますよね? おっしゃる通りこのままでは違法行為です。
もちろん違法にならないように「屋根の点検のために、住宅密集地で低空飛行します。よろしいでしょうか?」という申請を国土交通省に届け出て、特別に許可を得ています。それでも飛行禁止区域では飛ばすことはできません。
それなりの音がする
音の問題が最も気にされる方が多いかもしれませんね。低空飛行の時は、『目の前で蜂が100匹くらい飛んでる』よう、とでも言いましょうか。(そんな状況に遭遇したことはありませんが) ただ屋根の上でホバリングしている状態で、お客さまに画面に映る屋根の状態を説明するのに、特別に大声で話す必要はありません。
もちろん、これらはぼくの主観です。百聞は一見に如かず。こちらの動画でドローンが飛んでる時の音や会話を確認できます。
残念ながら騒音が原因で警察に通報されることもあるようですが、ドローンを飛ばすこと自体は、警察への届け出は不要です。
とはいえ念には念を入れて、石川商店でドローンを飛ばす時は、必要に応じて近隣の方にもお声掛けし、不要な近隣トラブルを避ける取り組みをしています。
落下する可能性がゼロでは無い
テレビでもドローンが落下した、というニュースを見かけるようになりましたね。ただしニュースで落下して話題になっているドローンの多くは小型で、いわゆる趣味用のホビードローンといわれるのものがほとんどです。
弊社のメイン機のドローンは、DJI PHANTHOM4 PRO。こちらは商業用としてはエントリー機よりにはなりますが、飛行安定性は抜群。多くの空撮会社で使われている機体です。
しかし、いくら性能が向上したとはいえ、飛んでいる以上、落ちる可能性はゼロではありません。万が一の落下時の接触でのケガ防止のためにプロペラガードを必ず装着しています。
また落下して人や器物に当たった際の損害を保証する保険に加入しています。
このように現時点ではまだ短所が多いと思う方もいらっしゃると思います。
ドローンの利便性がさまざまな問題を解決するとして、多くの研究者たちによりドローンを有効活用した取り組みが行われています。技術の進歩でこれら短所のうちの多くは、いずれ解決していくでしょう。
ドローン屋根点検に特に適している一軒家
すべての一軒家で、ドローン屋根点検の訪問販売の予防、雨漏りの予防、早期発見と、家の維持費の節約に役立つことでしょう。その中でも特に力を発揮する一軒家をご紹介します。
悪質な訪問販売の対策に
築15年前後の建売住宅
外壁の汚れ、屋根の汚れ、コロニアルなどのスレート屋根材を目印にして、訪問販売が多くやってきます。
日本瓦のすべての一軒家
日本瓦というだけで、カモだと思われています。見つけたら喜んで訪問販売していることでしょう。
高齢世帯の一軒家
やはり若い人より、高齢者の方が騙しやすいと考えてるのでしょう。単身高齢者は相談相手がいないことが多いので、特に注意しましょう。
屋根材の不良や雨漏りの保証期間内の監視に
築2年未満の建売・注文住宅
雨漏り10年保証とよく勘違いしている人が多いのですが、屋根材自体の製品保証はたった2年間です。初期不良やロット不良などは2年未満で見つけない限り、基本的にその後はメーカーは一切対応してくれません。
多くの新築住宅で、家を建ててから1年で、建てた会社の無償点検が実施されています。そのあとは3年、5年、10年あたりが一般的でしょうか。いずれの点検でも、屋根はしっかり点検されていないことの方が多いようです。
ちなみにこの屋根は築3年。
たった3年で、こんな状態になっていることもあるんです。ビックリしますよね? もう1年早く気づければ、無償交換できたかもしれませんね。
築10年未満の建売・注文住宅
こちらは割と有名ですが、屋根からの雨漏りは10年保証というのが一般的です。明らかに故意に雨漏りするようになっていた場合などは、気づいてから3年は法的には認められます。ただし故意ではない場合の自然劣化では、10年以上経過してしまうと保証対象外となります。
多くの新築住宅で、家を建ててから10年を目処に、建てた会社の無償点検が実施されています。しかし、梯子を軒先にかけて覗くだけだったり、自撮り棒の長いやつみたいなので写真だけ撮るだけだったり、屋根裏を念のため確認するだけだったりと、あくまでも屋根で問題なんてないだろうという前提での点検が多いようです。
そこに問題があることを少し説明します。例えば、この写真。
ひとつ上の写真と同じ家の軒先から撮った写真になります。さっきの踏み割れによる亀裂がどこに入っているか分かりますか? もう少し俯瞰した上空からの写真= ドローンからの空撮写真であれば、より分かりやすかったでしょう。
このような点検方法で、ただ見逃されていたのならば仕方のないことかもしれません。ただ今後は、意図的に保証期間外にするように見逃されている、なんてことが起こり得るかもしれません。
そういう意味ではお客さま自身が第三者的な目線で、屋根の状況を時系列で把握することの意味は、とても重要だと考えています。
雨漏りの早期発見に
築30年以上の一軒家
30年経ってくると、屋根材の下の防水シートなどの痛み・劣化が原因で雨漏りしてくるケースが多いです。
とはいえ、瓦屋根のように瓦の割れだったりズレだったりと一目瞭然な場合もあります。
空き家
空き家で住んでいないと、たとえ雨漏りが起こっても気づけません。
瓦屋根の空き家が多いので、見るだけでも十分に雨漏りの有無を判断できます。
別荘、別宅
こちらも空き家と同じです。普段、住んでいなければ雨漏りになかなか気づけないでしょう。
ドローン屋根点検と弊社の研究をより円滑にするための3つのお願い
家の建築図面を見つけておいて欲しい
ぼくたち屋根屋は、ほとんどの屋根材は目で見て分かります。とはいえ、その客観的な証拠があると、研究としての価値は高くなるので嬉しいです。屋根材のメーカー、商品名の記載がある『仕様書』があれば十分です。
その他にも屋根の情報としては、平面図(へいめんず)、立面図(りつめんず)、屋根伏図(やねふせず)があれば、最高です。基本的に図面がバラバラになっていることはないはずです。建築図面一式さえ見つけていただければ、伺った時にこちらでその中から記載箇所を探します。もちろん図面がなくても問題ありません。
築年数と、いつリフォームしたかを明確にしておいて欲しい
これも大体の経過年数は、屋根屋なら見れば分かります。なので理由は先ほどと全く同じです。客観的な証拠として、築年数やリフォームした年を明確にしておいて欲しいのです。
また国の施策からすると、リフォームした年数は今後は特に重要になるかもしれません。というのも戸建ての資産価値を見直し、一軒家や一戸建てのリフォーム市場を活性化して日本経済をより豊かにしようと努力しているからです。
また悪い意味では、屋根材メーカーの中には、製品保証をリフォームでは出さない会社もあります。特に塗装などのリフォームをした場合、メーカーの範疇から塗装した会社の範疇に変わります。なおさらメーカーとしては積極的に関与しない傾向になるというのが現状です。そういう意味ではリフォーム後の屋根材の経過観察は、研究しがいのある材料なのです。
ご近所さんに「ドローンを飛ばす」と言っておいて欲しい
お願いの中で、もしかしたらこれが1番重要かもしれません。ドローンの短所として、それなりの音がするということを挙げました。まずは騒音の問題があります。そしてもう1つがプライバシーの問題があります。ドローンにはカメラが付いているので、勝手に家を撮影された! 覗かれた! と思う方も少なくないようです。
このような事態を想定して、事前に管轄の警察署に届け出ています。とはいえ、元々のご近所付き合いの中で、お客様からお話ししていただけると、なおさら円滑に調査をすすめることができます。またお話しのついでに、ご近所さんにも弊社のことをどう思うかを聞くこともできます。
むしろ積極的にご近所さんにお声がけして、一緒にドローン点検していただくのが良いかもしれません。
というのも悪質な訪問販売の予防としては、1軒よりも複数の家で行った方が効果が上がるからです。訪問販売の方がいくら根気強いと言っても、営業効率の悪い地域にはなるべく行きたくないというのが本音でしょう。
とはいえ、無理にお声がけしなくても大丈夫です。すぐにお声がけなんてできない! という場合が多いと思います。いずれにしろ当日飛ばす前に、近隣の方にお声がけをしております。ご安心くださいませ。
屋根のサギと雨漏り予防に。石川商店のドローン屋根点検は5000円
ドローンで屋根の点検はじめました。 日本初の屋根の雨漏りと訪問販売を予防し、家の維持費が節約できるサービスです! という内容を長々と書いてしまいました。
今はまだ、ドローンで屋根の点検をする会社は少ないでしょう。そして今はまだ、非常識なサービスかもしれません。しかしこれが常識となるのもそう遠くない未来の話だと、ぼくは思っています。
いつしか、
ドローンで屋根点検だ!
ドローンで屋根の雨漏りと訪問販売の予防だ!
という言葉が当たり前のように使われる日が来るかもしれません。そしてそれを常識にするのはあなたかもしれません。
「屋根のサギと雨漏り予防にドローン」
ぼくたち石川商店の新しい取り組みに協力したい! 詳しく聞きたい! という方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。
もちろん、雨漏りしてしまった、訪問販売されてしまった方の不安解決のための屋根の確認にも、ドローンをお使いいただけます!
ドローン点検の料金は5000円です。
鳥のようにご自宅の屋根を自分で見てみたい! というあなたにピッタリです。
- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 2級建築士、瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- ブラッククローバー
- 【困り事】
- 受験資格がないことが発覚
DIYで作った個人ブログはじめました。37歳おっさんが残りの半生での日々のチャレンジを綴っています。
http://hiroki-ishikawa.info
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
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また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。
日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。