「お寺の瓦は特殊」と思っている人もいるかもしれませんが、お寺と一般住宅の瓦に大きな違いはありません。 特に、屋根の平たい部分は本葺き瓦という昔ながらの瓦が用いられています。この瓦は地方の住宅では結構使われています。
あえて違いを挙げるとしたら、大きさでしょうか。 お寺の建物は一般住宅より大きいため、 同じサイズの瓦を使ってしまうと、建物が大きい分、遠近感で瓦が小さく見えてしまいます。遠くからみても堂々と見えるよう、一般の瓦より一回りから、時には2倍近い大きさの瓦を用いるお寺もあります。
またお寺の屋根には、頂上から軒に近づくにつれて段々傾斜が緩やかになっていく“反り”があります。 そのため、端っこの部分や頂上部分など、部位によって瓦の角度や大きさ、形状が微妙に異なるのも、一般住宅との違いです。
鬼瓦や家紋がついている瓦に力を入れるのもお寺の特徴でしょう。
家紋が付いている瓦も、正面から見て、家紋が真っ直ぐに見えるよう家紋の付ける角度が瓦ごとに微妙に異なります。これらは、お寺ごとの特注品ですね。
お寺が立派に見えるよう、瓦にも数々の工夫が施されています。 お寺の造りについてもっと知りたい方は、第52回の「古いお寺が壊れない理由」も読んでみてくださいね。
次回は、「屋根の老朽化。何が危険?」についてお話しいたします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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